旧ジャニーズ事務所のイメージ回復はできるのか……
さて、今回のような、世間を騒がせた不祥事発生からのイメージ回復を狙う社名変更ですが、これはかなり難しい部分があります。ひとつは社名変更の“タイミング”という問題です。不祥事が騒がれている渦中に社名を変えても、新社名になった会社が未解決不祥事の悪印象をまんま背負い込んでしまうことになって、せっかく変えた新しい社名にいきなり悪いイメージが付いてしまうことにもなりかねません。
もうひとつは、“名前の選び方”の問題です。旧社名にどこか一部でもイメージでつながってしまう部分を残してしまっては、社名変更の効果は半減してしまいます。
また逆に、不祥事を二度と起こすまいという思いからその意気込みが強く出すぎて、あまりに優等生すぎる社名に変更するのは、むしろ世間の反感を買ってしまい逆効果となる懸念もあるのです。このあたりのさじ加減には、慎重な対処が求められるでしょう。
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