「OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート」でそんな体験をしてきました。
コンセプトは「テンションあがる『街ナカ』ホテル」
まず、OMOブランドについて簡単にご紹介。星野リゾートが展開するホテルブランドOMO、読み方は「おも」です。 コスパに優れながらも、シティホテルやビジネスホテルとは違う、テンションあがる「街ナカ」ホテルがコンセプト。街をこよなく愛するスタッフが地域の人たちと連携して、アクティビティやサービスを提供しているのが特徴です。ちなみにOMOに続く数字は「5」のほかに、1・3・7もあり、数字が多いほどサービスが充実します。今回紹介するOMO5沖縄那覇が分類される「5」はブティックホテルの位置づけで、宿泊者以外も利用できるカフェがあります。
観光の拠点に便利! 沖縄らしさを随所に感じる館内
OMO5沖縄那覇は那覇市内の中心にあり、沖縄本島の観光の拠点にもぴったり。空港からはタクシーで約8分。国際通りへは歩いて10分です。外観も内観も沖縄のかたちや文様をあちこちに散りばめたデザインが特徴。沖縄では花ブロックと呼ばれる穴の空いたコンクリートブロックをよく見かけるのですが、これをモチーフにして、エントランスのファサードや入ってすぐの吹き抜け上部にある木製スクリーンなどのデザインに取り入れています。 客室のクッションの柄や壁のアートワークのモチーフにも使われているので、滞在中は「ここにもあった!」と見つけるたびに楽しい気分になります。 2階には「ゆんたくライブラリー」という仕事にもリラックスにも使える万能スペース空間があり、ここにも沖縄の伝統工芸品や関連した書籍が置かれています。
客室は3タイプ! 子どもは「やぐらルーム」に大喜び
客室は全190室。ダブルルーム、ツインルーム、やぐらルームの3タイプがあります。床は和紙畳で、靴を脱いでくつろぐスタイルなのもうれしいポイントです。 元気な子どもがいるファミリーには、やぐら寝台のある「やぐらルーム」がイチオシ。秘密基地感があって子どもたちのテンションが上がること間違いなし! やぐらルームのみ浴槽がついているので、ゆっくり旅の疲れを癒やしたい家族にもおすすめです。 どのタイプの部屋もコンパクトながら機能的。壁面収納や、階段下収納など、空間をムダなく使っていて、自宅のインテリアの参考にしたくなります。 アメニティは1階エレベータ横で必要なものだけをとっていくスタイル。パジャマに使えるオリジナルのルームウエア(有料)はSS(120センチ)からあるので、荷物を減らしたいファミリーは利用を検討してみても。朝食や昼食もとれる「OMOカフェ」もハイレベル
朝食や昼食、軽食など便利に使える「OMOカフェ」は宿泊者以外も利用でき、取材時もチェックインの午後3時ごろには、地元の方だと思われる人たちの姿がありました。営業時間は、朝食7:00~10:00(L.O.9:30)、カフェ10:00~24:00(L.O.23:30)です。 朝食もここでとれます。人気のフレンチトーストは、南国らしいマンゴーソースと甘さ控えめな生クリームがやみつきに! カフェでは定期的に食のイベントもしています。取材時は館内で「沖縄そバリエーション」と題し、イカ墨麺やもずく麺、フーチバー(よもぎ)麺など、ユニークな沖縄そばを食べられるイベントを開催していました。ランチにはちょっと珍しい「冷製沖縄そば」も味わえます(~2023年10月31日まで)。地域とつながる新しい体験! 「ご近所アクティビティ」
OMOの真骨頂ともいえるのが、新しいご近所の楽しみ方を提案してくれること。まず、エントランスの横には周辺の情報がわかる「ご近所マップ」があります。 マップにはスタッフのおすすめのお店やスポットが紹介されています。どれもよさげなお店ばかり。全部制覇したくなります。もう一つユニークなのが、ホテルのスタッフ(ご近所ガイドOMOレンジャー)と一緒に街歩きを楽しむ「ご近所ツアー」。街をよく知るスタッフと歩くと、初めての街との距離がぐっと縮まる気がします。今回参加した2つのツアーを紹介します。
ご近所ツアー1「裏国際通りさんぽ」
チェックイン後に参加したのが「裏国際通りさんぽ」。観光客でにぎわう国際通りは知っているけれど、裏ってどこ?とわくわくしながら、案内してくれるホテルスタッフ「ご近所ガイドOMOレンジャー」について、いざ出発! 実は国際通りの周辺は、古い商店街や通りがたくさんあり、一本通りを変えただけでディープな雰囲気に。たとえば「え、ここ上がっていいの?」と思うような階段の先にも、小さな店がぽつぽつあり、聞けば水害が多かった昔、難を逃れるために造った水上店舗なのだとか。 途中で個性的なお店にもいくつか立ち寄ってくれます。かつお節を売る店では、削りたての試食に感動。その場で削ってお土産にできます。ちなみに沖縄はかつお節の消費量が全国1位。出汁をとる以外に、炒め物や佃煮など幅広く使います。OMOレンジャーことホテルスタッフは顔見知りも多く、ツアー中に通りすがりの人からも「暑い中ごくろうさん」なんて声をかけられていることが何度かあり、地域になじんでいるのがわかって、ほっこりしました。
期間:日曜以外毎日
料金:無料
時間:16:00~17:00
定員:6名(最小催行人数1名)
対象:宿泊者
公式サイトより前日22日までに予約。天候により中止の場合あり
ご近所ツアー2「那覇ゆんたく市場さんぽ」
翌朝は、「那覇ゆんたく市場さんぽ」に参加しました。2023年3月にリニューアルしたばかりの沖縄県民の台所的存在である「那覇市第一牧志公設市場」をOMOレンジャーと歩きます。まずはホテルで市場の説明(おいしい試食付き)を聞いて、いざ出発。店舗は全84店舗。もちろん、すべては回れません。でもどのお店もお話が楽しく、一軒一軒で密度の濃い交流ができます。 「山城こんぶ屋」は、創業70年代以上の老舗。「ここは開放的で顔が見える空間でしょう。人と人とのつながりが集まっている場所。相対売りがここの文化なんですよ。50年、100年後も続けていきたいですね」と店主の粟國智光さん。値段表記はなく、昔ながらの量り売り。といっても決して高いものではありません。グラム指定も金額指定もOKだし、なんならちょっと「しーぶん」(沖縄の言葉でおまけの意味)もくれます。 お店の人との距離の近さは、どこか東南アジアのような雰囲気も。子どもの食育にもよさそうですが、純粋においしく楽しいスポットです。お土産に買いたくなるものも多いので、できれば最終日に参加するのがおすすめです。
期間:毎日
料金:無料
時間:9:30~10:30
定員:10名(最小催行人数1名)
対象:宿泊者
公式サイトより前日17時までに予約
両ツアーで感じたのが、ホテルスタッフと地元の人たちがとてもいい関係を築いていること。だからこそ初対面のツアー参加者にもフレンドリーな笑顔を向けてくれて、「また会いに来たい」と思うような温かな交流ができるのだなと思いました。ほかにもシーサーの歴史や由来を聞きながら歩く「那覇シーサーさんぽ」(無料)やローカルスーパーで買い物を楽しむ「スーパーマーケットレンジャー」(有料)もあります。
OMO5沖縄那覇で新感覚の那覇ステイを楽しもう!
OMO5沖縄那覇は「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しています。デザインに沖縄らしさを取り入れていることに加えて、ホテルスタッフが街を案内するという独自サービスへの取り組みも高く評価されてのことです。いつ訪れても楽しい沖縄ですが、暑さがやわらぐ秋以降は、街歩きのベストシーズン。家族旅行はもちろん、一人旅や友人同士でもまた違う目線で楽しめるはず。OMO5沖縄那覇を拠点に、まだ知らない沖縄に出会う旅へ出かけませんか。
OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート
住所:沖縄県那覇市松山1丁目3番16号
TEL:050-3134-8095(OMO予約センター)
アクセス:ゆいレール「県庁前駅」から徒歩6分・「美栄橋駅」から徒歩8分、那覇空港から車で約8分(国道58号線沿い)
料金:1泊1室 1万6000円~(税込、食事別)