1:『ホーンテッドマンション』(2023年9月1日公開)
ディズニーランドの人気アトラクション“ホーンテッドマンション”の映画化作品が登場。破格の価格で屋敷を購入した親子。でもそこには999人の幽霊が……。親子を救うために、心霊写真家、神父、霊媒師、歴史学者がやってくるという物語。
怖いというより、アトラクションを体感できる楽しいホラー映画。ドタバタコメディー要素もあるし、幽霊たちもユニークなので「怖いのは苦手」という人もOK。ディズニーランドのホーンテッドマンションの経験者はアトラクションと同じ景色にも感動しそう。4DXシアターで見ると、より臨場感あふれる映画体験ができます。
監督:ジャスティン・シミエン
2:『禁じられた遊び』(2023年9月8日公開)
日本のホラー映画の金字塔『リング』の中田秀夫監督がジャニーズWESTの重岡大毅と橋本環奈を主演に迎えて作り上げた最新ホラー映画。これが面白いんです!妻の美雪(ファーストサマーウイカ)を事故で亡くした伊原直人(重岡大毅)の息子は母親を忘れられず「蘇らせたい」と呪文を唱えていました。すると美雪が霊になって復活。彼女は直人の元同僚の倉沢比呂子(橋本環奈)に襲いかかるのです。
嫉妬深い美雪は、夫に思いを寄せている比呂子をターゲットに! 美雪を演じるファーストサマーウイカの怪演がすごすぎて驚くこと必至。全体的に大袈裟な演出が笑いと恐怖を生み出しているという新しいホラー映画です。
監督:中田秀夫
3:『ミステリと言う勿れ』(2023年9月15日公開)
菅田将暉主演の大ヒットドラマが映画化。広島を舞台に「犬神家の一族」的な呪われたファミリーの謎を解明していく物語です。久能整(菅田将暉)は美術展を見に訪れた広島で、狩集汐路(原菜乃華)から遺産相続の謎を解明してほしいという依頼を受けます。呪われた一族に関わりたくない整は断ろうとしますが、うまく丸め込まれ、いつの間にか協力することに。
映画版もドラマに負けず面白い! 広島の名家の過去を紐解きながら、真相に近づいていく展開にハラハラしつつ、いつも真理をずばっと突く整の言葉の数々も胸に響きます! ドラマを見ていなくても楽しめる親切な作りもありがたいです。
監督:松山博昭
4:『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』(2023年9月15日公開)
ケネス・ブラナーが監督&主演する名探偵エルキュール・ポアロシリーズの第3弾。『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続く本作はイタリア・ベネチアを舞台にした密室サスペンスです。ハロウインの日に子どもの霊が現れるという降霊会に出席したポアロ(ケネス・ブラナー)は、降霊会の後、霊媒師(ミシェル・ヨー)が殺されたことから、この殺人事件に関わることに。霊の仕業なのか、それとも降霊会に参加した者が犯人なのか!
天候の悪化により屋敷から出られなくなった降霊会の面々とポアロ。つまり密室殺人なのです。ポアロも命を狙われるなどハラハラな展開と後半の見事な推理まで、名探偵ポアロのミステリーを大いに楽しめる作品です。
監督:ケネス・ブラナー
5:『BAD LANDS バッド・ランズ』(2023年9月29日公開)
直木賞作家・黒川博行の小説『勁草』(徳間文庫刊)を『検察側の罪人』などの原田眞人監督が映画化。特殊詐欺を働く姉と弟の生き様を描いたクライムサスペンスです。ネリ(安藤サクラ)はオレオレ詐欺の犯罪集団に属し、成功報酬を得ながら生きています。そんな彼女の元に弟のジョー(山田涼介)がやってきて、彼女の仕事を助けるのですが、ネリをかつてのボスが執拗に追いかけてきて……。
壮絶な過去を持ったネリ、彼女を慕う弟のジョー。その二人を取り巻く詐欺軍団や二人を窮地に落とす夜の悪魔たち。犯罪者同士の血で血を洗う闘いが壮絶で、かつ姉と弟のお互いを思いやる心が胸を打つ。143分の長尺ですが全く長さを感じさせません!
監督:原田眞人