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2023年8月に、9月末で終了する予定だった、電気や都市ガスの料金を抑えるための「燃料油価格激変緩和補助金」は、12月末まで継続することが発表されました。これから寒い季節となり、暖房代のことを心配していた方々には「よかった」と思った方も多いのではないでしょうか。
しかし、大手電力10社が、10月請求分(9月使用分)からの家庭向けの電気代の値上げを発表したことで、せっかくの補助金効果は縮小になります。これを受けて、電気代の節約に取り組まなくては、と思ったシニア世帯は多いかもしれません。今回は、年金で生活する方が、効率的に光熱費を節約する方法を紹介します。
効率的に光熱費を節約する方法とは?
総務省「家計調査報告2022年」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の、1カ月分の電気やガス代などを含めた光熱・水道代は2万2611円。年間にすると約27万1332円です。しかし、今後は、値上げなどにより、電気代は増えることが予想されます。いまのうちから節約して、光熱費高騰に備えましょう。光熱費を安くする方法1:世帯人数に合った契約アンペア数になっているか
電気代は、基本料金と電力量料金で構成されていますが、このうち、契約アンペア数(契約容量)で決まる基本料金を見直すと、電気代が節約できる場合があります。アンペア数は、同時に使用できる電気の量を表しており、単身世帯なら20~30A、2人世帯なら30~40Aが適しています。電気料金の請求書を確認して、契約アンペアが世帯人数と合っているか確認しましょう。
光熱費を安くする方法2:消費電力の多いエアコンの使い方
消費電力の多い家電の代表は、エアコン・冷蔵庫です。エアコンは、「弱モード」よりも「自動モード」に設定しましょう。自動モードは、設定された温度になれば、その後はあまり電力を使わず運転するため、電気代を節約できます。また、温度の上げ下げにかかる電力よりも、風量にかかる電力の方が少なく済むため、部屋が暑いまたは寒いと感じたら、設定温度を1度上げたり、下げたりするのではなく、エアコンの「風量」で調節しましょう。
また、エアコンの省エネ機能は年々優れたものに進化しています。購入から10年以上経っているのであれば、買い替えることで節約になります。スペックを比較し、検討してみてください。
光熱費を安くする方法3:消費電力の多い冷蔵庫の使い方
冷蔵庫の庫内の設定が「強」になっているのであれば、「中」や「弱」にしましょう。夏場は、食品の傷みを気にして、「強」に設定している方がいるかもしれませんが、これからは、だんだん寒くなります。控えめに設定して、節電しましょう。エアコン同様に、冷蔵庫も13~15年使用しているのであれば、古いものを我慢して使うよりも、省エネ性能の高い新しいものに買い替えた方が効果的です。
光熱費を安くする方法4:図書館や公共施設に出かける
年金世代は、家の中でゆっくり過ごすのもよいですが、在宅時間が長ければ、エアコンや電気ポット、照明、テレビなど、点けっぱなしとなりがちです。光熱費節約のために、近所を散策したり、図書館で本を読んだり、無料で利用できる公共施設を利用してみましょう。外出の際は、保温ポットにお茶やコーヒーを入れて持っていけば、外で長い時間過ごすのも苦ではなくなります。
以上4つの方法を参考に、工夫して光熱費を節約してみましょう。
参照:消費エネルギー庁「燃料油価格激変緩和補助金」