大塩由利香さんがイギリスで飼っている犬との写真! |
大塩さんは愛知県立千種高校の国際教養科を卒業後、NIC International College in Japanに入学。最初の1学期は英語、後半の2学期はアカデミックの科目を取り、アメリカの大学の1年分に相当する単位を取得しました。その後、英国カンタベリーにあるCATS Canterburyへ留学してFast-track A-levelsコース(Aレベル:イギリス人学生も受けるイギリスの大学受験用の統一試験)を学び、見事、日本人で初めてケンブリッジ大学の獣医学部に合格しました。
大塩さんがケンブリッジ大学に合格できた理由
ガイド:留学生にとってはかなりの狭き門であるケンブリッジ大学獣医学部に入れた理由は何だと思いますか?
大塩由利香さん:
獣医になりたい、そして獣医学の教育が何年も進んでいる海外へという目標を早くから持っていたことで、それに向かうために何が必要かということを視野に入れながら地道にそこへの道を開いていったことが大きいと思います。
中学では海外の大学の獣医学部へ留学することを視野に入れて、勉強のレベル,特に英語、国際教育に重点をおいた高校を選んだこと、そして入学してからも日本の大学を受験しないからといって勉強の気を抜くことはしませんでした。目標がはっきりしていたからこそできたことだと思います。
とにかく動物のことなら何でも知りたかったので、学校以外でも講演会に参加したり、動物に関する様々なボランティアしたりしたことが直接ではないかもしれませんが、いい結果に結びついたと思います。
また、本来、日本人がイギリスの大学へ留学したい場合、Aレベルを受けるのではなく、1年間のファンデーションコース(大学進学準備コース)を受ければいいのですが、医学・獣医学系を受けたい場合は競争率が高くて、ファンデーションコースを認めてくれないところも多いので、私はAレベルを受けました。
そのため、大学としては、他のイギリス人学生との比較がしやすかったことがあると思います。また、私は獣医学部に合格するうえで必須である動物関連のWork Experienceを日本とイギリスでやり、そこから多くのことを学んで、インタビュー(面接)でそれを伝えることもできました。
それに、ケンブリッジ大学の入学に詳しい進路担当の先生から本番さながらのインタビュー練習をしてもらえたことも良かったです。実際、本番よりも練習のほうが緊張したほどでしたから(笑)
また、高校卒業後に1年間NICで学んだことで、英語を使うことに自信が持てたことも良かったです。実際、英語に慣れることをこっちに来てから始めていたら、Fast-trackのコースについていくのはとても難しかったと思います。もちろん、こちらに来てから英語も上達はしましたが、基礎ができていて、先生の言っていることが英語でスラスラ入ってくるようになっていなければ、そこで時間をとられてしまい、勉強そのものに集中できなかっただろうと思います。そういう面で、NICは本当によい準備期間になったと思いました。