家電はものにもよりますが、高価なものが多いため、突発的に発生すれば痛い出費といえます。今回は、急な家電の故障に慌てないよう、主な家電の買替え時期とその備えについて説明します。
主な家電の買替え状況
一般的に家電の使用年数は、使い方にもよりますが「10年ぐらいが目安」と言われています。まずは、生活に欠かせない家電の平均的な使用年数を、内閣府による「消費動向調査(令和5年3月実施調査結果)」で確認してみましょう。【主要耐久消費家電の平均使用年数】
・ルームエアコン:13.6年
・電気冷蔵庫:13.0年
・カラーテレビ:10.7年
・電気洗濯機:10.1年
・光ディスクプレーヤー・レコーダー:9.3年
・ビデオカメラ:8.9年
・パソコン:7.7年
・デジタルカメラ:7.4年
・電気掃除機:7.1年
・携帯電話:4.4年
これらの中で、生活に欠かせないエアコン、冷蔵庫、洗濯機の平均的な使用年数は10年ぐらいが目安のようです。
買替えに至る理由は「故障」が5~7割、「上位品目への移行」が1~2割を占めています。冷蔵庫やエアコンは省エネ性が進化している点でも、10年ぐらいを目途に買替えを検討する方もいるようです。
大型家電は「家電買替え予備費」で管理
エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの大型家電は10~13年ぐらいは使用できます。新調したら「しばらくは買替えなくてもよい!」と思いますが、また10年ぐらいのサイクルで買替えが発生します。とくにエアコンは、ご家庭によって複数台設置していることもあり、場合によっては、同時期に買替えとなる可能性もあるかもしれません。
次回の買替え時期に、突然の出費にあせらないよう、家計の支出に「家電買替え予備費」を設定しましょう。
たとえば、月々4000~5000円ほど積み立てるとすれば「4000円×120カ月=48万円」、「5000円×120カ月=60万円」となり10年で約50万~60万円が無理なく準備できます。「毎月は難しい」というのであれば、年1回ボーナスから5万~6万円ずつ積み立てるのでもよいでしょう。
大型家電はたまにしか発生しない支出ですが、安いものではないですし、約10年サイクルで買替えするのはわかっていることです。あわてないためにも予算立てして、準備しておきましょう。
冷蔵庫・洗濯機は家族の人数にあったものを!
大型家電の買替えが発生する10年間で、もしかしたら「子どもが自立して家を出た」「1人暮らしになった」など、状況が変わることがあるかもしれません。その際は、「冷蔵庫は庫内容量を見直す」「洗濯機は洗濯容量を見直す」ことも大事です。家電は、大き目が好みという人がいますが、冷蔵庫が大きすぎると詰め込み過ぎてフードロスの原因になるかもしれません。また、洗濯機が大きすぎると、ドラムのサイズが大きくなり、必要とする水量が多くなるかもしれません。好みを優先するよりも、家族の人数にあったものを選ぶようにしましょう。
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