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日本の高校と海外の高校はココが違う!(2ページ目)

高校留学と一言で言っても、国によって高校生活は様々です。今回は、日本とは異なる海外の高校生活や学校行事について書いてみます。

豊田 圭一

執筆者:豊田 圭一

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イギリスならではの部活動ってナニ?

イギリスの高校の音楽部
イギリスの高校には本格的な音楽部もある。
日本の高校にあたるのが中等教育最後の2年間Sixth Form(シックスス・フォーム)。16歳~19歳といえば、パブにも入れる大人の年齢だけに、ロンドンなどの都市部では学校でのクラブ活動は一般的にあまり活発ではありません。それよりはまず大学受験の準備、そして友達との放課後の社交に忙しい毎日を送っています。

しかし、私立校、特に寮制の学校に関しては部活動が活発に行われています。寮制の学校は郊外にあるところが多く、敷地も広いため、スポーツ・アクティビティが盛んです。

例えば、生徒たちの半分以上が寮で生活しているバース郊外の私立校モンクトン・コーム・スクールを例に取ると、全天候型のホッケー・グランドがあり、テニスコートは芝とハードコートが計12面とテニス・クラブ並み。またライフル場、ボート練習用プール、屋外と室内のプール、スカッシュコートをはじめ、さまざまな学校施設がクラブ活動に使われています。

また、オーケストラや弦楽器カルテットなどがある本格的な音楽部、チェスやブリッジ、社交ダンス、家具デザイン制作など、クラブの種類もたくさんあります。

オーストラリアでは日本の高校とは異なる学校行事がいろいろ

オーストラリアの学校の始業式は、新学年が始まる1月下旬~2月上旬。学校によってはクラス編成がなく、放課後のクラブ活動も自由参加です。

このような自由な雰囲気のためか、学校行事も個人の力を発揮するものが中心。スポーツ競技のほか、ダンスや音楽の発表会も盛んで、学校によっては合唱コンクールや毎年恒例のミュージカル公演もあります。生徒が真剣に意見をぶつけ合うディベート大会なども一般的。一方、生徒同士の交流を深める行事として代表的なのは、先生と生徒、保護者が集まるピクニックや泊まりがけのキャンプです。

学年が終わる12月頃は、成績優秀な生徒を表彰する式典や12年生の卒業パレードなど、各学校でさまざまな行事が行われます。オーストラリアでもプロムと呼ばれる卒業パーティは華やか。なお、義務教育は一般的に10年生で終了し、高校卒業資格や進学を目指す生徒が11、12年生まで進むので、プロムは10年生と12年生の修了時に行われています。ある公立校の12年生のプロムは、シドニーハーバーのクルーズ船を貸し切りにしたディナーパーティーだったとか。

行事の内容や頻度は学校により異なるが、生徒の自主性を尊重する風潮は学校行事にも表れています。

ニュージーランドではおやつの時間があるってホント?

ニュージーランドの学校では、ランチの前にインターバルと呼ばれる中休みがあります。学校によって異なりますが、インターバルは2時間目と3時間目の間に約20分。1時間の授業の後に約45分のランチタイムがあります。

インターバルは授業中にお腹が空いて集中力の衰える生徒を考慮したおやつの時間。先生も推奨しており、どの時間にインターバルを入れると生徒の集中力が上がるか、実験している学校もあるほどだそうです。

おやつタイムは学校だけではありません。イギリスから伝わった紅茶文化の名残があるこの国では、会社でも午前10時ごろになると、紅茶やコーヒーを飲みながらビスケットやマフィンをつまむ15分ほどの休憩時間が設けられています。

【関連リンク】
『海外の高校&大学へ行こう!』
株式会社トゥモロー
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