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グルー・バンクロフト基金を知ってますか?

「留学するために、奨学金が欲しい!」そう思う留学生もかなり多いと思います。今回はアメリカのリベラルアーツカレッジに留学する方を対象にした奨学金を紹介します!

豊田 圭一

執筆者:豊田 圭一

留学ガイド

森内康浩さん
2007年9月15日、基金卒業生の森内康浩さんがLake Forest Collegeから名誉博士号を授与されました。
グルー・バンクロフト基金は、元駐日米国大使であったジョセフ・グルー(Joseph C. Grew)、エドガー・バンクロフト(Edger A. Bancroft)両大使を記念して設立され、国際的人材の育成と日米両国の相互理解に寄与する目的としてつくられた奨学金です。

過去50年以上に渡って、アメリカのリベラル・アーツ・カレッジに留学を希望する日本の高校卒業生に提供され、これまでに約120名の卒業生が留学しており、卒業後は国内外の公的機関、大学、企業など活躍しているそうです。

リベラル・アーツ・カレッジって何?

リベラル・アーツ・カレッジ(Liberal Arts College)は一般教養大学とも訳され、専攻を決めて専門分野を学ぶよりも、一般教養を身に付けることを目的にしている4年制大学です。そして、その多くは大学院の課程を持っていません。

もともと、アメリカは学部課程においては、「広く教養を身に付ける」ということを目的に大学ができました。その後、学部課程から専門分野を学ぶために、いわゆる「専攻(Major)」ができましたが、今でもアメリカでは学部課程は教養を身につけ、専門的な勉強は大学院で…という考えが強く残っています。

一般的に、多くのリベラル・アーツ・カレッジは少人数体制で教育が行われ、幅広い教養を身に付けるとともに、物の考え方を養うことに重点を置いています。そして、このようなリベラル・アーツ・カレッジの多く私立で、学生数が1,000人から2,000人程度の小規模なところが多いです。つまり、学生1人あたりに掛かるコストも低くないため全般的に学費は高いと言えますが、その分個々の学生に焦点をあてた細やかな指導をしています。

グルー・バンクロフト基金

グルー・バンクロフト基金で奨学金を提供して留学をする大学は、このようなリベラル・アーツ・カレッジで、どの学校も小規模で学生の教育に熱心です。カーネギー教育振興財団の「カーネギー大学分類」のうち、Baccalaureate (Liberal Arts) Colleges I (P 55-58)に分類される大学がそれに当たります。

応募者は願書、調査書、推薦状、小論文などの書類をそろえて応募しますが、すでに2008年度派遣留学生の募集は閉め切っており、次回の募集は2008年初夏の予定だそうです。参考までに2008年度派米留学生募集要項をご確認ください。

なお、近年は少数精鋭選考ですが、倍率は必ずしも高くないそうです。チャンスがあれば、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか!?

【関連記事】
『高校留学のための奨学金』
世界銀行 大学院留学奨学金プログラム
『奨学金を得てウィーンに研究留学』

【関連リンク】
グルー・バンクロフト基金
2008年度派米留学生募集要項
カーネギー教育振興財団の「カーネギー大学分類」
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