エアコンがなかった時代の、涼を呼び込む知恵3つ!
日本の知恵で蒸し暑さを少しでもしのぎたいですね
その中から、「お金をかけずに今日からできる知恵」を、おばあちゃんの知恵からおかあさんの裏ワザまで日本の家事情報を20年以上取材してきた家事アドバイザーが3つ、厳選してご紹介します。
網戸の掃除で涼風をつかまえる知恵
早朝、まだ気温が上がらないうちに窓を開けて、ひんやりした空気を家に通すと気持ちが良いもの。しかし、網戸が目詰まりしていると、せっかくの涼風がうまく通りません。梅雨までにたまった汚れを、夏の初めまでに落としておきましょう。早朝とはいえ暑さの中での作業になるので、くれぐれも無理のない範囲で。おすすめの掃除法は、ホースの水流で一気に汚れを流すこと。打ち水のように涼も作り出せるというおまけも付いてきます。ついでにエアコンのフィルターも洗えば、網戸、打ち水、エアコンと3つの涼を呼び込むことができます。
ベランダなどの窓のそばに蛇口がないというご家庭では、「新聞紙+掃除機」での網戸掃除が、おかあさんの裏ワザでの定番です。新聞紙がなければピクニックシートでもOK。
網戸の外側に新聞紙を貼り付けて固定し、内側から掃除機がけしてスッキリ!
使った後の新聞紙は、少し濡らして窓ガラス拭きにも使えます。窓ガラスがピカピカになるうえ、ワックス効果で汚れが付きにくくなるというメリットも。手が黒くなるので、必ずゴム手袋を付けて掃除をしてくださいね。
日差しを遮り、涼をまわす知恵
エアコンはもちろん扇風機もなかった時代、家の中で風を回すのは至難の業だったことでしょう。でもその中に、今に伝わる素晴らしい知恵や工夫があります。強い日差しも遮って暑さをやわらげてくれる簾(すだれ)は、見た目にも涼を呼びます
家の中では、夏こそお片付け。風の通り道に物がないことが大事です。現代ならエアコンの冷風が循環しやすくなるように、物があればのける、遮る家具があればプチ模様替えをするなどして、冷房効率を上げましょう。
和紙の障子を簀戸(すど)に替えれば、日差しと風を呼び込むことができます
あえて簀戸(すど)などを購入しなくても、藤かごやガラスなど涼し気な小物や食器があれば出して使ってみて。日常にちょっと彩りを添えられるはずですよ。
梅雨後の体調管理の知恵
「乾物は梅雨を越さない」とは昔の教え。冷蔵庫や冷凍庫、密封グッズが身近にある現代では気にする人が減りましたが、もしや袋のまま常温の食糧庫に置いてある開封した昆布や春雨、お麩、豆類、パスタなどの乾燥食材が、梅雨の湿気を吸っていませんか?湿気を吸った乾物は風味が落ちるし、傷みます。食べられるようなら早く食べ、食べられなくなったものは処分して、胃腸が疲れがちな夏の体調を守りましょう。
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