茨城県のおすすめ寺と神社
■筑波山神社(つくば市)筑波山は、関東地方に人が住むようになって以来信仰されてきた山で、ヤマトタケルノミコトも足跡を残しています。万葉集にも詠われ、歌垣の場としても知られます。歌垣とは、男女が集まって歌を取り交わし、愛を育む、いわば古代の合コンのようなもので、今も東南アジアの少数民族の村などに残っている風習です。
■鹿島神宮(鹿嶋市)
神代の昔、出雲の国がたいへん栄えているのを見たアマテラスオオミカミは、その国は自分の子孫が治めるべきだと主張し、使いを送ってオオクニヌシノミコトを説得します。何度かの失敗のあと、タケミカヅチという神様が交渉に成功し、古事記に名高い国譲りが行われたのです。その後タケミカヅチは東遷し、ここ鹿島に鎮座なさいました。
■笠間稲荷神社(笠間市)
京都の伏見稲荷、佐賀の祐徳稲荷神社と並ぶ日本三大稲荷のひとつ(ただし、全国の稲荷神社の総本宮である伏見稲荷は確定として、他の二つには諸説あり)。お稲荷さんは、もともと農耕の神様で、その後、殖産興業、開運招福など、さまざまなご利益があるとされ、とりわけ江戸時代に高い人気を集めました。
千葉県のおすすめ寺と神社
成田山新勝寺の境内 |
東京近郊の初詣スポットとして人気の高い成田山。こちらのお不動さんは、江戸時代にも大人気でした。たいへん広く、見所多い寺で、参道も賑やかです。鰻や川魚なども美味しく、一日たっぷり楽しめます。
立派な五重塔もある中山法華経寺 |
日蓮宗の開祖、日蓮聖人は、千葉の安房小湊の生まれです。そのため千葉県内には、日蓮宗の大きなお寺が多く、中でも中山法華経寺は日蓮さんが最初に開いた寺として有名です。たいへん広い境内には桜の木が多く、お花見スポットとしても人気です。
■真間山弘法寺(市川市)
由緒は古く、天平時代に行基菩薩が立ち寄った際、真間の手児奈の話を聞き、哀れに思ってお堂を建てたのがはじまりとされます。真間の手児奈とは、その美しさのあまり男たちの間に争いが起きることを嘆いて自殺したという伝説の美女で、万葉集にも詠われています。