東京、鎌倉以外の関東の神社仏閣

埼玉県の秩父神社は、秩父夜祭で有名です
関東地方は、昔は「東国」と呼ばれ、奈良や京都から見れば辺境の地でした。

東国に遠征し、日本の範囲を広げたのは、古代日本の英雄、ヤマトタケルノミコトです。古事記や日本書紀には、ヤマトタケルは、相模、上総、上野、常陸、さらには陸奥まで東征の旅をしたと書かれています。そのため、関東にも、ヤマトタケルゆかりの神社が多いです。

関東には、行基菩薩(聖武天皇に信望され東大寺大仏開眼供養の導師を務めた)の創建と伝わる寺も多いです。また、天台宗の三代目座主である慈覚大師円仁が上野(栃木)の出身であることから、円仁が歩いた道筋に古い寺が多いのも特徴です。

現在の東京中心部(すなわち江戸の中心部)は、昔は多くが湿地だったので、歴史の古い寺社は少ないですが、関東全体を見れば、意外にも、かなり古い歴史を持つ寺社が多いのです。

埼玉県のおすすめ寺と神社

秩父の札所には、こんなかわいい看板が
■秩父三十四カ所観音霊場札所(秩父市とその周辺)
秩父市内を中心に、三十四カ所の観音霊場があります。まとめてすべて回るのではなく、日帰りで数カ所ずつ回る人もいます。野趣あふれる寺が多く、ハイキングにも適します。

※なぜ三十四カ所なの?
普通、観音様の霊場は三十三カ所であることが多いものですが、秩父だけは三十四カ所。それは、西国三十三カ所と坂東三十三カ所と秩父三十四カ所を巡礼すれば、全部で百観音に巡礼したことになるからです。

坂東三十三カ所とは、鎌倉の杉本寺を一番とし、その後、東京を含む関東一円の観音霊場を巡るコースです。有名な寺も多いため、週末などを利用して坂東巡礼する人もいます。関東の寺めぐりをする際の、ひとつの基本となります。

秩父神社(秩父市)
創建は平安初期。現存する社殿は徳川家康が寄進したものです。毎年12月初旬に行われる秩父夜祭は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並ぶ、日本三大曳山祭として有名で、例年、多くの人が訪れます。

三峯神社(秩父市)
創建はたいへん古く、ヤマトタケルの東征に始まるといわれます。ヤマトタケルは、当地の美しい山河をごらんになり、国生みの神、イザナギ、イザナミの二神を、ここにお祀りになりました。古式ゆかしい祭祀もあり、四季折々に楽しめるところです。

氷川神社(さいたま市)
武蔵国(現在の埼玉県、東京都、神奈川県の一部)の一宮。一宮とは、ある地域で一番格式のある神社という意味で、つまり、氷川神社は、律令時代の南関東で一番の神社だったということです。大宮(現さいたま市)という地名は、氷川神社という大きなお宮があることに由来します。