定年・退職のお金

子どもが独立して生活が変化!見直したいお金のこと3つ

子どもが独立すると、生活は変わります。最近、筆者も子どもの独立をきっかけに一人暮らしになりました。実体験をもとに、このタイミングでやっておくべきお金の見直しポイントを3つお伝えします。

小山 智子

執筆者:小山 智子

50代のお金プラン・相続ガイド

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子どもの独立で、親の生活は変わる。お金のことで気を付けたいことは?

子どもが独立すると親の生活は変わります。

夫婦だけの生活になる人もいれば、一人暮らしになる人もいるでしょう。どちらの場合であっても、子どもの独立はお金の面でも大きな変化をもたらします。

筆者もつい最近、子どもの独立をきっかけに一人暮らしになりました。まだ一人暮らしとなり数カ月ほどですが、お金の見直しに取り組み始めました。そこで気付いたお金のことについてお伝えします。

子どもが独立した分の支出は、自動的には減らない

子どもが独立すれば、家計の支出が減ると思っている人は多いと思いますが、自動的には減らないので、注意してください。

そのうち、と先延ばしにせず、生活が変化したときが各支出を見直すベストタイミングだと感じています。

筆者の場合、お金の見直しをするデータ集めから始めました。生活の変化を数値的に捉えようと思い、スマホの家計簿アプリを活用することにしました。
家計簿アプリの活用

家計の把握をしてみよう

アプリで管理する際、利用金額だけではなく、購入頻度などもあわせてチェックすると自分のパターンが読み取れます。今後もしばらく継続して年間を通した生活費全体の計画の参考にしようと実践中です。

家計簿アプリを3カ月程実行し客観的に把握した結果、子どもが独立したら見直したいお金のトップ3を挙げると食費・光熱費・保険料の順となりました。

優先度1位:食費の見直し

筆者の場合、まず見直すべきは食費でした。買い物は自分の目で見て買いたい派でしたが、独立前から子どものすすめもあり、少しずつネットスーパーを試してみました。毎回きちんと吟味された食材が届く安心感があり、今では買い物のほとんどはネットスーパーを活用しています。

ネットスーパーは以下のようなメリットもあり、節約にも役立つので、子どもが独立してからも、使い続けることにしました。
  • 購入履歴がわかるので重複買いの防止になる
  • 1カ月の生活費のコントロールがラク
  • よく買う食材をリスト化してくれているので選択がラク
  • 買い物が時間短縮できる
  • 重いものを持たなくてよい
  • 自宅の玄関まで運んでくれる
しかし便利なネットスーパーは使い続けているものの、子どもが独立した後、「きちんと食べているのに食材がなかなか減らないなぁ」というのが実感としてあります。食材を腐らせて廃棄してしまうことにならないように、これまで以上に心がけることとは「食品の保存を意識した食材の購入」です。

具体的には、子どもの独立後は、以下のようなことに気を付けています。
  • コマメに食材の冷凍保存をすること
  • 食べきり方の工夫をすること
  • 一人で食べきるには困難だと思うときは購入を見送ること
  • 少々割高でも、食べきれる量を購入すること

一人暮らしでも脳の老化防止に自炊は続ける

子どもと同居しているときは、食材選びや料理をするにしても、子どもの好物を作ったり、健康を気遣ったりすることが第一優先でした。今は、自分の健康のために食事作りをすることを心がけています。

子どもが独立したから、一人または夫婦だけだから、料理が面倒と思う人もいるかもしれませんが、健康維持のためにも自炊は重要です。

料理を作る工程を考えて、食材を購入して、調理する。一見単純作業のようですが、自炊は食材をあまらせないようにする工夫や予算内に収めることなど、頭と手を使ってやるべきことが多くあります。これが脳の老化防止に一役買うのではないかと思います。

もちろん、仕事で遅くなったときなどは無理をせず外食を利用します。帰宅後の調理や片付けの時間がないので、ゆっくりと休息する時間にあてています。

優先度2位:電気代の見直し

日常生活を送る上で電気・ガスは必須ですが、なるべく安く抑えたい項目でもあります。子どもが独立した後だからこそできる支出をコントロールする方法もあると感じています。

例えば、電気代の節約方法としては以下のような方法があります。
  • 小さな家電へ買い替える
  • 省エネ性能の高い家電へ買い替え
  • 使っていない部屋の電気はこまめに消す
  • 待機電力を減らす
  • 契約内容の見直し・電気代の例としてはアンペアを下げる
  • 契約会社の比較検討する
 
筆者の場合は、電気代の削減のため契約内容の見直しからスタートをしました。皆さんも、使っている家電や契約内容を一度、確認してみましょう。もっと安くする方法が見つかるかもしれませんよ。

優先度3位:保険料の見直し

子どもの独立は、保険を見直すきっかけに最適なタイミングになります。保険の見直しのポイントは、自分は何に対して保険で備える必要があるのかを明確にすることです。

筆者が重視した項目は、死亡保険と医療保険についてです。保険の見直しの手順は次の通りです。

1. 加入しているすべての保険を並べて、保障内容のチェック
2. 病気やケガをした場合、社会保障(公的年金制度、健康保険制度など)や勤務先の保障(傷病手当など)でカバーされる費用などを確認しておく
3. 「生命保険にいくつも入っている」など偏りはないか、加入している保険や社会保障を含めて、保障の全体のバランスをチェック(過剰な部分、不足する部分がないか確認する)
4. 加入している保険について過剰な保障内容は減らす
5. 加入している保険について不足している保障内容がある場合は、必要に応じて新規加入の検討をする。その際、複数の保険会社の保険の保障内容・保険料を比較する

子どもが独立した後の保険の見直しは、現在の自身の健康状態を踏まえて、これから先はどのような保障を重視すべきかを考えることが重要だと感じています。筆者が重視した項目は、死亡保険と医療保険についてです。年金生活を見据えて、大きな負担にならない保険料でケガや病気に備えることが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。子どもが独立した後の家計の見直しは、老後の生活設計にもつながっていくのです。明るく楽しい老後生活を迎えるためにも、子どもが独立したら一日も早く、家計の見直しに取りかかりましょう。
 
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