人間関係

40歳、主婦で母だけど「陰キャ」な私はダメですか?「母親は太陽のような存在」であるべきか

人は明るくないとダメなのだろうか。「自他ともに認める陰キャ」だという40代女性は、「明るい人といると疲れてしまう」といって本音を語り始めた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

性格は人それぞれ。明るい人も暗い人もいるのが世の中だ。ところが、なかには他人を「陰キャだからね」と揶揄する人もいる。かつて「根暗・根明」という言葉があったが、いつの時代も引っ込み思案で暗さをもっていることは「よくないこと」と受け取られがちだ。
 

主婦で母だけど陰キャ

1
陰キャとは陰気なキャラクターのこと。人は陰陽両方をもっているので、陰キャと決めつけるのは無理があるが、そうやって分けたがるのも人の常かもしれない。

「私は主婦で母親でもあるけど、たぶん自他ともに認める陰キャだと思います。開き直っているわけではないんだけど、明るい人といると疲れちゃうんですよ」

苦笑しながらそう言うのは、エリさん(40歳)だ。結婚して12年、9歳と7歳の子がいて、週に5日、パートで働いてもいる。同い年の夫が「ムダに明るいキャラ」なので、彼女自身は疲れることもあるそうだ。

「お互いの波長が合うときはいいんですが、こっちがまじめに話したいのに夫は軽く茶化すばかりだったり、夫が明るく振る舞っているのに私が暗い顔をしていたりすることもある。そうするとふたりともイライラしちゃうんですよね。子どもたちのためにも、あまりにテンションが違うのはよくないのかなとも考えますね」

つい先日も、エリさんの父親が倒れて救急搬送されたとき、エリさんは心配のあまり口をきくこともできなかった。夫はそんなエリさんを気遣って、わざと子どもたちの前でダジャレを言ったりして場をなごませようとしていた。それがわかっていながら、エリさんは不愉快な気持ちになったという。

「じゃあ夫が自分と同じように暗くなっていればいいのかと言われれば、そうではないんですが、不必要に明るい夫にイラッときました。そういうとき私は自室にこもってしまうんです。大好きな漫画を見たりして気持ちを落ち着かせる。けっこうオタク気質なところがあるので……。それについても夫は嫌がっていますね。ひとりになりたがるのはやめてくれと。でもひとりになる時間がないと私は精神状態を保てないんです」

人と一緒にいると落ち着く人、自分だけの時間がないと平常心でいられない人など、やはりどんなときも人はそれぞれなのだ。

>職場で「私、浮いている?」と感じた瞬間
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます