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水墨画に青春をかける横浜流星にドキッ、ダイアナ元妃の決意の3日間にヒリヒリ…【10月の超厳選映画5選】

10月おすすめ映画は、ド派手なエンタメ大作ではなく、秋らしく、じっくり鑑賞したり、くすくす笑えたりできる映画をピックアップしました!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

めっきり寒くなりましたが映画界は2022年後半に向けて、良作をどんどん公開しています! 10月は、スター俳優の出演作から、試写で見たらめちゃくちゃおもしろかったという思わぬ拾い物映画もピックアップしました。
 

1:『耳をすませば』(2022年10月14日公開)

耳をすませば
柊あおいの同名少女漫画をジブリが映画化し、今なおファンが多いアニメーション映画『耳をすませば』。今回の作品は、原作にオリジナルストーリーを加えて実写映画化しました。大人になった主人公のふたり、月島雫と天沢聖司を演じるのは清野菜名と松坂桃李。

中学生の雫と聖司の淡い初恋と、夢に向かっていく青春を描いたのがアニメーション版ですが、実写映画は、彼らの10年後も描いています。夢を叶えることに苦心する雫が聖司を思い、ある決心をするのです。雫と聖司、それぞれがやりたいこととできることとの間で葛藤する姿を描きつつ、お互いへのピュアな思いはそのまま。清らかで心温まる作品に仕上がっています。

監督:平川雄一朗
 

2:『スペンサー ダイアナの決意』(2022年10月14日公開)

スペンサー

(C) 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED

ダイアナ妃がプリンセスの地位を捨てて、一人の女性として生きようとした決意の3日間を描いた作品。クリスマスにエリザベス女王の私邸に集まるロイヤルファミリー。しかし、ダイアナ(クリステン・スチュワート)とチャールズ(ジャック・ファーシング)の仲は冷え切り、彼女の精神はギリギリでした……。

ダイアナの心に寄り添った作品なので、彼女のメンタルが厳しいのがよく分かり、観ている方もヒリヒリします。しかし、映像や美術、衣装が素晴らしい! 宮殿の中を流れるように映し出すカメラ、ダイアナの衣装、インテリアなど見応え十分。ダイアナを演じたクリステン・スチュワートもベストパフォーマンスです!

監督:パブロ・ラライン
 

3:『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(10月14日一部劇場で先行公開/10月28日より全国順次公開)

MONDAYS

(C)CHOCOLATE Inc.

職場で同じ1週間が繰り返されていることに気づいた、とある会社の社員たち。このタイムループを終わらせるにはどうしたらいいのか!と、みんなで協力し合って乗り越えていくタイムループコメディーです。

上司を演じるマキタスポーツさん以外は、無名の俳優陣ですが、みんな魅力的! ヒロインの吉川(円井わん)は、同じ毎日を繰り返していくうちに仕事のスキルがアップしたり、人生に対する気づきを得たり。殺伐としていた職場の空気が「なんとかしなくちゃ」と全員一致団結して熱くなっていく姿に「頑張れ」とエールを送りたくなる快作です!

監督:竹林亮
 

4:『線は、僕を描く』(2022年10月21日公開)

線は、僕を描く

(C)砥上裕將/講談社 (C)2022映画「線は、僕を描く」製作委員会

横浜流星、清原果耶出演の最新作『線は、僕を描く』は同名青春小説の映画化作品。大学生の青山(横浜流星)が、アルバイト先の絵画展設営現場で見た水墨画に感銘を受け、有名画家・篠田(三浦友和)に弟子入り。青山は墨で描かれる世界で、自身の深く沈んだ心を救い出す……という物語。

横浜流星は、前作『流浪の月』のDV男からガラリとイメージを変えて、水墨画に真っ直ぐに向き合う青年を熱演。爽やかな魅力でまたファンを増やしそう。本作は水墨画の美しさも描いており、その作品を見る楽しみも。清らかな青春の姿が眩しい作品です。

監督:小泉徳宏
 

5:『アムステルダム』(2022年10月28日公開)

アムステルダム

(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

1930年代を舞台に、ある殺人事件の濡れ衣を着せられた3人の男女(クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、協力し合おうと約束。しかし、どんどん事件に巻き込まれていき、とんでもない巨悪な陰謀に関わってしまうことに!

なんと実話をベースにしたクライムサスペンス……ですが、監督は『アメリカン・ハッスル』や『世界にひとつのプレイブック』のデヴィッド・O・ラッセルなのでユーモアもしっかり感じさせる作品に仕上がっていると思います。

監督:デヴィッド・O・ラッセル

秋らしい作品が集まったのではないでしょうか。ぜひ感染対策をして、劇場でご覧くださいね。

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