1:『エルヴィス』(2022年7月1日公開)
ソロシンガーとして世界で一番売れた男、エルヴィス・プレスリーの伝記映画。黒人音楽に傾倒していたエルヴィス(オースティン・バトラー)が、バンド活動を経てスターになっていく姿を描いた本作。彼の才能とオーラはもちろんですが、エルヴィスが世界的なスターになったのは、敏腕マネージャー(トム・ハンクス)の力も大きかったのです。しかし次第に、マネージャーに人生を支配され、エルヴィスは追い詰められていくという、スターの光と闇をくっきりと描いています。オースティン・バトラーは、ステージで独特のオーラを放つエルヴィスの魅力をしっかりと捉えて大熱演。トム・ハンクスの悪役は珍しいけど、やっぱり巧いですね。バズ・ラーマン監督作品らしいギンギラな映像美にも期待してください。
監督:バズ・ラーマン
2:『ミニオンズ フィーバー』(2022年7月15日公開)
世界一の悪党を目指すグルーと、最強のボスに従えることに憧れるミニオンたちが繰り広げる珍騒動を描くグルーとミニオンのシリーズ。本作では時代を遡り、グルーの少年時代を描きます。悪党になりたいグルーは、憧れの悪党に近づき過ぎたため誘拐されてしまいます。そこで、彼を助けるためにミニオンたちはカンフーを習得することに! 相変わらずワチャワチャと賑やかで可愛いミニオンたち。一応主役はグルーなのですが、今回もミニオンの“黄色い軍団”が主役を完全に食ってしまっています。
何よりグルーは少年のはずなのに声は大人のままだから、おっさんにしか見えなくて……(そこがグルーらしいとは思うけど)。ミニオンのカンフー修行にも注目です。
監督:カイル・バルダ
3:『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年7月15日公開)
累計発行部数9000万部の漫画「キングダム」の映画化第2弾。2019年の大ヒット作『キングダム』の続編である本作は、天下の大将軍を目指す信(山﨑賢人)の新たなる闘いを描いています。今回はとにかく戦闘シーンがメイン。隣国の攻撃に立ち向かっていく信たちの終わりのない戦いは、ピンチの連続で、アクションは確実にスケールアップしています。
前作で活躍した秦国の王(吉沢亮)の活躍が控えめなのは残念ですが、本作の最重要人物、謎めいた羌瘣(キョウカイ)を演じる清野菜名のアクションは見応えアリ! そして、大沢たかお演じる王騎が、変人なわりに要所をついた言葉を放つのも良き。信を演じる山﨑賢人は出ずっぱりで、前作よりも男らしく凛々しい姿を見せています!
監督:佐藤信介
4:『ゴーストブック おばけずかん』(2022年7月22日公開)
小学校の図書館にも置いてある人気の児童書「おばけずかん」を『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督が映画化。願いを叶えてくれるおばけに、どうしてもお願いしたいことがある一樹(城桧吏)と仲間たちは「おばけずかん」を古書店の怪しい店主(神木隆之介)から手に入れます。ところが、そのときから彼らは不思議な町に迷い込み、彼らを追ってきた代替教員の瑤子(新垣結衣)も巻き添えにしてしまうのです!夏休みに家族で観るのに最適な異世界ファンタジー! 子どもたちが冒険を通して成長する姿や、彼らの友情がアツい。ガッキーの先生役もドンピシャのハマり役で、可愛さと楽しさがつまった微笑ましい作品に仕上がっています。個人的には、『万引き家族』に出演していた子役の城くんが大人っぽくなり、その成長ぶりに驚きました!
監督:山崎貴
5:『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022年7月29日公開)
1993年に『ジュラシック・パーク』からスタートした『ジュラシック・パーク』シリーズは、2015年に『ジュラシック・ワールド』にタイトルを変えてスケールアップ。そして最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で、ついにシリーズ最終章を迎えます。恐竜の保護活動をしているオーウェン(クリス・プラット)は、恐竜のブルーの子どもが誘拐されたことを知り、助け出すために動き出します。しかし、その背後には巨大なバイオテクノロジー企業の陰が……。『ジュラシック・ワールド』のクリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードは続投。そして『ジュラシック・パーク』で活躍したローラ・ダーンら主要キャストも復帰し、ファン歓喜! ハリウッドの超大作としての貫禄がありますね。大スクリーンで見ていただきたい映画です。
監督:コリン・トレボロウ
バラエティ豊かなラインナップなので夏休み中にぜひコンプリートしてほしいです! あと、個人的にもう1本『ソー:ラブ&サンダー』(2022年7月8日公開)もオススメ。マーベルの人気ヒーロー映画で、ドタバタコメディ要素もあり、祭りのような賑やかさです!