7月10日、参議院選挙。初めてでもよく分かる投票の仕方・手順・書き方
参議院議員通常選挙、まずは日時・場所の通知から
参院選は、投票日が知らされることから始まります。これを「公示」といいます。公示が行われると選挙に立候補する人は、立候補の届出をして、受理されたときから投票の前日まで選挙活動を行うことができます。18歳以上であれば家に「選挙のお知らせ」はがきが届きます。届いたら自分の名前に間違いがないかや、投票日時と投票所を確認しましょう。2022年の参院選は7月10日、一部の地域を除いて午前7時から午後8時までです。場所は区役所や公民館、近所の学校などです。投票日時に投票所に行けるかどうかによって、投票日に投票するか、それとも「期日前投票」や「不在者投票」をするかを判断します。
「期日前投票」「不在者投票」とは?
「期日前投票」「不在者投票」というのは、投票日に投票所へ行くことができない人が、投票日よりも前に投票できる制度です。「期日前投票」というのは、投票日に用事があって投票に行けない場合に、投票日より前の、公示日の翌日から投票日の前日までに投票するというものです。基本的な手続きは、選挙期日の投票所投票と同じ。期日前投票をするのに特別な手続きは特に必要ありません。
一方、「不在者投票」は、投票日に住民票のある地区に不在の場合、滞在先で投票したり、病院や老人ホームで投票したりする場合などに、あらかじめ申し込むことで投票ができるものです。そのほか、投票日には満18歳を迎えるものの、投票期日前に投票を行おうとする日に18歳に満たない場合も不在者投票となります。
不在者投票の手続きは、住民票がある地区の選挙管理委員会に、直接またはインターネットや郵便などで投票用紙、投票用封筒、不在者投票証明書を請求して、どこで投票したいかを伝えます。その後、送られてきた投票用紙を持って、投票日前日までに市区町村の選挙管理委員会に行って投票します。
投票当日の流れ
選挙期日に投票できる場合は、投票所の受付で係の人に「選挙のお知らせ」はがきを渡します。名簿に名前が登録されているか確認されますが「選挙のお知らせ」はがきがなくても大丈夫。免許証やマイナンバーカードなどで本人確認ができれば投票できます。確認がとれると、投票用紙を2枚渡されますので、渡された投票用紙を持って、少し奥にある記載場所に移動します。投票用紙の記載場所は、自分が誰に投票したか、他人に知られないように仕切られています。日本の選挙は「秘密投票」です。秘密が守られてこそ、私たちは自由に投票することができるのですね。
記載場所の台には、鉛筆が置かれていて、正面には候補者の氏名、所属している党の一覧表が貼ってあります。投票用紙の記入に誤字脱字があったり、名前以外を書いたりした場合は、無効になることがあります。間違えないように一覧表に書かれた名前をよく確認しながら、投票用紙に記入しましょう。
ちなみにこの投票用紙、「用紙」と言いつつ、実は紙ではないことを知っていましたか? 選挙の投票用紙はポリプロピレン樹脂を主な原料とする「フィルム」の一種です。選挙会場に行った際、明らかに紙とは違う手触りを確かめてみてはいかがでしょうか。
2枚の投票用紙のうち1枚は、選挙区選挙用です。選挙区選挙は、候補者の名前を書いて投票します。もう1枚の投票用紙は比例代表選挙用です。比例代表選挙は、政党の名前か、比例代表の候補者名を書きます。
2枚の投票用紙の記入が完了したら、投票用紙を縦長に折って、それぞれの投票箱が置かれている場所まで移動し、票を箱の中に入れます。これで投票完了です。