そこで、今回は、All About編集部が実施したアンケート調査をもとに「湿度が高い時期の悩みとそれを解消するために普段している工夫」(2022年5月4日~5月5日、有効回答数500人)をご紹介。その上で、家事アドバイザーの筆者が部屋干しのニオイ対策のウソ・ホントについて、解説します。
※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:男性 137名/女性 363名
・年齢比:10代 9名/20代 95名/30代 191名/40代 123名/50代 66名/60代 13名/70代 3名
・アンケート実施期間:2022年5月4日~5月5日
湿度が高い時期のお悩みは?
最も多くの人が悩んでいると答えたのは「洗濯物が乾きにくい」で194票、次は「室内がジメジメする」の70票でした(複数回答可)。今回注目したのは、3位にランクインした「部屋干しのニオイ」。あの耐え難いニオイを発生させないために、多くの人が次のような家事テクニックを実践しているようです。
1. 部屋干し用の洗剤を使う
2. 扇風機(サーキュレーター)で風通しをよくする
3. 洗濯槽の掃除をする
4. 香り付きの柔軟剤を多めに入れる
5. すすぎを1回ではなく、2回にする
6. 窓を開け換気する
7. 炭を置く
8. 洗濯物に熱湯をかけてから洗濯
9. リセッシュ等の消臭剤を服に吹き付ける
10. 部屋のカビ臭さをお酢で取る
誰しも実践していそうなアイデアから効果が怪しいものまでさまざまですが、これらの裏ワザは本当に部屋干しのニオイを軽減するのでしょうか?
家事アドバイザーの筆者が、巷で噂の裏ワザのウソ・ホントをジャッジしました。
家事アドバイザー認定! 効果抜群なニオイ対策
部屋干し用洗剤には雑菌の増殖を抑える効果があるもの、除菌作用がある漂白剤が添加されているものが多く、非常に効果的です。
2. 扇風機(サーキュレーター)で風通しをよくする
空気の停滞による湿度の上昇は雑菌の増加を招くので、風通しを良くするのが効果大。
3. 洗濯槽の掃除をする
洗濯槽はいつでもカビがつきがち。梅雨の時期は特にカビが元気になるので、いつもより念入りにケアすべきでしょう。
効果あり! 部屋干しのニオイ対策
ふだん1回の人は2回にするとさらに汚れ落ちが良くなるので、効果ありといえるでしょう。
2. リセッシュ等の消臭剤を服に吹き付ける
一時的には効果があります。だたし、汚れは消えないのできちんと洗濯を。汚れをためたままにしておくと落ちにくくなることを忘れずに。
効果は微妙、または逆効果な部屋干しのニオイ対策
柔軟剤を多めに入れると溶け残って逆効果だとメーカーも発信しています。汚れや洗剤が残った洗濯物に香りをコーテイングするような行為はNG。香りの添加は少なめにして汚れ落としと消臭を心がけましょう。
2. 洗濯物に熱湯をかけてから洗濯
化学繊維に熱湯はNG。大事な衣類が傷んでしまうので、絶対にやってはいけません。
3. 窓を開け換気する
本降りの雨の日は外の湿度の方が高く、湿気が室内に入るのであまり効果的ではありません。雨がやんだ時に15分程度の換気ならおすすめです。
4. 炭を置く
びっしり敷き詰めるなど大量に使わないと効果を実感することはできません。
5. 部屋のカビ臭さをお酢で取る
お酢には静菌作用があるのでダメとは言いませんが、部屋という大きな空間への効果は疑問です。なお、お酢の臭いは数時間で飛んでしまいます。
情報や思い込みが時には間違っていることも
できれば撲滅したい部屋干しのニオイ。これまでの習慣で染みついてしまった思い込み、巷にあふれるライフハックを鵜呑みにせず、知識をアップデートさせて高温多湿なシーズンを乗り切りましょう!【関連記事】
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