「カオス」とは? どんなときに使う?(画像はイメージ)
「カオス」の語源と本来の意味
「カオス」とは、天地創造以前の秩序がなくあらゆるものが混沌とした状態を指したギリシア語が語源です。反対語は秩序や調和を意味する「コスモス」です。そこから、英語の「chaos」は混沌、無秩序という意味となりました。
若者がよく使う「カオス」とは?
一方若者の間では、そこから派生して、「意味不明」「無秩序」「統一性がない」「ごちゃごちゃ」「めちゃくちゃで理解できないさま」などを意味するスラングとして使われます。全体に、無秩序で様々なものが入り乱れてまとまりがないさまや、ごちゃごちゃした状況などを指す意味で使われています。
「カオス」の使い方・例文
若者たちの具体的な使い方は、例えば次のようになります。「もう、頭の中がカオスだよ」:頭の中がぐちゃぐちゃに混乱している
「味噌汁にケチャップ入れたの? カオスな組み合わせだね」:味噌汁にケチャップを入れるとは、常識からかけ離れたありえない組み合わせだね
「そんなこと普通思いつかないよ。発想がカオスすぎる」:そんなことは普通では思いつかない、常識からかけ離れて斬新な発想だ
「このゲームの内容がカオスだった」:このゲームはまとまりがなく訳がわからないひどいものだった
「旅行のメンバーがカオスだった。祖母と上司と彼氏と行くなんてありえない」:旅行参加者が訳が分からなくてありえないメンバーだった。祖母と上司と彼氏と行くなんてありえない。
A「これから遊びに行ってもいい?」
B「悪い、部屋がカオスだから無理」:部屋がごちゃごちゃに散らかっているから無理
「シュール」とはどう違う?
「カオス」と似た言葉に、「シュール」があります。それぞれの言葉は、どのように違うのでしょうか。「シュール」とは、フランスで起こった前衛芸術運動であるシュールレアリスム(超現実主義)の略語でもあります。一般的に「シュール」という場合は、主に非日常的で奇抜なさま、現実的ではなく不条理なさま、超現実的という意味で使われます。
具体的な使い方は、次のようになります。
「シュールな光景」:奇抜で現実にはありえない光景
「机や鉛筆、コップが話すシュールな夢を見た」:机や鉛筆、コップが話す現実にはありえない夢を見た
つまり、「カオス」は混乱してメチャクチャなさまを意味する一方で、「シュール」は非現実的で不条理なありえないさまを意味するという違いがあるのです。
若者と話す時やSNSなどで、使ってみてはいかがでしょうか。
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