失敗例から学ぶ「喪服の小物」マナー!
「喪服の小物」マナー!
今回はAll Aboutが実施した葬儀に関するアンケートに寄せられた失敗例をもとに、喪服で身に着けるべき小物のマナーに関してQ&A形式でお答えします。
<目次>
失敗例1. 喪服に「カラフルなネクタイ」で参列
喪服には漆黒くらいの濃いネクタイが基本。
また気を付けたいのは、パーティーなどでよく見かける「ディンプル」といわれるネクタイの結び方。結び目にくぼみをつけ、立体感が出て華やかなスタイルのため、葬儀の場ではNG。普段結んでいるやり方で大丈夫です。
失敗例2. 喪服に「エナメルっぽいバッグ」で参列
黒を基調としたものでもエナメルっぽいバッグは光沢素材となり、どちらかというとお祝い事向きです。たとえシンプルな形であっても光が反射してしまうためNG。基本はマットな黒、ツヤを抑えたものを選びます。また喪服に合わせるバッグは、小さいサイズのものを選ぶのが基本。しかし、せいぜい数珠や袱紗(ふくさ)、ハンカチ、小ぶりの財布、携帯が入るかどうかの大きさのため、黒色でシンプルなサブバッグ(A4サイズぐらいがベスト)も一緒に用意しておくとよいでしょう。折り畳み傘や冬なら防寒具など、入りきらなかったものを入れることができて便利です。
失敗例3. 就活用パンプスを履いていったら、母から指摘が
喪服に黒い靴を履くことが常識なのは、みなさんご存じだと思います。この就活用のパンプスを履こうと思ったのも、黒だったから恐らく大丈夫だと思ったのでしょう。しかし黒でも薄い黒や光沢があるならNGです。またヒールが高くないかもポイント。靴にもマナーがあります。基本はシンプルで飾りのない、そして光沢のない黒いパンプス。つま先の尖ったポインテッドトゥは避け、つま先は丸いプレーン(ラウンド)トゥ、ヒールは3cm~5cmの高さで安定感があるものがよいでしょう。なお高齢の方は、ヒールの高さは安全第一で履きやすい靴で構いません。
いざというときに慌てないように、喪服とセットで靴も用意しておくとよいでしょう。
失敗例4. 濃いデニールの黒タイツで浮いてしまった
寒い季節のお葬式の参列といえば、防寒対策が気になります。デニールは数字が大きくなるほど濃さが強くなり、タイツへと変わっていってストッキングのイメージから離れていきます。一般的に20~25デニールくらいまでが、透け感が普段のストッキング並みとイメージしてください。だとすると30デニール以下がちょうどその透ける程度の境界線となります。
また冬場の寒い時期は60デニールまでが透け感もあり、一般的には許容範囲でしょう。しかし極寒地などの場合、タイツになってしまいますが80デニールにするなど、住む地域などの状況や体調によっては例外も考えてもいいと思います。
失敗例5. 靴下に穴、ストッキングが伝線……
こちらは実施したアンケートで意外と多くあった失敗例です。靴を脱ぐ機会がある葬儀に参列することもあるかもしれません。靴下に穴が開いていて、恥ずかしい目にあわないためにも普段からチェックしておくことです。また女性の場合、避けられないのがストッキングの伝線。予備のストッキングは必需品です。備えあれば憂いなし!
失敗例の対処法はお役に立てたでしょうか。恥ずかしい思いをしないように、事前に確認しておいてくださいね。
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