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「サイゼで喜ぶ彼女」『マイメロ』グッズ炎上なぜ? ネット上で話題の「ツイフェミ」とは

Twitter上で、ジェンダー・差別をテーマとした炎上が増えています。「マイメロママ名言」炎上、「サイゼで喜ぶ彼女」炎上などの事例を紹介するとともに、「ツイフェミ」という言葉の意味を解説します。

高橋 暁子

執筆者:高橋 暁子

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ネット上で目にする「ツイフェミ」とは?

ネット上で目にする「ツイフェミ」とは?

ジェンダー系、差別系テーマは、SNSなどで炎上しやすくなっています。これまで差別の対象となってきた女性の権利解放を願うフェミニズムは、重要な思想です。
 
一方で、ネットでは「ツイフェミ」に関する炎上がよく起きています。そもそもツイフェミとはどのような意味であり、どんな炎上事件が起きているのでしょうか。
 

女性が「差別は怒ってもいい」と分かっている時代

冒頭でご紹介したように、女性を性的に消費しているように見えたり、女性の役割を固定化したり、女性を見た目や年齢で差別している内容は炎上することが増えています。その他、LGBT差別、特定の国籍や民族に対する差別なども、忌み嫌われる行為です。
 
ハウス食品の「私作る人、僕食べる人」というCMが、女性の役割を固定化するとして婦人団体から抗議を受けて放送中止になったのは、1975年のこと。ジェンダー視点で広告が問題視された、日本で最初の事例といわれています。しかしこのときは、婦人団体の行動は揶揄されることが多く、ジェンダーの問題は社会的には十分に認知されていませんでした。
 
それから時が経ち、現代は、女性など差別を受けてきた人たちが「怒ってもいい」と分かっている時代です。それ故、特にジェンダー系、差別系のコンテンツは、非難・批判を受けて炎上しやすくなっているというわけです。
 
女性を性的に消費するもの、つまり露出の多い女性のイラストなどを使用していると、不快に思われる可能性が高くなります。また、家事や育児は女性がするものというメッセージが感じられるコンテンツなども、性役割を固定するものとして見られてしまいます。最近の家電CMは男性が家事をしているものが多くなっていますが、背景にはこのような配慮があるのです。
 

マイメロママの“名言”が炎上

ジェンダーがらみでは、たとえば次のような炎上が起きました。年末、女性向け雑貨などを販売する「ITS’DEMO」の公式Twitterアカウントが、サンリオのキャラクター「マイメロディ」とコラボしたグッズをバレンタインに合わせて販売すると告知したのが発端です。
 
パッケージには、マイメロディのママの以下のような12個のセリフが並べられていました。
 
「女の敵は、いつだって女なのよ」
「女ってね、ダメな男ほど放っておけないものなのよ」
 
これが女性を決めつけるものであり、偏見であるとして強い非難を浴び、炎上したのです。その結果、一部のグッズが販売中止となりました。この結果には「発売中止にはしないでほしかった」などの声もありました。
 
2005~06年にかけて放送されていたアニメ『おねがいマイメロディ』の中では、マイメロママは毒舌キャラとして人気がありました。しかし、15年以上前の価値観をそのまま現代に持ってくるのは、無理があったというわけです。
 

意見が分かれた「サイゼで喜ぶ彼女」

あるイラストレーターが、自分のTwitterに「サイゼで喜ぶ彼女」と題したイラストを投稿しました。サイゼリヤでミラノ風ドリアやエスカルゴのオーブン焼きなどを前に嬉しそうに笑う女性のイラストを、男性目線で描いたものでした。

・実際の投稿:サイゼで喜ぶ彼女
 
このイラストには約15万件の「いいね」、約3万件のリツイートを集めるなど大人気となり、イラストのコスプレをしてTwitterに写真を投稿する人も多数出るほどでした。
 
「私もサイゼリヤ大好き」などという好意的な投稿も多い一方で、「胸開きが大きく、胸の大きさを強調して見える」「デートをサイゼリヤで安く済ませるのは女性を安く見すぎ」「男の理想を詰め込んでいる」などという批判的な投稿も多くなりました。
 

ツイフェミとフェミニズムは異なる

ツイフェミとは、Twitter上でフェミニズム的な言動を展開する人やその現象を表すネットスラングです。Twitterフェミニズム、あるいはTwitterフェミニストの略であり、一般的なフェミニズムとは異なります。
 
フェミニズム的言動に対して、「ツイフェミ」といわれることがあります。その中には、フェミニズム的に確かに問題があると思われるものもあれば、少々極端で過激的すぎるものも混じっています。
 
Twitterで炎上したものの中にも、炎上しても仕方ないと考えられるものもあれば、人によって意見が分かれるものも混じっています。立場や見方によって意見が異なるのは当然であり、どちらが正しいとは言い切るのが難しいこともあります。
 
デリケートなテーマに関する扱いが難しい言葉となっているので、注意して使うのがおすすめです。



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