土地活用のノウハウ

田舎すぎず都会すぎない、駅前が便利で驚き!実はすごい「埼玉」の住みやすい場所ベスト3

新型コロナの感染拡大に伴い、通勤手段の制限緩和やテレワークなど働き手に配慮した制度改革の動きが進み始めました。それが埼玉とどうつながるのか?といいますと、これからの時代にマッチした住環境が埼玉には多数あるということなのです。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

これからの働く環境はどうなる?

さいたま新都心駅舎

さいたま新都心駅舎

2022年1月12日、ヤフー株式会社(以下、ヤフー社)が発表した通勤手段の制限緩和が一躍話題となったのはご存じでしょうか。今年の4月より、7000人を超える社員さんは日本全国どこからでも勤務ができ、また好きな移動手段で通勤が可能(※1)となったのです。

新型コロナの感染拡大に伴い、このような働き手に配慮した制度は、人材不足が深刻なIT企業を中心に動きがでてきていますが、国内の各企業も、優秀な人材を確保するために、テレワークも含めて大きな働き方改革を進めています。

そのなかで東京都では、テレワークの更なる普及と定着を図るため、奨励金を支給する「テレワーク推進リーダー」制度(※2)を開始しています。コロナ禍で、新しい働き方改革の芽が出てきたといえます。

そのことと、埼玉とどうつながるのか?といいますと、これから訪れるアフターコロナ、ウィズコロナ時代の働き方改革の方向性にマッチした住環境が埼玉には多数あるということなのです。
 

人口は全国5位! 埼玉県が住みやすい理由

実際に、テレワークが推進されても週に数日ほど出社することもあります。

お部屋探しの入居者ニーズは郊外化の傾向が続いており、一時は、田舎ブームもありましたが、あまりの不便さに、やはり都心に出やすく、生活の利便性が良いところに人気が戻ってきています。全国5位の人口を誇る埼玉県が脚光を浴びている(図1参照)のは、まさに都会過ぎず、生活のすべてがまかなえる、すなわち、住んでもよし、通勤しやすい、そしてリーズナブルという、三拍子そろった地域であることが理由です。
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【図1】埼玉県の人口及び人口増加率の推移(出典:令和2年国勢調査人口等基本集計結果~埼玉県の概要~ ※3)

埼玉の魅力は、交通の利便性・充実した商業施設・そして魅力的なスポーツやイベントが盛んなところです。東京都が丸ごとなくなっても、埼玉があれば、なに不自由なく豊かで楽しい暮らしができるといっても過言ではないのです。

その埼玉県のなかでも、「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング 2021<埼玉版>」(※4)によれば1位の浦和区、2位の中央区、3位の大宮区と、ベスト3はいずれもさいたま市となっています。

◆人気の街1位:さいたま市浦和区
JRの3駅、浦和・北浦和・与野。駅周辺は、特に良好な住環境が魅力です。また伊勢丹・コルソ・パルコ・アトレなどの大型商業施設も充実しており都内に出る必要性を感じないエリアです。家賃の相場は、1Kが6.3万円、1LDKが11.84万円、2LDKが14.06万円です。

Jリーグ「浦和レッドダイヤモンズ」の本拠地でもあり、“サッカーのまち浦和”としても力を入れており、駅の地下通路は浦和サッカーストリートと呼ばれ親しまれています。

◆人気の街2位:さいたま市中央区
埼京線の3駅、北与野・与野本町・南与野。また京浜東北線の2駅、さいたま新都心・与野があり、利便性が抜群の地域です。家賃相場は、1Kが6.14万円、1LDKが10.43万円、2LDKが10.90万円です。

コンサートやスポーツに使われる「さいたまスーパーアリーナ」が控えており、近くには、大型商業施設のコクーンシティや県内最大級のシネマコンプレックスもあります。アクティブな世代やご家族に人気のエリアです。

◆人気の街3位:さいたま市大宮区
巨大ターミナル大宮駅。JRでは、上野東京ラインや京浜東北線などの在来線、また東武鉄道やニューシャトルなどの路線だけでなく、新幹線も停車するとても利便性の高い駅となります。西口の駅前正面には、SOGOやマルイ、アルシェなどの商業施設もある一方、東口は商店街のような雰囲気で大都市と商店街の両方の良さを味わえる街並みといえます。

家賃相場は、1Kが7.27万円、1LDKが11.70万円、2LDKが14.65万円となっています。

また埼玉県には、もうひとつ、Jリーグチーム「大宮アルディージャ」の本拠地があります。浦和レッズと大宮アルディージャの2チームが激突するさいたまダービーは、とても熱いものがあります。

そしてコロナ禍では、自然とのふれあいも見直されてきています。西の秩父は絶景の宝庫として人気があり、宝登山神社や羊山公園の芝桜、丸神の滝、秩父華厳の滝など自然あふれる観光地が多数あり、他にも日高の曼珠沙華や菜の花畑など、都会の利便性を享受しながらも、素晴らしい自然環境が間近にあります。

都心へのアクセスの良さ、買い物環境の良さは、そのまま入居者ニーズに表れており、都心からの移住者も増えています。そしてこのような人気のエリアに限らず、テレワークの普及により、宅配ボックス、防音・遮音や安定したインターネット環境の入居者ニーズも高まっています。

土地活用をこれから考えている方や、賃貸経営中のオーナーさんは、今後のテレワークの実施率や企業の働く環境の変化の即した賃貸経営戦略を見極めていくことが求められます。


※1:どこでもオフィス制度(出典:ヤフー「働き方」)
※2:テレワーク推進強化奨励金(出典:公益財団法人 東京しごと財団 雇用環境整備課)
※3:令和2年国勢調査人口等基本集計結果(確報値)~埼玉県の概要~(埼玉県)
※4:いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2021<埼玉県版>(大東建託)
※家賃相場参考:LIFULL HOME’S
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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