島田佳奈の恋愛コラム

「ドキドキする人」と「安心する人」、結婚するならどっちがいい?

よく「恋愛はドキドキ、結婚は安心」などといわれます。いつまでもときめきがなければ不満を覚える人もいれば、ドキドキしなくても不安のない相手のほうがいい人もいます。はたして、結婚相手にふさわしいのはどっちのタイプでしょう?

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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ドキドキと安心、あなたはどっちが好き?

ドキドキと安心、どっちが好き?

「恋愛はドキドキ、結婚は安心」とはいうけれど……

よく「恋愛はドキドキ、結婚は安心」などといわれますが、お見合い結婚でもない限り、安心しきった関係の夫婦だって、結婚前はドキドキする恋愛関係だったはず。価値観は人それぞれ。いつまでもときめきがなければ不満を覚える人もいれば、ドキドキしなくても不安のない相手のほうがいいもいう人もいます。

筆者自身、過去には幾度かドキドキしかない刺激型の恋愛に溺れたこともありました。好むと好まざるとにかかわらず、恋愛のドキドキ感は人の判断力を失わせます。

決して幸せにはなれない相手を追いかけてしまったり、世間に後ろ指さされる相手と秘密を重ねたりするのもすべて、理屈では説明できない「ドキドキ」に理性を失ってしまうから。しかも人はその刺激にある種の快感を得てしまうため、愚かな行動すらブレーキが効かなくなってしまうのです。

逆に、安心できる恋愛を好む人にとって、ドキドキに振り回されている他人の愚かさは理解できないでしょう。むしろ反面教師的に「ああはなりたくない」と思い、さらに安心できる(=理性を失わずに済む)恋愛を望むようになるかもしれません。

なお、筆者は若さゆえの愚かさともいえる刺激的な恋愛を卒業し、今は理性を失わないレベルのときめきを感じる相手と再婚して、心から安心できる幸せな日々を送っています。
 

結婚は日常、恋愛は非日常。両立は難しい?

結論から先に言うと、両立は可能です。ただし、激しく一喜一憂するような恋愛のドキドキ感ではなく、たまに不意打ちで相手の仕草や言動・行動に「きゅん」とするレベルのドキドキが1割で、あとの9割は夫婦(家族)ならではの安心感です。

おそらくその比率が変わる(安心が減る)ときは、夫婦の関係的に幸せから遠ざかる何かが発生しているのではないかと思います(夫の浮気やセックスレスなど)。

恋愛のドキドキに含まれるのは、決して幸せな「きゅん」だけではありません。相手が浮気しているのではと疑う気持ち、愛されていないのではと不安を感じている状態など、ネガティブな刺激も多分に含まれます。

ネガティブなドキドキの渦中にいるときは、どれほど周囲から「別れた方がいい」と諭されても素直に受け入れられません。それもドキドキのなせるわざ。感情を揺さぶるドキドキには中毒性があります。またあの刺激を得たいと思っているうちは、不幸(かもしれない)恋愛から抜け出せなくなってしまうのです。

しかし人間にとって、ドキドキする刺激は決して体にいいものではありません。心拍数を上昇させるほどの刺激は、肉体にとってストレスを生み出します。恋愛ならともかく、日常であるはずの結婚生活においてドキドキを繰り返していたら、疲れてしまうでしょう。
 

将来を考えるのは「2人の空気」が変化する時期がベスト

不倫や浮気など「誰にも言えない秘密の関係」でもない限り、恋人同士の恋愛は交際の長さにともない、ドキドキが薄れていくのが正常です。恋愛のドキドキが落ち着き恋人への安心感が増してきた頃、2人の時間が居心地よく感じられるのであれば、結婚を考える時期だと筆者は考えます。

今がよければいい「刹那の関係」は、ドキドキが薄らぐに従い「マンネリ」が生じます。それは2人の関係に未来予想図を描いていないから。結婚ばかりが人生の選択肢ではありませんが、しないことも「選択」した上でつき合い続けるのであれば、2人の関係に不安を覚えたりマンネリで悩んだりすることは最小限に抑えられるでしょう。

逆に一生ドキドキしていたいと望むならば、未来を決めない、関係すら固定しない恋愛を求めるほうが刺激を持続できます。

蛇足ですが、恋愛にドキドキを求めがちな人は、気持ちも肉体もまだ若く、エネルギーが有り余っているのだと思います。あるいは、恋愛以外の生活(仕事など)に退屈を覚えているのではないでしょうか。

ドキドキと安心の両方を経験してきた筆者としては、エキサイティングな仕事に時間とエネルギーを投じ、「愛し愛され癒される」恋愛をするのがベストバランスなのではないかと思います。参考までに。


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