韓国サバイバルドラマ『イカゲーム』とは
『イカゲーム』は、Netflixで、2021年9月から配信がスタートした韓国のサスペンスドラマ。Netflixの世界視聴者1億人を突破! 日本でも大ヒットしています。人生の崖っぷちに立たされた参加者たちが、高額賞金を目指して命懸けのゲームに臨む様を描いたこのドラマは、ゲームに負けると情け容赦なく殺されていくエグい展開とゲーム参加者の人間模様、大金を目の前に問われる人間性など、スリルとサスペンスだけでなく、人間ドラマとしても熱いと評判! 主演はイ・ジョンジェ(『ただ悪より救いたまえ』『神と共に』)が主演。ほか、韓国ドラマや映画界で活躍している俳優が出演しています。また、主人公をゲームに誘う謎の男やゲームの運営責任者として韓国の超人気スター俳優も出演(ネタバレになるので名前は伏せます)など、話題性も十分です。
母の手術費のためにイカゲームに参加したら……
仕事を失い、ギャンブルで借金を背負って妻に愛想をつかされた上に重い病を患う母親の手術費が払えず絶望している人生の落伍者・ギフン(イ・ジョンジェ)。彼の前に整った身なりの男性が現れ、ギフンにゲームの招待状を渡します。ギフンは母の手術費のために、大金を懸けたイカゲームに参戦することに。ゲームのプレイヤーは456人。賞金は456億ウォン。ゲームを勝ち抜き、最後に残った一人は賞金を得ることができるのですが、ゲームの敗者に待っているのは無残な死でした……。
ポイント1:負けたら死!のゲームとは
このドラマのタイトルになっている“イカゲーム”とは、韓国の子どもの遊びで、陣地取りゲームのようなもの。イカのようなカタチのフィールドの中で、攻撃と守備に分かれて、守備陣は陣地を守り、攻撃陣は守備を突破して最終地点を奪取する遊びで、ドラマにも登場します。 ほか、ドラマに登場するゲームは・「だるまさんがころんだ」
ゲームの親(ロボットの女の子)が見ていない間に動いて、ゴールに到達したら勝利という単純なゲーム。しかし、動いているのを見つかったら射殺。
・「型抜き」
お煎餅のような形の甘い駄菓子で4つの模様、マル、サンカク、星、雨傘が描かれてます。この型を抜く遊びですが、ドラマでは、型抜きの途中でお菓子を割ってしまったら射殺。
・「綱引き」10人1組の団体戦で、綱引きの負けチームは即死です。
これらは一部ですが、このように子どもの頃、無邪気に遊んだゲームが命懸けのゲームになっているのです。
ポイント2:信頼と裏切りが交錯する参加者たちの人間関係
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ギフンが親しくする者たちはお互いに信頼しあい、助け合ってゲームを突破して、命をつなごうと協力します。密な人間関係が描かれているところも魅力です。
ポイント3:主人公と敵対するチームがドラマを盛り上げる!
敵対するチームのボス/Netflixシリーズ『イカゲーム』独占配信中
特にギャングがボス的な存在感を示し、ゲーム以外の時間でもプレイヤー同士の間でヒリヒリするにらみ合いが!
ポイント4:後半の予想外の展開に手に汗握る!
物語の後半では、イカゲームの運営サイドもクローズアップされ、何を目的にこのような悪魔のゲームを行っているのか、その理由が明らかになっていきます。また敗者の命が奪われ、人数が絞られてくると、人生を懸けた闘いの中、仲間割れや裏切りも起こり、ゲームだけでなく、ギフンらの人間関係にもハラハラさせられます。ポイント5:『イカゲーム』がヒットした理由
デスゲーム作品は、日本でも映画『カイジ』シリーズ、ドラマ&劇場版『LIAR GAME(ライアーゲーム)』などがありますが『イカゲーム』は、ゲームの面白さよりも、ゲームに参加した人間たちが崖っぷちになってしまった背景と苦しみ、そしてゲームの間に築いた絆や壊れていく人間関係もしっかり描いている点が見応えにつながっています。スリリングなシーンを畳みかけて刺激だけをボリュームアップしても、目が慣れてしまえば飽きてしまいます。しかし『イカゲーム』はドラマもしっかり練られているので、主人公の生き様に没頭しますし、最後まで目が釘付けに。
常に「死」が横たわっている物語なので、ビジュアル的にはエグいシーンもありますが、見て損なしの力作、冬休みにぜひ一気見していただきたいドラマです!
作品DATA
Netflixシリーズ『イカゲーム』監督&脚本:ファン・ドンヒョク
出演:イ・ジョンジェ、パク・ヘス
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