売れない空き家を持ち続けないために。意図しない空き家のリスクを事前にチェック
放置されたままの空き家には課題が多くありますが、空き家そのものが悪いわけではありません。アンケートには、「将来、息子が住む予定なので、それまでは空き家として管理する」というコメントもありました。目的や目標が明確であれば、適切に管理され、近隣とのトラブルもないでしょう。問題は、意図しない空き家です。将来、空き家問題を抱えないために、次のポイントを確認しておきましょう(「不動産を相続する」ことに絞ったリストです)。
空き家を抱えないためのチェックポイント
立地条件の良さには、交通利便性(最寄駅の利便性・駅までの距離・道路事情等)、生活利便性、教育環境、住環境などが求められますが、土地や建物の広さとエリア特性のマッチングによって、重視されるポイントは異なります。購入者の事情や希望も千差万別。専門家を上手に活用し、売却価格等をマーケティングしてください。
不動産を相続する際のポイントは以下を、参考にしてください。
不動産を相続する際の課題
まとめ
親の死亡後のことを話題にするのはハードルが高いに違いありません。親が不動産(実家)を所有したまま亡くなれば、実家は相続財産です。両親が健在ならば、父(または母)が亡くなり、母(または父)一人になった場合はどうするか、という問題が生じます。
残された配偶者のことはどちらにとっても憂慮すべきこと。このことを家族全員で話しあうことができれば、おのずと実家の取り扱いについても話題となるでしょう。親が亡くなれば、兄弟姉妹の意向が強くなります。親を中心に話し合うことは争族への対処法でもあり、円満相続のポイントです。
50代は、働き方、教育費、住宅ローンなど、自分と家族のことで手一杯になりがちです。空き家を抱えることで長期の不要なリスクやストレス、コストを背負わないようにしたいところ。相続や空き家の可能性を事前に想定することが大切になりますので、まずは実態を把握することから始めましょう。