今日はiPhoneのバッテリーについて、正しい充電の仕方・間違った使い方についてご紹介します。
正しい使い方は「途中充電」
iPhoneをはじめとしたリチウムイオンバッテリーは、どういう理由でヘタる、つまり最大容量が減っていくのでしょうか。答えは「放充電の回数」です。デバイスのバッテリー残量が減り、再び充電をする。このサイクルを繰り返すことで、バッテリーの上限容量は徐々に減っていきます。
電子機器によってフル充電サイクル何回分で、どれぐらいの上限容量が減るかが決まっています。iPhoneの場合、フル充電サイクルを500回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計されているとのこと。
ここで重要なのは「フル充電サイクル」の回数です。
「フル充電サイクル」とは、バッテリー容量の100%に相当する電力を使い切ったときに、1回とカウントします。単純な充電の回数とは違うので、その点に注意が必要です。 たとえば、100%のiPhoneを30%まで使用して、それをフル充電しても、「フル充電サイクル」を1回とはカウントされません。
さらにiPhoneを使用して、70%までバッテリーが減ったときに初めて、「合計:70%+30%=100%」のバッテリーを消費したことになり、フル充電サイクル1回を達成したとカウントされます。
大切なのは「100%相当のバッテリー消費」であること。バッテリー残量がいくつであっても、それは問題ではないのです。
つまりiPhoneを充電するタイミングはいつでもOK! 「0%まで減ってから充電したほうが良い」なんてことはありませんので、お好きなときに充電すればいいのです。
バッテリーがヘタってしまう! 誤った使い方
そんなリチウムイオンバッテリーですが、使用する上で注意すべき点もいくつかあります。誤った使い方をすると、本来のフル充電サイクルよりも早く、バッテリーがヘタってしまう可能性があります。正しい使い方をきちんと知っておきましょう。
●0%や100%の状態で長時間放置してはいけない
バッテリー残量が0%の状態で保管すると、「過放電/重放電」という状態になり、バッテリーがヘタる原因になります。
だからといって、100%の状態での長期保存も良くありません。完全に充電した状態で長期保管すると、バッテリーの容量の一部が失われ、駆動時間の短縮に繋がります。
長期保管のベストな状態は、残量50%前後といわれています。
長期間つかわないときは、定期的にバッテリー残量を確認して、バッテリー残量を50%程度まで戻すようにしましょう。
●100%の状態で充電し続けてはいけない
「iPhoneを充電器に繋ぎっぱなしにして寝る」という人も多いかと思いますが、これはあまり良くありません。
電源アダプターを繋ぎっぱなしにしていると「満充電保存」という状態になり、バッテリーの劣化の原因となります。充電が完了したら、速やかに充電を止めるようにしましょう。
「そうはいっても、出かける前には充電を増やしておかなくちゃいけない!」というのも最もです。
なので対策としては、コマメに充電すること。これが大切。
上述したとおり、充電するタイミングは、バッテリー残量がいくつであっても関係ありません。たとえば80%の状態からでも充電してOKですので、バッテリー切れが怖い人はコマメな充電を心がけましょう。
また、iPhoneでは「バッテリー充電の最適化」という機能があります。これは、あなたの日々の使用状況から学習し、80%を超える充電を予め控えるように働いてくれる機能です。
「設定」アプリを開き、「バッテリー」→「バッテリーの状態」と進んだ先に、設定項目がありますので、気になる方はオンにしておきましょう。
●極度な温度の変化にさらす
Apple製デバイスの適応温度は幅広く設計されていますが、適正温度は0~35度。最適な範囲は16度~22度といわれています。
35度を超えるような高い周辺温度にさらされた場合、デバイスの駆動時間が通常よりも短くなってしまいます。
くわえて、そういった高温な状態で充電すると、より深刻な損傷を与えることもあるようで、バッテリーがヘタる原因となる可能性があります。逆も然りで、極度に温度が低い環境での充電も避けましょう。
充電する際は、適正温度の範囲内で行うようにしましょう。
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