2021年夏ボーナスの見通しが発表!

2021年夏のボーナスの見込み額について、さまざまな調査データが発表されています。シンクタンクの三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査(4月7日発表)では、平均37万4654円(対前年比2.3%減少)で、2020年冬のボーナスに続いて減少と見込んでいます。日経新聞の調査(5月13日時点)では、平均73万923円(対前年比3.64%減少)で、3年連続のマイナス、8年ぶりの低水準と発表しています。
 
調査対象によって、ボーナスの支給額平均の数値は大きな開きがあります。そこで、時系列でデータがわかる調査データに基づいて、全体の傾向、各産業別の増減を見ていきましょう。
 

2021年の夏ボーナス平均額は対前年同期比で2.5%減少

一般財団法人 労務行政研究所が、東証1部上場企業を対象に行った調査(集計対象139社)によれば、2021年夏のボーナスの妥結額は、全産業平均で71万397円。対前年同期比で2.5%の減少となりました。2020年夏のボーナスについては集計を実施していないため、非連続となっていますが、2018年に上向いた平均額は2019年に減少。今回の平均額は2013年以来8年ぶりのマイナスという結果になっています。
東証第1部上場企業の賞与・一時金水準の推移

東証第1部上場企業の賞与・一時金水準の推移

 

2021年夏ボーナスの産業別比較。トップは自動車の約86万円

産業別で見ていきましょう。
業種別・平均額

業種別・平均額

製造業の平均は71万3205円、対前年同期比で3.8%減少。
非製造業の平均は70万1004円、対前年同期比で2.4%増加。

 
製造業と非製造業で明暗分かれた傾向になりました。
 
製造業の中でも、機械が7.7%減少と大きく影響があったほか、巣ごもり需要のあった水産・食品、電気機器を除き、軒並み前年同期比マイナスとなっています。一方、非製造業では、全業種でプラスとなり、なかでも陸運は5.7%増加と大幅に上昇しました。
 
産業別の平均額で見ると、輸送用機器のうち、自動車が群を抜いており、全産業の中でトップの85万9502円。輸送用機器全体でも82万4514円となっています。次いで電気機器が80万3310円となっています。
 
非製造業においては、平均額では、製造業と1万円以上の開きがありますが、非製造業種すべてが対前年同期比でプラスとなり、建設が83万5000円、次いで情報・通信が83万4500円となっています。
 

ボーナス平均支給月数は2.30カ月。最高月数は3.23カ月

ボーナスは企業業績に左右されるもので、月収の何カ月分かが、その指標の一つになります。今回の調査では、全産業で2.30カ月(2020年実績2.40カ月)、製造業で2.35カ月(同2.47カ月)、非製造業で2.08カ月(2.06カ月)となり、平均支給月収も製造業は減少、非製造業は増加という結果になっています。
 

家計ではボーナス額よりも使い方が大切! 家計管理の徹底を

ここまで企業のボーナス平均額の見通しを紹介してきましたが、実際の家計では、「それで自分の場合はいったいいくらなのか」がすべてであり、他の会社や産業、他人と比較しても仕方ないことです。すでに、ボーナスの見込み額を把握している人も多いでしょう。大事なのは、そのボーナスをどのように使うのかということ。何にいくら使うのか、貯蓄にはいくら回すのかなど、事前に計画を立てておくことです。
 
たとえば、下記にあげる5つのポイントを参考に、今度のボーナスの使い道を考えておきましょう。
 
【ポイント1】生活費の赤字を解消し、支出を見直すきっかけとする
ボーナスに限らず毎月の収入が減少した世帯も少なくないでしょう。しかし、ボーナスからの赤字補てんは今回限りとし、根本的に毎月の支出を見直し、収支の平準化を図ること
 
【ポイント2】「ボーナス払い」用の口座を作り一部を預け入れる
大きな買い物はクレジットカードのボーナス払いにしがち。不要不急の買い物は、できるだけ半年、年間で計画すること。特別支出用口座を作り、生活費口座と分け、ボーナスの一部を預け入れる
 
【ポイント3】住宅ローンの繰り上げ返済に回す
ただし、借入金利が低ければ繰り上げ返済が最優先ではない。子どもの教育費などほかに優先すべきところがないかチェックする
 
【ポイント4】ボーナスを先回りして貯蓄する
毎月の貯蓄と同様に、ボーナスの貯蓄も先取りすること。あらかじめ使う予算を決めて、それ以上使わないようにボーナスが出たら先に貯蓄する。「残ったら貯蓄」という考え方はダメ
 
【ポイント5】ボーナスが出る前に使い道を決めておく
貯蓄分、使う分を決めたら、必要以上に普通預金に入れっぱなしにしないことが大事。ボーナスが支給されてから使い道を考えると、気が大きくなって余計な出費をしがち。特に、行動自粛生活が長引き、その反動で支出が膨らまないように注意すること
 
くれぐれも「せっかくのボーナス。気が付いたらなくなっていた!」ということがないよう、有意義な使い方を心がけるようにしましょう。


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