「大切なお金を預けるなら、元本割れしたくない……」。そう考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは銀行の定期預金ではないでしょうか。しかし、2026年の金利上昇局面において、定期預金と並んで注目したいのが、個人向け国債です。
国債と聞くと、なんだか難しく思えるかもしれませんが、仕組みは銀行の定期預金とよく似ており、初心者でも理解しやすいのが特長です。
今回は、定期預金と個人向け国債の共通点と違いを分かりやすく整理します。
定期預金と個人向け国債はどう違う?
まずは、それぞれの基本的な仕組みを確認したうえで、違いを整理していきましょう。
定期預金は、銀行にお金を預け、満期時に利息とともに受け取る仕組みです。一方で、個人向け国債は、国に一定期間お金を貸し、その対価として利息を受け取り、満期が来たら元本が戻ってくる仕組みの金融商品です。
どちらも「一定期間お金を預け入れて利息を得る」という点では共通しており、仕組みはよく似ていますが、利息の受け取り方やお金を守る仕組みには違いがあります。ポイントを整理して見ていきましょう。

利息の受け取り方の違い
まずは、定期預金と個人向け国債の利息の計算方法と、受け取るタイミングの違いを解説します。
・定期預金
定期預金は、原則として「満期時」にまとめて利息を受け取ります。3年ものや5年もの、10年ものといった中長期の定期預金の中には、利息を元本に組み入れて計算する「複利」で運用される商品もあり、長期間預けることで効率よく増やすことができます。
・個人向け国債
個人向け国債には、金利が見直される「変動10年」と、金利が変わらない「固定5年」「固定3年」の3種類があります。どの種類を選んでも、利息は半年ごとに指定の口座へ振り込まれます。定期的に利息が振り込まれるため、「お小遣い」のような感覚で受け取れるのが特徴です。
預け入れたお金の「保証」はどうなっている?
次に、定期預金と個人向け国債の預け入れたお金の保証について解説します。
・定期預金
定期預金は、万が一、預け入れ先の金融機関が破綻した場合でも、預金保険制度によって一定額まで守られます。具体的には、預金者1人当たり「1金融機関につき元本1000万円までとその利息」が保護の対象です。
この1000万円には、同じ金融機関の複数の支店に預けている預金や、普通預金・定期預金・貯蓄預金など、利息のつく預金が合算されます(※外貨預金など一部対象外の預金もあります)。
・個人向け国債
個人向け国債の払い戻しは、国(日本政府)が保証しています。預金保険制度のような保護の上限額がなく、国が元本と利息の支払いを行います。
万が一、窓口の銀行や証券会社が破綻しても、保有する国債の権利は国によって保護されるため安全性の高い資産の1つとされています。
個人向け国債と定期預金を上手に使い分けよう
こうして比較してみると、個人向け国債は定期預金の安心感と、国債ならではの柔軟な仕組みを兼ね備えた商品であることが分かります。
まとまったお金をしっかり守りたい部分は「定期預金」、定期的に利息を受け取りたい部分は「個人向け国債」など、ご自身のライフプランに合わせて使い分けを検討してみてはいかがでしょうか。







