島田佳奈の恋愛コラム

「離婚後」も同居を続ける夫婦の心理とは? 復縁の可能性はあるの?

夫婦には、夫婦にしかわからない「家庭の事情」があります。とはいえ離婚したふたりはもう「夫婦」ではありません。それでも同居を続けている「元」夫婦には、いったいどんな事情があるのでしょうか。やはり離婚後も同居する理由は「子供のため」?

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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「離婚後」も同居を続ける夫婦の心理

「離婚後」も同居を続ける夫婦の心理

子供のためとはいえ、同居を続けられる程度には「イヤじゃない」関係?

夫婦には、夫婦にしかわからない「家庭の事情」があります。とはいえ離婚したふたりはもう「夫婦」ではありません。それでも同居を続けている「元」夫婦には、いったいどんな事情があるのでしょうか。
 
<目次>

離婚後も同居する理由は「子供のため」の配慮と犠牲

筆者が知る限り、離婚後も同居する理由でもっとも多いのは「子供のため」。私立だから子供を転校させられない、子供が転校したくないという場合に、やむを得ず同居を続けているケースは少なくありません。

「ならば近所で別居すればいいのでは?」もちろんそのようにしている人もいるでしょう。だけど別居しないのは、経済的な事情(引越し費用がない、別居できるほど経済力がない)がネックとなっていることも。これまでパート(もしくは専業主婦)だった妻側が定職に就くまで「期間限定」で元の生活を続けることも。

経済的な理由ではなく同居を続けている元夫婦の場合は、少し事情が異なります。「二度と顔も見たくない」ほど憎み合って離婚した夫婦は、どれほど経済的に苦しくても絶対に同居を続けることはありません。つまり、同居を続けられる程度には「イヤじゃない」関係なのです。そんな元夫婦の場合、復縁する可能性もあるのでしょうか。
 

同居を続ける関係に愛はあるの?

同居できるくらい「まだ家族」でいられる関係の元夫婦ならば、復縁もないとは言い切れません。ただ、いくら仲良しでも「友達ならいいけど(夫婦として)元サヤは勘弁」というケースもあるので、一概にはいえないでしょう。

筆者の知るケースでは、離婚直後一時的に別居したものの、お互い寂しくなり週末だけ同居~1年後復縁(再婚)した夫婦がいます。現在は子供も産まれ、幸せに暮らしているようです。

離婚後同居しているからといって仲がいいとも限りません。別居していても子供の行事には一緒に参加し、協力的に子育てしているという元夫婦もいます。愛情にも種類はいろいろ。恋愛感情的な愛情はなくなっても、家族愛だけは残ることもあるでしょう。そこで結婚生活を維持するか「男と女でなくなったから離婚」となるかは、夫婦それぞれの価値観によって異なります。

ただし、夫婦どちらかに新しい恋人ができた場合は別。お互いの存在は「もう恋愛感情はない」割り切った関係だとしても、次の恋人にとっては理解しがたいもの。そこで同居解消となるケースもあります。
 

復縁するならよく考えて

同居しているとはいえ、一度は「離婚」を決意した間柄。同じ理由で別れることにならないよう、復縁前によく考えましょう

同居しているとはいえ、一度は「離婚」を決意した間柄。同じ理由で別れることにならないよう、復縁前によく考えましょう

「好き」だけで結婚生活を続けるのが難しいことは、離婚を経験した人ならわかっているはず。もし復縁を考えるならば、以前ふたりが離婚した原因を思い出してみてください。

相手の浮気や不倫ならば、その相手との関係が完全に終わっているか。信頼関係を回復できているか。多忙によるすれ違いであれば、策を講じて解消できたか。それらの離婚原因が完全に「過去のもの」となっているならば、もう一度夫婦として新たな関係を築けるかもしれません。

同じ人間であっても、一時的な事由であれば改善の余地はあります。時を経て当時より大人になったことで、改めて向き合えるようになれる可能性はゼロではありません。しかし「三つ子の魂百まで」と思える悪癖(ギャンブルや借金など)であれば、一時的には改善しても、将来的に繰り返さないとは限りません。

性格の不一致や価値観の違い、嫁姑問題などは、時間をおいても変わるのは困難です。セックスレスに至っては、関係が変われば再燃できる可能性もありますが、再び夫婦として固定された場合に繰り返さないよう、話し合ったり工夫する気持ちが双方に必要です。

同居を続けているという点では、離婚後離れ離れになった元夫婦より、復縁の可能性は高いといえるでしょう。とはいえふたりは、過去「もう(夫婦としては)無理」と離婚に至った関係です。一時の気の迷いであれば、離婚も復縁もするべきではありません。他人になってから同居している今の距離感がベストならば、そのままでいたほうがいいと筆者は考えます。

復縁するからには、また離婚することのないようにしたいもの。前回と同じ事由で仲違いするかもしれないリスクだけは、忘れないようにしましょうね。

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