「カブトムシは完全に夜行性」はもう古い!?

「カブトムシは夜行性である」という従来の定説を覆した、小学6年生男子の柴田さんらの研究結果が話題になりました。この調査結果のスゴさついて、カブトムシやクワガタの撮影活動や講演を行っている筆者が解説します。
天才小学6年生がカブトムシの定説を覆した!

「カブトムシは夜行性ではない」って本当?

カブトムシは「基本的には夜行性」です。なので、夜が明けて、周囲が明るくなってくると、土に潜ったり、葉の陰や落ち葉の下に隠れてしまいます。そして日が落ちてくると、再び姿を現して樹液などに集まってきます。

ただし、「完全に夜行性」というわけではありません。生息する環境によっては、昼に行動することもあります。特に雨上がりなどはその傾向がありますね。また個体によっては、昼にも活動しているカブトムシもいます。だから、日中でもタイミングがよければ、カブトムシを捕まえることができるんですよね。

通常、クヌギやコナラ、ミズナラなどが樹液を出す樹として有名ですが、ヤナギの一種やシイの樹の仲間、果樹などの樹液にもカブトムシは集まってきます。またカブトムシの生育環境、周辺の木々の状況、温度や標高、その他いくつかの要素が組み合わさって、そのエリアではフィーバーする(虫がたくさん集まりうる)木となることがあります。

 

柴田さんの「観察力の高さ」に仰天……

さて、今回、柴田さんが調査した「シマトネリコ」という木ですが、モクセイ科の亜熱帯植物で、このところ“カブトムシが集まる木”として注目を浴びていますね。確かにこの木に集まるカブトムシは、昼でも樹液を吸う姿をよく見かけます。
柴田さんは自宅庭のシマトネリコにやってくるカブトムシを定点観測した。

柴田さんは自宅庭のシマトネリコにやってくるカブトムシを定点観測した。

樹皮がクヌギやコナラよりも柔らかく、カブトムシが傷をつけやすい=そこから樹液が出やすいというのも一因でしょう。また、樹液にカブトムシが昼でも吸いたいぐらいの何かお気に入りの成分が含まれているのかもしれません。
 
柴田さんの研究が特に素晴らしいのは、2年間にわたって夏の間、定点観測を1日数回続けたこと。しかも162匹をフェルトペンで印をつけたりして個体ごとに調査している。これは印だけでなく、それぞれの個体の大きさやカラダの特徴もしっかりと見極められているからこそできることだと思います。観察力、いや観察眼のレベルの高さに脱帽です。

それと柴田さんの庭に生えているのが、シマトネリコの中でも特にフィーバーする木となっている可能性もあります。今後、他の場所に生えているシマトネリコとの比較をしていくと、さらに大きな発見につながるかもしれませんね! ゆくゆくは樹液に特徴的な成分が含まれて、カブトムシが何故日中でも好んで吸っているのか……。そんな因果関係も解明してくれるような、優れた研究者に柴田さんはなるかもしれないですね!




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