主演男優賞:大本命はチャドウィック・ボーズマン!
■主演男優賞候補◎チャドウィック・ボーズマン『マ・レイニーのブラックボトム』
△アンソニー・ホプキンス『ファーザー』
リズ・アーメッド『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
スティーヴン・ユァン『ミナリ』
ゲイリー・オールドマン『Mank マンク』
主演男優賞の大本命、チャドウィック・ボーズマンは、ガンと向き合い、闘病生活をしながら俳優活動をしていましたが、2020年8月に天国へ……。
主演作『マ・レイニーのブラックボトム』は、1927年のシカゴを舞台にブルースの母といわれたマ・レイニーのレコーディングの一夜を描いた作品で、ボーズマンはレコーディングに参加したトランペッター役。厳しい過去を生き抜き、野心をむき出しに突き進んでいく青年を熱演しています。
40代の早すぎる死は悲しく、今回は最初で最後のアカデミー賞候補。多くの映画人が主演男優賞受賞を願っているはずです。
アンソニー・ホプキンス (C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAR OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE AT ORANGE STUDIO 2020
主演女優賞:キャリー・マリガンに受賞してほしい!
■主演女優賞候補△ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』
◎キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』
アンドラ・デイ『The United States vs. Billie Holiday』(公開未定)
△フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』
ヴァネッサ・カービー『私というパズル』(Netflixで配信中)
主演女優賞は混戦! 前哨戦で強いのはフランシス・マクドーマンドとヴィオラ・デイヴィス。そこに後半割って入ってきたのがキャリー・マリガンです。この3名のバトルになりそう。 実際にノマドたちと共演して、ノンフィクションとフィクションの間を絶妙に演じきったフランシス・マクドーマンドの素晴らしさは言うまでもないんですが、まだ差別が色濃かった時代に歌1本で白人と平等に、いやそれ以上の存在として生きたマ・レイニーを演じたヴィオラ。白人に決して屈しない強さは圧倒的でした。 でもあえて、キャリー・マリガンを本命にしたい! 親友を失い復讐を生きがいにして生きる女性を演じたキャリー。男たちの汚らわしい行為を決して許さないと用意周到な作戦で真の敵に近づいていく……。「#MeToo運動」は終わっていないことをキャリーはこの映画を通して語っているよう。時代を映し出したキャラを演じた彼女に受賞してほしいと強く願います!