31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は藤本シゲユキさん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです
■藤本シゲユキさんプロフィール
今回の回答者:藤本シゲユキさん
ホストクラブオーナーを経て、女性向けの恋愛カウンセラーになるという異色の経歴の持ち主。2014年からアドバイザー業に専念。男性心理を知りつくした立場から、人生と恋愛の成功率を上げるための的確なアドバイスを行う。累計相談件数5000件以上、HPは月間100万PV超。
HP:だまされない女のつくり方
twitter:@hamshigesan
お悩み:初デートでファミレスに連れて行かれたことに、モヤモヤしています
お悩み:初デートでファミレスに連れて行かれたことに、モヤモヤしています
お見合いパーティーで出会った人に、デートに誘われました。好印象な男性だったので、嬉しかったのですが、連れて行かれた先が、ものすごくリーズナブルなファミリーレストランでした。
別に、めちゃくちゃ高級なレストランを予約してほしかったとか、ファミレスが嫌いとか、そういうことではありません。ただ、初デートがファミレスというのはちょっと……と思ってしまいました。
初デートがファミレスということぐらい、気にしていてはダメでしょうか。
男性に対して、こういう「それだけで一発アウトとまではいかないけれど、そこそこ気になるマイナスポイント」を見つけるたびに、どうしようかと悩みます。
恋愛上手な女性は、どうやってそのあたりを見極めているものなのでしょうか。
アドバイス1:「デートにふさわしい場所を知らない」男性は案外多い
アドバイス1:「デートにふさわしい場所を知らない」男性は案外多い
「社会に出て大人になったら、学生が気軽に行けないようなお店をいくつか知っていて当然では?」、あるいは「私の価値が低いからファミレスに連れて行かれるのか?」と思ってしまいますよね。
実は海月さんのように、初デート時に連れて行かれた場所が微妙すぎて「ちょっと……」と思う女性って、けっこう多いんですよ。なかには「コイツ、私のことナメてるな」と感じ、初デートでその男性のことをナシ判定にする女性もいます。
では、なぜ男性が初デートで女性をファミレスなどのお金がかからない場所に連れて行くのでしょうか。その理由の多くは、お金がないわけでも、女性のことをナメているからでもありません。
「知らない」のです。
女性をどんな場所に連れて行って、どのようにエスコートをすればいいか、「知らない」んですよ。自分のテリトリー外のことはわからないし、経験にないことはスマートにできないんですね。
むしろ、彼のように初デートでファミレスを選ぶ男性は、「安くておいしいからここでいいじゃん」ぐらいに思っていることがよくあります。
基本的に、社会人になってから初デート時にファミレスをチョイスする男性は、女性慣れしていないことが多いです。
彼が好印象な男性だったということは、そこそこ見た目も良くて、コミュニケーション能力に長けた人物だったのでしょう。だからこそ「これだけまともな人なら、ある程度は女性慣れもしているはず。それなのにこんなデートプランってどういうこと?何か私に悪いところでもあった?」と思われたのではないでしょうか。
しかし実際は、「見た目もコミュニケーション能力も悪くないが、女性慣れはしていない男性」はいくらでもいるんです。
たとえば、学生時代は男性がほとんどの環境(理系大学など)で過ごし、そのまま女性の少ない会社に入社した人など。
そういう人でも、見た目やコミュニケーション能力は、仕事を通じてある程度、磨くことができるんですよ。でも「女性慣れ」については、仕事をしたところでどうにもならず、恋愛の実体験からしか身につけることができないんです。
恋愛経験がそれなりにある男性は、過去の恋愛を通じて、女性の扱い方を学んでいます。
なかには、恋愛経験があるのに女性の扱い方をほとんどわかっていない男性もいますが、こういう人はそもそも人に歩み寄ることができないか、何も考えていないか、元カノが何も言わなかったのいずれかではないでしょうか。
彼が、恋愛経験が少なく女性慣れしていないのか、そこそこ恋愛経験があるのに女性の扱い方を知らないのかはわかりかねますが、僕はおそらく前者ではないかと思いました。
そこそこ恋愛経験がある男性なら、小洒落たお店の一つや二つは知っているものですし、お金を払えばおいしい料理が食べられるんだということも、身をもって経験しているケースが多いからです。
アドバイス2:いい女は、パートナーを「いい男」に育てるもの
では、「それだけで一発アウトとまではいかないけれど、そこそこ気になるマイナスポイント」がある男性について、見込みの有無を見極めるためにはどうすればいいのか?どんなに恋愛上手な女性であっても、それを瞬時に判断できる人はほとんどいないと言っていいでしょう。
なぜなら恋愛上手な女性は、会話やデートを何度も積み重ねて、相手のことを知っていこうとするからです。
これは誰と付き合っても言えることですが、「それだけで一発アウトとまではいかないけれど、そこそこ気になるマイナスポイント」はどの男性にもあります。
女性の扱い方を知っているような男性でもそれは同じで、デートの段取りやエスコートに対してはおおむね満足だけれど、それ以外の人間性やモラルの部分で「それはちょっと……」と思う部分がある、なんてことはよくありますよね。
相手の「そこそこ気になるマイナスポイント」を発見し次第、すぐに「ナシ!」と切っていたら、誰とも付き合えないですよね。
じゃあどうすればいいのかと言うと、「教える」んですよ。
相手は何の悪気もなく、マイナスポイントを出しています。接する相手がそれを気になっているとは知らないし、わからないんですね。なので、教育が必要になるわけです。
恋愛上手な女性と聞くと、男性の扱い方がうまくてモテる女性のことを想像する人が多いかと思います。もちろんこれは間違ってはいませんが、それだけでは足りないんですよ。
真の恋愛上手な女性とは、相手が知らないことを教えるのもうまいんですね。「いい男に育てることができるのがいい女」という言葉もあります。
つまり、「これはないな」「それはちょっと」と相手に思う部分があっても、いい男になれるように根気強く教育したんですよ。
アドバイス3:パートナーの教育は、根気よく丁寧に。自分を律することも必要
アドバイス3:パートナーの教育は、根気よく丁寧に。自分を律することも必要
1つ目は、相手に対して不快な気持ちを抱いたときに、「それをするのはやめて」とはっきり指摘することです。
伝える際に、「なぜそれをするのがダメなのか?」「それをされるとどのような気持ちになるか?」などの具体的な理由を説明することで、より説得力は増します。
2つ目は、代替案を提示することです。
これは、相手のしていることを変えさせたいときに、否定はせずいったん受け入れてから、「これはあくまでも私の考えなんだけど」というように前置きをして、別の提案をする方法になります。
3つ目は、自分自身の言動と行動を一致させることです。
そもそも相手に何かを教えるには、説得力がないと聞き入れてもらえないですよね。普段から、約束したことはきちんと守るとか、目標に向かって着実に行動するとか、そうすることで「コイツに言われたらしょうがないよな」と思ってもらえるわけです。
これら3つの要素が備わっていると、その女性は男性を教育できる素養があると言えるでしょう。
これから先、彼と関係を深めていく場合、おそらくデートのたびにファミレスに連れて行かれることもあろうかと思います。
そのとき、「ファミレスもいいけど、たまには○○に行ってみない?」と提案したり、「ちょっと行きたいお店があるから、ついてきてほしい」とお願いしたりしてみてはいかがでしょうか。
それでも、彼がファミレス行きをやめないときは、指摘が必要になってきます。
「これはすごく気の悪い話になるけど、ごめんね。正直、毎回ファミレスに連れて行かれるのはちょっときつい。
高いお店に連れて行ってほしいとか、ファミレスが悪いと言ってるわけじゃないの。たまに行くのはいいんだよ。
でも、私達はいい大人なんだから、もっと周囲が気にならない静かなお店に行ってもいいかなと思う。リーズナブルで雰囲気のいいお店って、たくさんあると思うから。
あなたは私の意見に対してどう思う?」。このように伝えてみるといいのではないでしょうか。
実際女性によっては、「あのさ、部下とか後輩とかをご飯に連れて行くときとかはどうしてるの?まさかファミレスとか選んでないよね?もしそうしてるんだったら、確実にナメられてるから、考えた方がいいよ」と直球で伝えます。
彼にこのような対応をするかどうかはさておき、誰と付き合っても、必ず何かしらの気になる部分は出てくるはずです。そのときはぜひ、「教える」ということを意識してみてください。
身も蓋もない話なので心苦しいですが、長年連れ添った夫婦でも、「この人(コイツ)には、こんな部分があったのか!」と気づくことはよくあります。だからこそ、何回か会っただけで、相手の「そこそこ気になるマイナスポイント」でアリナシを見極めようとするのは不可能だと思いますよ。
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Q.気になる彼が突然フェードアウト、気が狂いそうです
Q.付き合う前にセックスはNG?でも体の相性も気になります
Q.「重い女」じゃだめですか?そもそも重いってなんですか?