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Clubhouseはブームから実用へ、大化けする条件は? ITジャーナリストはこう使う(2ページ目)

音声SNS「Clubhouse」はラジオに似ていると表現する人もいるが、別の魅力や可能性があるもの事実だ。ITジャーナリストの石川温がClubhouseの活用法や今後の可能性を考察する。

石川 温

執筆者:石川 温

携帯電話・スマートフォンガイド

身近なテーマで話す魅力

ここ最近、スマホ料金はとてもホットな話題であるし、とにかくニュースが多い。NTTドコモ「ahamo」やKDDI「povo」、ソフトバンク「LINEMO」など新料金プランやブランドが続々と登場し、よく分からない状態に陥っている。そこで、「スマホ料金乗り換え案内所」として、皆さんのスマホ料金に関する疑問や質問に答えているというわけだ。
Clubhouse利用イメージ(画像はApp Storeより)

Clubhouse利用イメージ(画像はApp Storeより)

この数カ月、仕事柄、スマホの料金プランに関する記事を執筆しまくっているが、一般のユーザーがどのように料金プランを契約しているのかがよく分からなかったりする。それぞれの人が契約しているスマホの料金プランやスマホの使い方、さらに使っているスマホ本体や光回線とのセット割引、さらには家族構成など、組み合わせは無限大に存在し、まさにスマホの料金プランの最適解は十人十色だったりするのだ。

自分でも想像の範囲を超えているだけに、1人でも多くの人の「スマホ料金プランの選び方」を知りたくて、リアルタイムで、リスナーの声をピックアップできるClubhouseが面白いと感じているのだ。

また、いまのClubhouseは毎日のように「はじめてClubhouseに参加する」という新人さんが増えているだけに、「スマホの料金プラン」という誰にでも身近なテーマを設けることで、気軽に話し手にデビューできる環境を提供してあげたいという狙いもあったりする。
 

Clubhouseの活用法、今後期待すること

今後、ぜひ、Clubhouseでやりたいのが「オンライン記者会見をみんなで見ながらツッコミしあう」というルームだ。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、メーカーなどの新製品発表会などが軒並み、オンライン開催となっている。通常であれば、現場に行き、取材をしながらカメラで撮影するのが仕事であったが、オンライン開催となり、自宅でZoomなどに流れてくる新製品発表会をじっと見るという取材スタイルになってしまった。

この1年、そんなときはYouTubeでリアルタイムに新製品発表会に茶々を入れる副音声的なライブ配信番組をやっていたのだ、これまた一方方向という課題がある。見てくれている人がコメントを寄せてくれ、それらを読み上げてはいるのだが、どうしてもコメントにタイムラグが発生してしまう。

これがClubhouseのルームであれば、喋りたい人をピックアップして、好きなようにツッコミを入れてもらえるようになる。

アップルの発表会など、みんないろいろと感想を言いたいだろうから、そんな人をピックアップしてつないでいくことで、面白いルームになることは間違いない。

ラジオの世界では、さまざまな音楽をつないで紹介していく人を「DJ(ディスクジョッキー)」と言っていたが、Clubhouseでは「SJ(ソーシャルジョッキー)」として、面白そうな発言をしてくれる人をピックアップしてつないでいき、ルームを盛り上げていくのが職業として成立していくかもしれない。

現状、Clubhouseの課題といえば、やはりiOS版しかないということだろう。Android版の登場が待たれるが、ようやくAndroidアプリの開発者を雇い始めた段階ともいわれているだけに、もうしばらくiOS版しか提供されないのではないか。

Android版が登場し、招待されれば誰でも参加できるようになると、Clubhouseはもう一段階、大化けしていきそうだ。

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