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Clubhouseはブームから実用へ、大化けする条件は? ITジャーナリストはこう使う

音声SNS「Clubhouse」はラジオに似ていると表現する人もいるが、別の魅力や可能性があるもの事実だ。ITジャーナリストの石川温がClubhouseの活用法や今後の可能性を考察する。

石川 温

執筆者:石川 温

携帯電話・スマートフォンガイド

音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が急速に普及している。

世界では800万ダウンロードを突破(2月下旬現在)。iOS向けのみにしか提供されていないにもかかわらず、特に日本では1月下旬から一気に広まった感がある。
音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」

音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」

筆者は普段、スマホ業界を中心に取材し、執筆活動を行っている。また、ラジオNIKKEIでスマホやモバイル関連のニュースを取り上げ、業界関係者にインタビューするという番組を持っている。ラジオという音声メディアにパーソナリティというかたちで6年以上、携わっているが、Clubhouseにはラジオで喋るのは全く異なる魅力を感じている。

筆者のラジオ番組「スマホNo.1メディア」は毎週、ゲストを1名、呼んでいる。スマホの新製品や新サービスなどを開発した担当者にコンセプトや苦労話を聴いていくという内容で、毎週、自分でゲストのブッキングを行っている。話題性のあるゲストを選ぶのはもちろんのこと、ゲストだけでなく、スタッフのスケジュール、さらには収録スタジオが空いているかの確認を行いながら、収録時間を確定するのが本当に骨の折れる作業なのだ。

一方、Clubhouseでは「スマホ料金乗り換え案内所」というルームを不定期で立ち上げている。ラジオ番組を持っていながらClubhouseをやるというのは、なにもお喋りが大好きだから、というわけではない。

自分がClubhouseでルームを立ち上げるのは「ほかの人の意見が聞けるから」というのが魅力だったりするのだ。
 

Clubhouseがラジオと違うところ

ラジオ番組の場合、基本的には喋り手から聞き手への一方通行だ。Twitterやメールなどリスナーからの反応はすべてチェックしているが、メールなどは放送が終わってから書いてくれるものが多く、必ずしも放送とリアルタイムというわけではない。

Clubhouseの場合、喋っている間、誰が聞いているかがひと目でわかる。さらに、自分たちの発言に反論したい人、一言もの申したい人がいれば、挙手してもらうことで、喋り手に追加することが可能だ。

不定期開催の「スマホ料金乗り換え案内所」では、聞いている人たちに、自分の契約しているキャリアや料金プランを喋ってもらい、「どこに乗り換えればいいか」をアドバイスするようにしている。

>次ページ「身近なテーマで話す魅力、Clubhouseが大化けする条件は?」
 
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