収納

なくても困らない!整理収納のプロ達が「手放して暮らしが快適になったモノ」5つ

家にあるのが当たり前だと思っていたモノでも、「本当に必要かな?」と疑ってみると、実はない方が暮らしが快適になるものが存在します。手間なくすっきりキレイに暮らす達人である整理収納のプロが、手放して正解だったモノをご紹介します。モノの要・不要の見切りをつけるヒントにしてください。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

当たり前のように家にあるものでも、もともと備わっていたというだけで実は要らない、かつては必要だったけれどもう使っていないということがあります。「本当に必要かな?」と疑って、そんな日常の当たり前を見直してみませんか? 手間なくすっきりキレイに暮らす片づけのプロが、捨てて暮らしが快適になったモノをご紹介します。要・不要の価値観は、その人・その家庭によって様々ですが、無駄なことを見直すヒントにしてくださいね。
 

キッチンの流しに三角コーナーを置かないと、清潔を保てスペースも確保

流しの角に置きがちな三角コーナーを使っていないというご家庭が増えているようです。三角コーナーは野菜や魚などの生ゴミを水切りするときに使いますが、汚れや臭いが付着しやすくなります。そのため生ゴミを処理したら、すぐに洗わなければなりません。
生ゴミ用紙袋で流しをスッキリ

市販の生ゴミ用紙袋で流しをスッキリときれいに

三角コーナーがなくても、使い捨ての生ゴミ用紙袋で代用したり、新聞紙やチラシで包んで捨てるという方法もあります。そして、置かなくなることで、流しのスペースを広く使えるようになります。また、食器を洗ったあとには、流し全体を洗浄して拭き上げるまでの作業がラクになり、清潔を保つことができます。
 

洗面台の排水栓・浴室の排水口のフタを使わず、手入れの負担減!

洗面台には、排水と止水のための栓が付いています。その排水栓を持ち上げてみると、ヘアキャッチャーの部分に汚れが残っていて、手入れをするのが面倒ですね。とはいえ、その排水栓を使わないと、髪の毛が排水パイプへと流れていってつまる原因につながります。そこで代用品として使うのがゴミ受けです。
洗面台ステンレス目皿

ステンレスなのでブラシで洗えば簡単にキレイになる


■浴室の排水口のフタは、普段は取りはずして保管
また、浴室の洗い場には、排水口にフタが付いています。フタがあると見た目はいいのですが、その裏側には汚れが残りがち。毎回のように洗浄すればいいとはいえ、最後に入浴する人がきちんと実行できるとは限りません。中が見えないためにお手入れを忘れることにもつながります。排水口のフタを使うのをやめるだけで、そんな掃除の負担が軽くなります。
洋室排水口の掃除

排水ネットをつけて毎回交換。そのついでに目皿をブラシで洗っておくだけ

ちなみに、取りはずした排水栓や排水口のフタは、洗面所などできちんと保管するのをお忘れなく。賃貸であったり、持ち家を売却したりするときのために、なくさず残しておきましょう。
 

トイレカバーとマットを使うのをやめると、掃除の頻度が増える

家で過ごす時間が増えたことにより、トイレを使う回数が増えていませんか? トイレを衛生的に保つためには、とても手間がかかります。便座の表裏、便器の縁と内部、洗浄ノズル、そして床までとなると、手入れをする箇所が意外と多いものです。
トイレ掃除がラクになる

流せるウェットシートを使って、床の上までさっぱりキレイに

便座カバーと床マットを使うのをやめることにより、手を抜くことなく、簡単な掃除のやり方に切り替えることができます。取りはずす手間がかからないため、各所をサッと拭くだけで済むというラクな方法になることで、手入れをする頻度が高まり、清潔を保ちやすくなるのです。
 

古い布団を捨て、客布団をふだん使いにし、収納力アップ

季節の布団がかさ張るので、圧縮して収納しているというご家庭が少なくありません。なかでも客布団の場合は、来客が宿泊する機会がないという生活では、日常の収納スペースを圧迫することになります。
押入の布団収納

押し入れのスペースに余裕ができて、布団の出し入れがラクになる

たとえば、片付けコラムニスト奥田明子さんは、今まで使ってきた布団を捨てて、結婚する時に両親が買ってくれた来客用の布団をふだん使いにしたようです。「厚意を踏みにじるような気がしていたのですが、使うことなく約7年もしまったままだったので、活用することで両親の思いを尊重することができた」と言います。

来客用の食器やタオルなども、同じように当てはまるかもしれません。新品同様で状態が良いモノなら、思い切ってふだん使いへと切り替えるのもいい手です。
 

性能が良いスマホのカメラのおかげで、カメラの出番なし!?

スマートフォンのカメラ性能が良くなり、写真を手軽に撮影する機会が増えています。その一方で、これまで使ってきたカメラの出番がなくなったりしていませんか?
ジモティで手放す

かつての愛用品。カメラにこだわり続ける人もいれば、手放す人もいる

独身時代に15万円で購入した思い出のある一眼レフカメラを、ジモティで思い切って手放したら、「高かった」「思い出がつまっている」「また使うかも」という執着から解き放たれた、と整理収納アドバイザー梶木あきこさんは言います。手放して2年が経って「あれがあれば」と思う場面は一度もないそうです。
 

ステイホーム中は「モノの要・不要」の見切りをつける機会に

ステイホームで家にいることが増えたため、モノに見切りをつける時間がつくれるようになっています。整理収納のプロに捨ててよかったと思うものを尋ねたところ、食器、写真、服という回答が多数。これまで見返すことができなかった、卒業アルバムや撮りためた写真を減らすことができて、過去の整理ができたという声もありました。
写真アルバム整理

サイズがマチマチなアルバム。同じサイズのアルバムに入れ替えるついでに、不要なカットを処分

他にも、外食が減って料理をする機会が増え、器にこだわるようになったために要らない食器を処分することになった方、出勤する機会が少なくなって、買取りサービスを利用して着なくなった衣類を手放したなどという方もいるようです。このように、捨てられなくて困ると思っていたアイテムと向き合うことは、不要なモノを減らし、片付けるモチベーションが高まることにつながります。

捨てたら後悔するのではという不安があって、モノを手放すことにためらいがちなのは、捨てられない理由を抱えていることが、負担になっているのかもしれません。もしも捨てた後に必要になったら、再び手に入るモノから手放してみるのも一案ですよ。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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