テレワークが進み、オンラインでの会議や商談も普及してきました。オンラインに戸惑うことは減ったものの「対面のときのように打ち解けられない」「オンラインだと雑談が続きにくい」「資料共有に時間がかかってしまったときの沈黙が辛い」など、オンラインならではのお悩みも増えているそうです。対面での雑談とは、どのような点が違うのでしょうか。対処法をあわせて確認しておきましょう。
オンラインの雑談

オンラインの雑談では対面と違うポイントがある

オンラインでの「天気の話」はこう使う

「いやー、今日はホントに寒いですね」など、対面の場合、寒さや暑さといった天気で共感を求める話題もよく使われます。同じ場所で、同じように寒さや暑さを感じている人同士の場合、
お互いが感想を語り合うだけでも、共感を得ることができます。

しかしオンラインの場合、天気の話は少し工夫が必要です。対面と同じように「寒いですねー」といった感想を述べても、別の場所にいる相手には、共感してもらいにくいこともあるからです。同じ場所にいない人にも共通な天気の話題にはどんなものがあるでしょうか。

大人のビジネスマンにおすすめなのが、冬至、立春、夏至など、暦の上での季節を表す言葉である「二十四節気(にじゅうしせっき)」の活用です。

例)
「最近、日が暮れるのが早いと思っていたら、もう冬至なんですね」
「今朝も布団から出たくないなと思ったんですけど、もう立春なんですね」

離れた場所にいる相手でも、日本国内であれば暦の上での季節は一緒です。これなら共感をしてもらえますし、二十四節気を使うと教養や情緒を感じてもらえるという効果も期待できます。
 

雑談に使いやすい「二十四節気の話題」

立春(りっしゅん) 2月4日頃
「今朝も布団から出たくないと思ったんですけど、もう立春なんですね」

啓蟄(けいちつ) 3月5日頃
「もう啓蟄だというのに、まだまだ寒くて外に出るのが億劫ですね」

春分(しゅんぶん) 3月21日頃
「もう春分なんですね、時間が経つのが早いですね」

立夏(りっか) 5月5日頃
「そういえば今日は立夏なんですよね、そろそろ半袖をだそうかな」

夏至(げし) 6月21日
「最近、日が長いなと思っていたら、今日は夏至なんですね」

立秋(りっしゅう) 8月8日頃
「こんな天気ですけど、暦の上では立秋なんですね」

秋分(しゅうぶん) 9月23日頃
「今日は秋分なんですね。なんだか時間が過ぎるのが早いなぁ」

大寒(だいかん) 1月20日頃
「今日は大寒かぁ。まだしばらくは寒そうですからご自愛くださいね」

二十四節気が思い浮かばないときや、マイナーで相手に分かりにくそうな季節の場合には、「もうすぐ師走ですね」「そろそろ桜の時期ですね」といった分かりやすいものに代えるのがよいでしょう。離れている相手にでも共感してもらえそうな切り口で探しましょう。
 

季節の話題で場を和ませたいときのテクニック

相手との心理的距離を縮めたいとき、場の雰囲気を和らげたいときには、季節の話題に独り言を入れるというテクニックを使ってみてください。

例)
「そういえば今日は立夏なんですよね。そろそろ半袖をだそうかな」
「今日は冬至なんですね。柚子湯でもやろうかな」

敬語で話す関係性の人との会話でも、独り言部分は、タメ口にしても大丈夫です。会話に少しだけタメ口が混じえることで、緊張感を緩める効果が期待できます。相手も話しやすくなりますので、打ち解けたい相手との雑談のときに試してみてください。
 

対面よりも会話が続きにくいと感じたときの対処法

オンラインでは、頷きや表情などが対面よりも伝わりにくいことがあります。そうなると「相手が興味を持って聞いてくれているか分からない」と感じてしまうので雑談を控えるようになってしまいます。

オンラインの雑談では、頷きは大きめにし、相槌を多めにいれながら聞くようにしましょう。相槌をどのくらいまで増やせばいいかは、電話で話しているときを思い浮かべるとうまくいきます。

オンラインに慣れていない人の場合、雑談が短めになる傾向があります。そのため商談の前後に雑談をしようとしても、なかなか会話が続かないといったこともあるようです。会話を続けたい場合には、頷きと相槌に加えて「相手の言葉の繰り返し」と「質問」を使ってみてください。

例)
「へー、今日は家で煮込み料理をしながら仕事をしていたんですね。
 普段からお料理はよくするんですか?」

これは対面での雑談でも使えるテクニックです。相槌や繰り返しを取り入れることで「あなたの話を聞いています」ということを伝えることができます。また、会話の最後を質問にすると、相手はそれに答えるので、会話が続きやすくなります。雑談が途切れそうだと感じたときにやってみてください。
 

自分が話すときに意識したい〇〇とは

雑談というと「とにかく何か話さなければ」と頑張ろうとしてしまう人がいます。しかし、自分の話ばかりしていては疲れますし、相手からの好感度も下がってしまいます。

大切なのはたくさん話すことではなく「自己開示」をしてみせることです。雑談の際には、自分のプライベートや考えていることなどを少し混ぜてみましょう。

例)
「在宅勤務が増えてからは家族と過ごす時間が増えているんですが、子育てはなかなか大変ですね。最近は、もう少し出社が増えないかと思っています」

自己開示には返報性がありますので、相手もお返しに自分の話をしてくれるようになるでしょう。意外な一面を見せることは、好感度を高める効果も期待できますし、相手との心理的距離を縮めるという意味でも有効です。とはいえ、急にプライベートの話をどんどんするというのも驚かれてしまいます。オンライン雑談をしたいときには、事前に当たり障りのない自己開示ネタをいくつか用意しておきましょう。
 
オンラインが初対面になる相手の場合には、人柄の温かさが伝わるような自己開示ネタを用意するとよいでしょう。「温かさ」は印象形成に大きな影響を与えます。「動物が好き」「涙もろい」「最近読んだ本で感動した」など、自分の温かさが伝わるようなネタを見つけたら書き留めておくのがお勧めです。
 

相手が話しやすい環境づくり

リアクションは対面のときの1.5倍を心がける

リアクションは対面のときの1.5倍を心がける

相手の話を聞くときには、先ほどご紹介した「頷き」「相槌」「繰り返し」「質問」を使うのが基本です。盛り上げたい場合には、これらに加え「驚き」「笑い」といったリアクションを意識します。オンラインの場合には、対面に比べて表情などが伝わりにくいので、普段の1.5倍くらいのリアクションをするように心がけてください。

話を聞いているのと、聞いているように見えるのは違います。オンラインでも相手に分かりやすい聞き方を心がけましょう。

商談前に微妙な空気を和らげるため、商談後、和やかな雰囲気で退出するためにも、雑談はお勧めです。また在宅ワークが増え、孤立などが問題になっている中、早めに相談をしてもらうという意味でも雑談が見直されています。

オンラインの雑談は対面と違って戸惑うこともあるかも知れませんが、慣れれば大丈夫です。ご紹介したポイントを押さえて是非やってみてください。

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