31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は龍堂薫子さん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、龍堂薫子さんです
■龍堂薫子さんプロフィール
今回の回答者:龍堂薫子さん
広告代理店勤務を経て、ライターに。現在は新宿ゴールデン街のバーでもバイト中。奔放な性生活を赤裸々に綴ったブログが編集者の目にとまり、文字書きとしてデビュー。最近は「もはやブログやTwitterに書けない」ような、めくるめく(?)日々を送っている。今一番付き合いたい男は、東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターであるつば九郎。
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/ryudo-kaoruko/
twitter:@ryudokaoruko
お悩み:恋愛経験なし。職場でも「扱いづらいおばさん」と思われている気がします
お悩み:恋愛経験なし。職場でも「扱いづらいおばさん」と思われている気がします
37歳、恋愛経験がマジでゼロです。異性との接触は握手が最大、どれだけ思い返しても2人で食事などのデートをしたことも誘われたこともなし。自分から誰かを好きになったこと自体も、ほとんどありません。
それでも若いころは「あの人、いいな」と思うことはありました。でも、「どうせ無理」「相手にされるわけない」「傷つく前に諦めろ」と即座に気持ちにフタをする癖がつき、気付けば40歳手前になっていました。
ずっと地元にいますが、地元の友達はみんな既婚、子供は2~4人いるのが普通。集まるとやはり家庭の話になることが多く、疎外感から距離を取るようになってしまいました。今連絡を取れるのは、県外に嫁いだ友達くらいです。
「恋愛経験がない」という最大のコンプレックスを埋めるため、せめて仕事で自信をつけようと、万年派遣社員を辞めて一念発起。2年前に、憧れていたネイルの仕事に就くことができました。しかし一回り以上年下の同僚達と反りが合わず孤立してしまい、もう辞めたくなっています。
恋愛経験ゼロを隠すために、プライベートの話をまったくしなかったので、そのせいで「扱いづらいおばさん」枠を確立してしまったんだと思います。自分が悪いんですが、もういまさら、どう取り繕えばいいのかわかりません。
これまでやってきた仕事はすべて接客業ですし、月に1~2度しか会わないお客様相手なら、にこやかに世間話から仕事の話までできるのですが……。
本当に、コミュニケーション能力が低すぎる自分が嫌になります。何かうまくいかないことがあるとすべて「恋愛経験さえあれば、違ったのかも」と思ってしまう自分をどうにかしたいです。
恋愛の話をしなくても盛り上がれるTwitterの友人達がいなかったらとっくにどこかの川に入水していたと思います。
ごく普通の家庭で愛されて育ち、特にトラウマになるような過去もありません。ただただ単純に、自分のせいでこうなったのはわかっているのですが。どうにか自分を変えたいです。私は何から始めたらいいでしょうか?
アドバイス1:今の環境に息苦しさを感じるのは無理もないこと
アドバイス1:今の環境に息苦しさを感じるのは無理もないこと
でも、そうしたくないから悩んでいるんですよね。それに、いくら場所を変えても自分が変わらなければ結局は同じことの繰り返しであるとお考えになったからこそ「自分を変えたい」のですよね。
白い天井さんは35歳で憧れだったネイリストに転身されたとのこと。素晴らしいです。
ですが、女性って、いくら仕事を頑張っていても、社会的に成功しても、男っ気がないと揶揄されるんですよね。男性の場合は稼いでいたらそれなりに評価されますし、経済力に惹かれて女性が寄ってくることもありますけど、女性の場合は「モテないから仕事を頑張って痛々しい」「いくら仕事ができても可愛げがない」とまで言われることさえあります。
こんな風潮では、恋愛経験がないことをコンプレックスに思っても仕方がないと思います。
「プライベートの話をまったくしなかったので、そのせいで『扱いづらいおばさん』枠を確立してしまったんだと思います」とのことですが、たしかにプライベートの話をしないと、壁を作ってるとか心を許してないとか言ってくる人っていますね。人には言いたくないことのひとつやふたつあるのに、無神経だなーって思います。自己開示しないという理由で「扱いづらいおばさん」扱いをする同僚達が幼稚なんだと思います。
毎日長い時間を過ごす職場で居心地が悪いのはつらいですよね。とても「そんな連中には勝手に思わせておけばいい」とは言えません。今から急に自分のことを話し出すわけにもいかないでしょうしね。
アドバイス2:まずは「匂わせ行為」を楽しんでみては
そこで、もし自分が白い天井さんの立場だったらどうするか考えてみました。そして思いついたのが、いわゆる「匂わせ」行為です。明言せずとも存在をチラ見せする、例のアレです。たとえば、白い天井さんの休みの前日に特別に気合を入れておしゃれをして出勤するのです。ネイリストという職業柄、きっと普段からおしゃれだとは思いますが、メイクや雰囲気を変えたり、男性ウケしそうな装い(この辺のことはよく知りません。ニットワンピとか?)にしたりしましょう。白い天井さんが何も言わなくても、周囲は勝手に「何かの記念日?デート?」「恋人ができた?」と勝手に誤解してくれるはずです。
もし恋人がいると嘘をついてしまうと、詳細を作り込む労力や嘘をつき続ける心理的な負担がありますが、自己演出をして周りの反応を見るだけなら、ちょっと楽しくないですか?
せっかくおしゃれをしたのにそのまま帰宅するのもつまらないですから、美術鑑賞なり女友達と食事なりして、そのまま遊びに出掛けるのもいいですね。その日は朝から自然にそわそわうきうきした雰囲気を醸し出せるでしょう。
アドバイス3:自分を変えるには、いつもの行動から逸脱してみるしかない
アドバイス3:自分を変えるには、いつもの行動から逸脱してみるしかない
レンタル彼氏、ご存知でしょうか? 時間で彼氏代行をしてくれるサービスで、いかがわしいものではありません。結婚式の代理出席なんかと同じです。
レンタルといえども彼氏は彼氏。2人でデートをして食事をすれば、「男性と食事をしたことがない」「デートをしたことがない」という状況から、大きく一歩前進できます。
レンタル彼氏は紳士的にエスコートしてくれますから、マッチングアプリかなんかでヤリモクの男性に当たってしまうより、安全、安心です。
白い天井さんの服装や行動の変化に、同僚は「彼氏いるの?」「どんな人?」等質問をしてくるかもしれません。白い天井さんは、レンタル彼氏のことを思い浮かべながら「ただの知り合い」「だいぶ年下なんだけど映画の趣味が合うんだよね」と、ちょっとだけ本当のことを答えておけばいいのです。
職場の人に全部本当のことを言う必要はありません。お客様にプライベートのことを聞かれても、すべて本当のことは話しませんよね。同じことですよ。素の自分は、お友達や家族など親しい人の前で出すので十分、職場では職場の人格を使うのです。
私は個人的には、レンタル彼氏を利用してる、なんて聞いたら、白い天井さんって面白いことしてる人だな~!詳しく聞きたい!と興味を持ちますけどね。
時折デートをしているっぽい人が恋愛経験ゼロだとは誰も思わないでしょう。あまり自分のことは話さないけど男性の影がちらついているなんて、「扱いづらいおばさん」どころか「ミステリアスな女性」です。
ここまで読んで、もしかすると「突拍子もないことを……」と感じられたかもしれません。
しかし私は、けっして「突拍子もない」ご提案をしたつもりはありません。なぜなら、今の自分を変えたければ、いつもの行動から大きく逸脱してみるしかないと思うからです。
匂わせも、レンタル彼氏も、一歩踏み出すハードルは高いかもしれません。でも、やってみて失うものがあるとしたら、かかった費用の数千円、数万円でしょう。
見知らぬ男性と数時間過ごすのは緊張しますか? 相手はプロですから、心配は御無用だと思いますよ。正直に「男性とデートしたことがない」と伝えてもいいですしね。そうやって徐々に男性に慣れていけば、別にデートなんてそんなに御大層なものではなく、コンプレックスを持つ必要なかったなと思えるかもしれません。
ぜひ「そんなの無理!」と決めつけず、「もしやってみるとしたら……」と考えてみてください。
急に装いや行動範囲を変えたりしているうちに、新たな展開があるかもね……と「匂わせ」をして、白い天井さんへの激励と代えさせていただきます。
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Q.私なんかに好かれたら迷惑かな……と思ってしまいます
Q.年齢=彼氏なしということは隠して婚活したほうがいいですか?
Q.不倫している既婚者が多すぎて、結婚にいいイメージが持てません