●マスクというより切り抜き感覚 |
Acrylicには[マスクレイヤー]というものは無いので、マスクで覆うというより、[クリップ(切り抜き)]感覚で使用します。ベクターレイヤーの場合にマスクしたいという場合は、[Objedts]メニュー→[Clipper]を利用して、またピクセルレイヤーの場合は選択範囲を利用するということになります。
▲写真にベクトル文字を重ねます
▲文字の形に写真が切り抜かれました
●IllustratorやPDF、HTMLの出力が便利! |
Acrylicでは、「.psd」「.png」「.gif」「.bmp」「.tif」ファイルがインポートでき、「.ai」「.eps」「.psd」「.png」「.gif」「.bmp」「.tif」「.jpg」「.xaml」でエクスポートすることができます。Adobe Illustratorへの出力や、PDF、さらにOfficeへの貼り付けや、HTMLに出力することもできますので、マイクロソフトらしいグラフィックソフトともいえましょう。↓
▲llustratorへの出力をしたところです
▲PDFに書き出して
Adobe Readerで開いたところです
また[Web]メニューでは、ポインタを重ねると変化して、クリックするとリンク先にジャンプするロールオーバーボタン作りから、HTMLファイルへの書き出しも簡単にできるようになっています。↓
●英語版お試し版を使ってみよう |
マイクロソフトでは、この「Acrylic」を、アドビのPhotoshopやIllustratorなどのプロ用グラフィックソフトと肩を並べるものとして考えている様です。もちろん、両者の機能を併せ持つと言うわけではなく、両者とは違った方向でプロユースに耐えられる製品ということだと思いますが、実際、「Expression」は、イラストを描くと言う機能では、Illustratorを凌駕している部分もありますので、マイクロソフトの狙いは、あながち外れてはいません。ベクターデータとビットマップデータを自由に駆使して描画できる「Acrylic」は、非常に使い易く、便利な描画機能は、IllustratorやPhotoshopと合わせて使えるプロツールだと思います。
さらに、マイクロソフトでは、デザイナー向けのグラフィックスイートの発売も計画しています。
このように「Acrylic」やグラフィックスイートの発売計画などで、グラフィック市場でもマイクロソフトから目が離せなくなりました。
現在公開されているCTP版は英語版のみですが、日本語OS環境でも問題なく使用できますので、英語に自信のある方は是非、ダウンロードして使用してみてください。今年12月までの使用期限がありますが、ソフトの機能は十分に楽しめます。みなさんも、一度、「Acrylic」を試してみてはいかがでしょうか。
◆参考サイト