そもそもキャンプ飯とは
キャンプで作れば、すべて「キャンプ飯」であることは間違いないのですが、自宅で作ったら「それはキャンプ飯ではないのでは?」というご意見もあると思いますので、ここでは、キャンプでよく作られている料理、アウトドアギアを使って作る料理、アウトドアでよく使われる食材を使った料理のことを「キャンプ飯」と定義します。アウトドア料理を自宅でも楽しもう
アウトドア用クッカーでキャンプ飯を作ろう
キャンプ飯にチャレンジするなら、何かアウトドアギアを試してみたい……そんな方におすすめしたいアウトドア用クッカーは次の4つ。ホットサンドメーカー、スキレット、メスティン、シェラカップです。まずはそれぞれの特徴をご紹介します。自宅でも使えるキャンプ用料理グッズ
- ホットサンドメーカーは、食パンと具材を挟んでホットサンドをつくるもの。ホットサンドメーカーを使うと、トースターで焼いたパンとはひと味違う、ふっくらしっとりして香ばしい、絶品ホットサンドが完成します。
- スキレットは、鉄製で小型のフライパン。熱伝導効率が高く蓄熱性があり、丈夫で壊れにくいため、アウトドアで人気です。調理器具としてそのまま火にかけられるし、食器として食卓に並べることもできます。食卓のアウトドア気分を大いに盛り上げ、アツアツ料理を楽しめます。
スキレットはそのまま食卓に出せる小型の鉄製パン
- メスティンは、アルミ製の飯盒。1~2合の少量のごはんをおいしく炊くことができるほか、炊き込みごはんや即席めん、パスタ、鍋料理などにも対応でき、蒸網があれば蒸し器や燻製器としても活躍します。
- シェラカップは、アルミ製のカップです。軽量、丈夫で、コップにもなるし、スープ皿や料理皿としても使えるほか、そのまま火にかけて調理器具として使ったり、軽量カップとして使うこともできる便利なアウトドアグッズです。
キャンプ飯に使う食材の選び方のポイント
アウトドアでよく使う食材は、野菜など現地で調達できる旬のもの、缶詰や乾物など常温で保存できるもの、レトルトやフリーズドライなどの食材、ふりかけや万能調味料など味つけとなるものなどが挙げられます。このような食材の組み合わせで、自由に料理を楽しみ、想像以上においしい料理と出会えるのが、キャンプ飯の醍醐味でもあります。新鮮な旬の野菜はキャンプ飯をおいしくする要素の一つ
アウトドアのプロがおすすめする簡単キャンプ飯のレシピ
上記でご紹介した調理器具、食材を使って、簡単にできるキャンプ飯をご紹介します。調理器具は、自宅のキッチンにあるもので代用することも可能です。今から早速、作ってみませんか?ツナとチーズとキャベツの簡単ホットサンド
具材を用意して挟んで焼くだけ。ホットサンドメーカーがない場合は、フライパンで作れます。
<用意するもの>
・食パン(6枚切)2枚
・ツナ缶
・マヨネーズ
・塩こしょう
・チーズ(とろけるタイプ)
・キャベツ
キャベツは千切りに。ツナ缶を開けて、水分を切ってからマヨネーズと塩こしょうを加えてまぜます。食パンにチーズ、キャベツの千切りとツナを載せて、ホットサンドメーカーで挟み、片面1分ずつ火にかけて、こんがり焼けたら完成です。
ホットサンドメーカーを使ってホットサンドをつくろう
流行りのメスティンで簡単栗ごはん
メスティンはごはんを簡単においしく炊いてくれるスグレモノ。メスティンがなければ、コッヘルや飯盒、土鍋、フタつき鍋などで作れます。
<用意するもの>
・天津甘栗
・米
・塩
米をといで、分量の水にしばらく浸し、塩を少々、甘栗を投入して火にかけます。1~2合程度なら10分から15分火にかけ、火から下ろして蒸らしたらできあがり。
メスティンなら炊き込みごはんも簡単
<用意するもの>
・スモークチップ
・ソーセージ
・チーズ
・味付きたまごなど
メスティンに燻製の色や香りがつかないように、まわりをホイルでくるみます。底に燻製チップを置いて、蒸し網をセット。燻製したい食材を並べます。火にかけて、煙が出てきたことを確認したらふたをします。弱火で15分ほど火にかけたら完成です。
メスティンなら燻製も楽しめます
シェラカップで簡単コーンバター
シェラカップはコップにもスープ皿にもなる上、調理器具としても使える万能ギア。なければ、家にある鍋やミルクパンなどを使ってみてください。
<用意するもの>
・コーン缶
・バター
・塩
コーンを適量シェラカップに入れて、塩をふり、バターを入れてよく混ぜて火にかける。温まってバターが溶けたらよく混ぜてできあがり。
シェラカップはそのまま火にかけてOK
今回ご紹介したキャンプ飯は、家ではもちろんアウトドアでも簡単に作れるものばかりです。入手しやすい調理器具、コーン缶やツナ缶など、家庭でも使いやすい食材を中心に選んでみました。自宅でキャンプ飯を作っておいしくできたら、次はアウトドアで作ってみてくださいね。