「クローゼットの収納を考えるときには、ハンガー選びが大切」という、整理収納アドバイザーの資格をもつ『暮らしかたスタイリスト』にでがわひろよさん『ひつじplanning』みのわ香波さん。中でも最近注目の「滑らないハンガー」の使い勝手を試した結果について聞きました。
 

出番が多い洋服は“ハンガーに掛ける”だけ収納で時短!

「服を畳むのが面倒」という声をよく耳にしますが、出番が多い洋服ほど、気軽にハンガー掛けにして収納の労力を減らしたいところ。そこで便利なのが、円弧を描くアーチ形状のハンガーです。
 
ケユカとマワハンガー

アーチ状のハンガーは、肩線に切り替えがない衣類、肩線が外側に外れているニットなどにも使える

「掛けた跡が服に残らないのでニットでもOK」と、みのわさん。伸びの少ないニット、柔らかい素材で畳むことに適さない衣類用のハンガーに最適です。あと1回着たら洗濯する衣類を、いったん掛けておきたいときにも便利です。

「春夏の薄いトップスの場合、5着分で幅が5cmなので省スペース」と、にでがわさんは言います。厚みのある冬のコートで試してみると、木製のハンガーよりも幅をとらなかったそうです。
ニトリのアーチ型ハンガー

同じメーカーのハンガーで揃えると見た目がキレイに整う

ニトリの木製ハンガーとアーチ型ハンガー

冬コート2着が、木製ハンガーでは約7cmの幅が必要なのに対し(左)、アーチ型では約6cmで済む(右)

 

滑らないハンガー人気3種の微差を検証!

今回試してみたハンガーは、ドイツ製の「マワ そこのミック40」ニトリの「すべりにくいアーチ型ハンガー」ケユカの「滑らないハンガー」の3種類。どれも同じように見えるのですが、わずかな違いがあります。
ニトリ、ケユカ、マワハンガー

各メーカーの商品説明を参考にして作成した一覧表。フック(首)の回転は実際の商品で確かめた結果を表示。マワハンガーの幅は他に30cm、36cmのタイプもある

例えば、コーディネートをするときに、服を正面に向けて吊り下げて確認するという人には、ハンガーフック(首)が90度回転するほうがいいという意見がありました。その場合には、回転するか否かがハンガー選びの要素になります。
 
ニトリのアーチ型ハンガーとマワハンガー

にでがわさんの計測ではハンガーフック長さは、上のマワハンガーが約10.5cm、下のニトリが約8.5cm(写真左)。ハンガー本体の先端の形状も異なる(写真右)

また、ハンガー本体の先端の形状が異なります。マワハンガーの場合は先端が少し折れ曲がっていることで、肩線のあるシャツやブラウスでは、肩から袖にかけてのラインになじみやすいといった点が特徴。肩幅36cmのシャツを着る人でも、エコノミック40のハンガーが使えます。
ケユカのすべりにくいハンガー

左がケユカ、右がマワで、フック(首)の長さは同じで約10.5cm。ハンガーの湾曲も先端の処理も似ている

みのわさんによると「ケユカのハンガーの方が、服の首から肩にかけての湾曲が大きくなで肩のため、肩線で切り替えのない服にラインを残したくない場合に向いている」そうです。
マワハンガーとケユカのハンガー

みのわさん(肩幅40cm)の肩線のないニットで試した、左がマワ、右がケユカのハンガー

「丈の長いコートは、フック(首)の短いニトリのハンガーを使っている」というにでがわさん。ちなみに「軽くて薄いコート、ダウンコートはニトリの木製ハンガー。裏地があるコート、重たいコート、肩位置がルーズなコートはアーチ型ハンガー」といった使い分けもしているそうです。
ニトリのコート収納ハンガー

フック(首)が短いから、ハンガーラックにロングコートを掛けても、床まで間にスペースが残る

滑らないせいで裏地のある衣類はハンガーから外しにくいという声もあるため、服の形状だけではなく、出し入れするときの動作も頭に入れて選ぶことが必要です。
 

ハンガー選びはサイズとコストがポイント

ハンガーを揃えるとなると、数本まとめて購入するので、コスト面でのメリットがポイントになります。とはいえ、いったん買ったら長く使うので、他の要素もチェックする必要があるでしょう。マワハンガーはサイズ、色、形状のバリエーションが豊富で丈夫なことが特徴です。
マワハンガースリムでコンパクトなクローゼット収納

マワハンガーのスリムは、40×20.5cm、厚さ0.4cmの薄型で、よりいっそうコンパクトな収納に

使い勝手の面では、フック(首)の長短を気にかけなくても良さそうですが、掛ける服の種類とスタイルに合わせて、ハンガーの幅とカーブの形状には配慮したいところ。型崩れのしない薄型ハンガーで、限りあるクローゼット収納に選びやすく整えていきましょう。

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