仕事を転々としていて大体2年ぐらいで辞めています

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回のご相談者は、会社を退職して職業訓練中であるという29歳の男性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)

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このままではダメだと思い、1年半前から投資信託を始めました

このままではダメだと思い、1年半前から投資信託を始めました


■相談者
TOKIOさん
男性/無職/29歳
四国/借家
 
■家族構成
単身(実家で親と同居)
 
■相談内容(原文ママ)
はじめまして、TOKIOといいます。現在29歳で会社を退職し、現在は職業訓練校に通っています。貯金がなかなかできなくて、貯めてはいても、不意に使ってしまうときがあります。地元は車社会なので、今年の4月に新車の軽自動車を5年残価設定ローンで購入しました。残金は190万円ほど残っております。実家暮らしのため家賃と光熱費の負担は0円です。

仕事を転々(正社員、派遣社員、アルバイト)としていて、だいたい2年ぐらいで辞めています。精神が参っているのではなく、ここはもういいやと思って辞めています。また、やりたい仕事がわからないというのもありそのため、収入が安定してなく、ボーナスも貰うことはないため年収は200万円前後です。

ただ、このままではダメだと思い、1年半前から投資信託をしていました。月に5万円程度でした。今は無職なので、投資金額はだいぶ抑えています。内訳は、つみたてNISAで月1500円のみ(他の投資信託は、支払いが重なったための補てんのため最近、解約しました)。そのほか、隔月で3000円を積み立てています。投資信託に給料を振り分けていたために、貯金が税金の支払いなどで12万円しかありません。
 
職業訓練校に通っているので、今年の12月までは月16万円支給されますが、先行きが不安です。
田舎なので、自分にあう仕事がなかなかなくて、車は仕事でも使うため手放すことはできないです。幸いなのは、都会ほど誘惑するものがあまりなく、お金は県内では使うことがあまりないです。不意に衝動でお菓子を買ったり、飲食したりとするので、浪費してしまいますが。
 
今後の目標は、セミリタイアを目指してのんびり働けたらと思います。
何かいいアドバイスあればご教示いただきと存じます。長文、駄文失礼しました。
 
■家計収支データ
相談者「TOKIO」さんの家計収支データ

相談者「TOKIO」さんの家計収支データ



 
■家計収支データ補足
(1)家計収支について
車両費の4万3000円の内訳は、車ローン2万4400円、任意保険1万円、駐車場4000円、ガソリン代5000円。趣味娯楽費の1万円は、アプリゲームの課金です。喫茶店もよく行きますが、それは食費に含んでいます。またお菓子も食べますが、これも同じです。
 
(2)就業について
就業については、今現在、就活中のため、正社員を探していますが、転職回数が9回ぐらいのため、見つからなければ、ガソリンスタンドでアルバイトも考えています。年収は多ければいいという思いです。
 
(3)ご実家について
実家については、住宅購入の予定はありません。ずっと賃貸でいくと思います。家族との関係は良好です。今住んでいる家賃は月に3万円です。
 
(4)国民年金について
国民年金は全額免除です。働いていたときは、トータルで4年ほど厚生年金に加入していました。あとは国民年金(全額免除)でしたので、最低加入期間10年にはなると思います。
 
(5)保険について
医療、生命保険は必要性を感じないので入っていません。保険料の2万3000円は国民健康保険料の月額。来年2月分までです。
 
 
■FP深野康彦の2つのアドバイス
アドバイス1 厚生年金に加入できる勤務先、働き方を考えること
アドバイス2 投資より、まずは貯蓄。100万円を目指してコツコツと
 

アドバイス1 厚生年金に加入できる勤務先、働き方を考えること

TOKIOさんも、このままでいいわけではないと自覚されているからこそ、ご相談をお寄せいただいたと思います。やりたい仕事がみつからない、わからないというのは、理解できなくもないですが、それも30歳まで。現在、職業訓練校に通っておられるのですから、それを生かした職場をぜひ、見つけてください。その際、厚生年金に加入できること、社会保障が充実していることを重視されるといいでしょう。現在は国民年金も免除ということですが、将来、受け取れる公的な年金額に大きな違いがでてきます。
 
とかく、年金不安が話題になり、若年層は自分の老後に年金はもらえないから未払いにするといった話も耳にしますが、年金は破たんしません。今はそれでいいかもしれませんが、後悔するのは年老いた自分です。
 
収入の安定を図ること、国の制度を調べ、本当に苦しいときのセーフティーネットの存在を把握しておくことが大事です。いつまでも親に頼っていては、いけません。
 
就業については、ハローワークや、現在通っている職業訓練校の職員とも、よく話をし、アルバイトでもいい、ではなく、絶対、正社員になるという強い気持ちを持ってほしいと思います。
 

アドバイス2 投資より、まずは貯蓄。100万円を目指してコツコツと

このあとの話は、就職が決まってからになりますが、現時点でも、投資はストップしてください。TOKIOさんに必要なのは、投資ではなく、貯蓄です。いざ何かあったときに、数十万円の手元資金がなかったら、それも親御さんに頼るのでしょうか。まずは、100万円を目指して、コツコツと貯蓄をしてください。
 
毎月のつみたてNISAの1500円と隔月の3000円。これはすべて貯蓄に回すことです。加えて、食費の削減です。家に食費として1万円いれるのは続け、ご自身の食費、外食をもう少し見直してください。ゲームをすることが悪いわけではありませんが、貯蓄がないなかで、課金してまでやることでしょうか。
 
これら支出を見直して、せめて、毎月1万5000円は積立貯蓄にします。これは、残ったら貯蓄ではなく、毎月の収入から自動的に振り替えられる、自動積立定期預金を利用しましょう。
 
確かに金利は、限りなくゼロに近いのですが、金利よりも大事なのは、生活費の口座と分けて、きちんと貯蓄の口座を作ることです。証券口座を開設したぐらいですから、簡単なことですよね。貯蓄用の口座のお金は、引き出さず、確実に100万円を目指してください。
 
就職したあとは、給料にもよりますが、2万円に増やす、3万円に増やすというようにレベルアップを図りましょう。投資の再開は、そのあとです。
 
現金が必要なのは、いざというときのためだけではありません。車が手放せないなら、ずっとこの先も車関連費は確実に出ていきます。残価設定型のローンで買われたとのことですが、5年経ったら、残価を一括で支払えなければ、また新たなローンが発生し、いつまでも車のローンを支払い続ける生活になります。車は現金で買える範囲で購入するようにしてください。
 
また、貯蓄ができるまでは、月額1000円、2000円の医療共済に入っておくことも検討してください。基本の医療費は国民健康保険でカバーできますが、ケガ、病気で入院したときの費用も親頼みでは困ります。最低限の保障は必要でしょう。
 
厳しい話になりましたが、まずは就職に向けて全力で取り組んでください。猶予はありません。セミリタイアするのは、まだまだ先の話ですよ。
 
就職でき、貯蓄の準備が整ったら、改めてご連絡ください。いい話が聞けることを楽しみにしています。
 

相談者「TOKIO」さんより寄せられた感想

厳しいご指摘ありがとうございます。自分自身まだ考えが甘いようで、何とかなると思っている自分がいました。今回のご意見を元に、見直し改善していきたいと思います。就職が決まって落ち着いてきたら、またご相談をお願いしたいです。いい報告ができるよう頑張っていきます。
この度はありがとうございました。

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教えてくれたのは……
深野 康彦さん
 
 

 


マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。近著に『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版社)、『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)など

取材・文/伊藤加奈子


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