31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は龍堂薫子さん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、龍堂薫子さんです
■龍堂薫子さんプロフィール
今回の回答者:龍堂薫子さん
広告代理店勤務を経て、ライターに。現在は新宿ゴールデン街のバーでもバイト中。奔放な性生活を赤裸々に綴ったブログが編集者の目にとまり、文字書きとしてデビュー。最近は「もはやブログやTwitterに書けない」ような、めくるめく(?)日々を送っている。今一番付き合いたい男は、東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターであるつば九郎。
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/ryudo-kaoruko/
twitter:@ryudokaoruko
お悩み:高望みはしていないのに、高望みと言われる現実にげんなりします
お悩み:高望みはしていないのに、高望みと言われる現実にげんなりします
Twitterを眺めていると、よく「彼氏ができない・結婚できない人は、高望みをしすぎ」という意見を見かけます。
もちろん、極端に高望みをしている人もいると思います。そういう人がSNSなどで叩かれているのを見かけると、私も「たしかに……」と思ってしまいます。
でも私は、けっして多くを望んでいるつもりはありません。私が彼氏(夫)に求める条件は、このくらいです。特別イケメン、高収入な人を希望しているわけではありません。
- 年齢は31~39歳
- 収入は年収500万円以上
- 身長は170センチ以上
- 非喫煙者
- できれば痩せ型
- 一緒にいて落ち着く
それでも、誰かと付き合って、ゆくゆくは結婚したいという思いは捨てきれません。私はどうしたらいいのでしょうか。
アドバイス1:法に触れない限り、結婚相手に何を望もうが自由
アドバイス1:法に触れない限り、結婚相手に何を望もうが自由
総務省統計局データによると、30代の男性で170cm年収500万円は中央値だし、他に厳しい条件がついているわけでもない。それなのに「そのレベルでもなかなかいない」と言われてしまった。なんで?って思いますよね。
ちょっと残酷なことを言ってしまいますが、結婚願望のある平均的な30代の男性は既に結婚をしているか、もしくは独身であれば年下の女性を望んでいるかなので、30代女性のところまではなかなか回ってこないというのが現実のようです。
30代の女性は「私も平均的な普通の女性だし高望みはしない。一緒にいて落ち着くなら普通の男性でいい」と軽く言いますが、女性が思っている「平均的で普通」な独身男性がそもそも(実数が)少ないんです。
でも私は、一生を共にする相手を選ぶのですから、いくら高望みしてもかまわないと思います。
実際にどれだけ不釣り合いであろうと身分不相応であろうと、その結果希望の相手が現れなかったとしても、本人が「この条件を緩めるくらいなら独身でもいい」と思っているのですから、他人からとやかく言われる筋合いはないんですよ(結婚相談所の人だけは別です。会員に現実的なアドバイスをする義務がありますから)。
私の知り合いのタコ入道にそっくりな50代男性が「年下の女性に養ってほしい」と言ったときは、さすがの私も、思わず持っていたビールジョッキを握りしめてしまいましたが、法的にアウトでさえなければ、そういう望みも許されるでしょう。
高望みとか、もしくは逆に、なんでそんな人と付き合ってるの?もっといい人がいるよ、なんて言われても無視でいいんです!
アドバイス2:婚活市場を調査して、希望条件の精度を上げてみては
ですから問題は、キキララさんが高望みなのかそうじゃないか、ではありません。キキララさんがとにかく何が何でも結婚をしたいと思っているかどうか、です。今のところ、キキララさんの選択肢は2つあるといえますね。どうしても結婚をしたければ条件を緩めて結婚をするか、そこまで結婚にこだわらないのであれば、条件に見合う人が現れないリスクを飲んでこのまま条件を変えずに相手を探すか。
ところで、つかぬことをお伺いしますが、キキララさんはおひとり暮らしですか? ご自分で賃貸住宅の契約をしたことがありますか?
昔の話で恐縮ですが、私は社会人1年目の秋に実家を出ることにしました。それまでは漠然と、どこでもいいからとにかくひとり暮らしをしたいな~と思っていましたが、いざ実際に部屋を借りるとなると、具体的な希望がいろいろ出てきます。
オートロックはいらないし築年数と日当たりは特にこだわらないから、駅から徒歩5分以内で2階以上、家賃6万円以内、なるべく広くてバストイレ別。コンビニとスーパーが近くにあるとなお可、と決めて不動産屋に行きました。
ところがどうでしょう。その予算で借りられる部屋ときたら、駅から徒歩15分(実際には早歩きでも20分)、築40年以上、6畳のワンルームでユニットバス、みたいな物件ばかりです。がっかりしました。悲しくなりました。
希望に近い物件を選ぶとなると、家賃か環境か設備か、何かをいくらかあきらめなければいけませんでした。相場というものをわかってないからこういうことが起こります。
しょんぼりした私に、不動産屋のお姉さんは「事故物件でもよければ……」と思わぬ提案をしてくれました。希望の沿線ではありませんでしたが、とにかく安くて条件はぴったりでした。事故物件だって、当人が気にさえしなければ掘り出し物です。
ですが私はあくまでもひとり暮らしをしたいのであって、幽霊とのふたり暮らしはごめんでした。
そこでなんとか、他に希望に近い物件はないものかと探すうちに、相場というものを理解しました。頑張れば6万5千円まで出せるかも、古くてもリフォームしてあるなら気にしない、1階でも問題ない、10分くらいなら歩ける、と徐々に妥協していきました。
とにかくひとり暮らしをしたかったので贅沢は言っていられませんでしたし、それによく考えてみたら、荷物が少ないから広い部屋は必要なかったし、ユニットバスは掃除が楽でいいかもなとも思いました。
さてキキララさん。条件を変えられず、結婚相談所には入会しなかったとのことですね。ご自身に非がないのに条件を見直せと言われても、そう簡単にはできませんよね。
そこで1つご提案なんですが、キキララさんがどうしても結婚したいのであれば、希望の条件はひとまず置いといて、婚活市場でご自分の需要はどのくらいあるか、そしてどういう男性が市場に出回っているのかをリサーチしていただきたいのです。キキララさんの人間としての価値は関係ありませんよ。あくまで、婚活という場での市場価値です。
合コンでも婚活アプリでも結婚相談所でも親戚のお見合いおばさんでも手段はこの際なんでもいいんですけど、たくさんの男性と会ってみたり、あるいは、直接コンタクトを取らずとも、婚活アプリで男性のプロフィールを読み込んでみたりなどして、結婚願望のある男性が望んでいる女性はどのようなものであるか、キキララさんはどの層の男性に需要があるのか、まず市場調査にあたってみるのです。
男性側の希望や実態を知るうちに、キキララさんの本当に譲れない条件が明確になり、希望条件が現実に沿ったものに変わる可能性もあるのではないかなと思います。
アドバイス3:自分の選択が「正解」になるよう、努力あるのみ!
アドバイス3:自分の選択が「正解」になるよう、努力あるのみ!
たしかに、住めば都といいますし、いまいち意に沿わない相手でも一緒にいるうちにお互いに居心地のいい関係を構築し、幸せになることだってもちろん考えられるでしょう。
つまり、妥協した結婚が結果的によかったと思うか、後悔するか、どう転ぶかは誰にもわかりません。
決断をしたらあとは自分の選択が正解になるように努力するのみです。
どちらを選んでも、キキララさんの選択が最適解になるよう、応援しています!
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