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『CG WORLD 別冊・MAKING OF GAME GRAPHICS 1998-2001年』(ワークスコーポレーション・\2,500)は、1998年から2001年までの"名作"3DCGゲームの制作過程を紹介しているムックです。
3DCGアプリケーションでの作業画面のキャプチャを豊富に紹介しており、3DCGの作成に携わっている方はもちろん、ゲームのオープニングムービーを見るだけでも好き!という方にとっても、興味ある本だと思います。あのゲームのにはこんな舞台裏話が…?!。没になったシーンのエピソードも見逃せません。
●特集は『機動戦士ガンダム』と、『鉄拳』シリーズ
プロローグの『誰にでもわかるゲーム映像の作り方』では、タイトル通り、あなたが今楽しんでいるゲームが、どのような課程で作られたのか、把握することができます。
現在の一般的なゲームは『リアルタイム3DCG映像』(3DCG映像でリアルタイムに繰り広げられる)ゲームと、『プリレンダー映像』(3DCGを2DCG映像化して繰り広げられる)ゲームの2種類に分類され、それぞれの制作内容をフローチャートで紹介しています。ゲーム制作の4大ソフトについても、名前だけ知っておくと、より好きなゲームの内側を知る楽しみが増えるかと思います。
『機動戦士ガンダムシリーズ』と、『鉄拳シリーズ』を紹介する『 ビジュアルギャラリー特集』では、絵コンテや、それをもとに作られていく行程、モーションキャプチャの風景、開発画面など、ファンならずとも目を奪われます。
●やっぱり注目度高いぞ『ファイナルファンタジーX』
個人的に注目度高いのが、やっぱり『ファイナルファンタジーX』の紹介。『ハリウッドスタイル』と呼ばれる専門に特化した各プロジェクトチームのフローチャートは、「こんなふうに専門分野が分かれていたのか!」と、きっと驚かれるはずです。制作過程上で、おそらく想像以上にハイレベルなテクニックが、それぞれのチームにおいて繰り広げられたんだろうな…と感じられるだけでも、FFファンにとっては嬉しい一瞬ではないでしょうか。
…それにしても、開発途中の作業画面や
一シーンを見ているだけでも
色が美しいんですよ…
次のページでは、MAKING OF GAME GRAPHICSに掲載されている主なゲームのタイトルを紹介します。