CG・画像加工/CG・画像加工関連情報

Microsoftペイントで描こう!2

Windows付属の「ペイント」の、意外と知られていないツールを利用して、手軽に本格CGを「描こう!」「楽しもう!」。第2弾の今回は、デスクトップキャラクターの「下絵作りから主線画(輪郭線)の完成」までの手順を、ご紹介します。初級者対象です。

土屋 徳子

執筆者:土屋 徳子

CG・画像加工ガイド

 「ペイント」の「曲線」ツールを使えば、初心者の方でも、マウスだけできれいな線画が描けます。その名の通り「ペイントソフト」ではあるけれども、少しだけ「ドローツール」の感覚も、掴んでいただけるかと思います。


下絵はラフで

 「カラーボックス」から比較的薄い色を選択して、ツールボックスの「鉛筆」で、キャラクターのイメージを、キャンバスに描き込みます(図1)。薄い色を選ぶ意味は、主線(一般的に黒で描画)との区別がしやすいようにするためです。粗い描画で構いません(あとで消してしまいます)。


「曲線」は「3拍子」

 次にツールボックス「曲線」を選び、線の太さを決めておきます(図2)。「曲線」を描くコツは、「1・2・3」の3拍子で作成することです。 

  1. 線を始めたいところでクリック、線を終わらせたいところまでドラッグして放します。まず直線が引かれます(図3)。
  2. 直線の始点に近いライン上でクリックして、曲線をふくらませたいところまでドラッグして、1度目の変形をします(図4)。
  3. 3.終点に近いライン上で再びクリックして、曲線を整えます(図5)。

 重要なのは、2.の時に、必ず「始点に近い方」から変形させることです。「終点に近い方」から変形させると、曲線がひん曲がってしまうので、気をつけましょう。

 これを繰り返しながら、部分的に曲線を作っていきます。気に入らない場合は、「編集」メニューの「元に戻す」でやり直せますが、気に入った線が描けたら、こまめに「保存」をしておくことをおすすめします。


「閉鎖領域」を意識して

 今回の絵は、「塗りつぶし」で着色することを目的としていますので、基本的に主線は、パーツごとに色が流れ出ない「閉鎖領域」になるようにします(図6)。ツールボックスの「四角形」「多角形」「楕円」「角丸四角形」などのツールも使い、細かい部分などは、「ブラシ」で補いながら、おおまかな主線画を描き上げます(図7)。


「背景色を透明にする」がポイント

 「編集」メニューの「すべて選択」した後に「コピー」を実行して、キャンバスの絵を「クリップボード」にコピーしておきおきます。引き続いてWindowsのスタートメニューからもうひとつ「ペイント」を起動します。この新規の「ペイント」のウィンドウ上に、主線画を貼り付けるわけですが、ここで「背景色を透明にする」ことと、「カラーボックスの背景色を下絵のときの色に設定」しておくことがポイントです。背景色は、パレットの任意の色の上で、右クリックすると選択できます(図8)。
 
 この状態で、「貼り付け」をすると、下絵の線(背景色)が消え、黒い主線だけが表示されます(図9)。最後に、背景色を「白」に設定してから「消しゴム」で余分な線を消して、主線画のできあがりです。

 このように「ペイント」にはレイヤーやマスクがありませんが、「複数起動できる」ことと、「背景色透明にする」という機能で、似たような効果を得ることができます。


 さて次は、楽しい着色です。背景も貼り付けして、デスクトップに飾るまでをご紹介します。

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