亀山早苗の恋愛コラム

実母より義母が好き!? 夫の親と仲良しで救われている妻たち

「流れ星」の瀧上伸一郎さんが小林礼奈さん(28歳)と別居したことを明らかにした。ところが妻の小林さんと娘の行き先は瀧上さんの実家。義母と仲良しで離婚する気になれない、夫との別居を義父母が応援してくれたという例はときどき耳にする。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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義母と仲良しで……

義母と仲良し

義母と仲良し

お笑いコンビ「流れ星」の瀧上伸一郎さんが、13歳下の妻でタレントの小林礼奈さん(28歳)と別居したことを明らかにした。新型コロナウイルスの影響で瀧上さんの仕事が激減、家にいる時間が長くなってケンカが絶えなくなったのだという。

ところが妻の小林さんと娘の行き先は、瀧上さんの実家。息子である瀧上さんとは合わないものの、小林さんは義母と自分が似ていて「大好き」なのだそうだ。

夫の両親と仲がよくて離婚する気になれないとか、夫と別居するにあたって義父母が応援してくれたとか、そういう例はときどき耳にする。
 

大げんかのたびに夫の実家へ

結婚して12年、ケンカするたびに10歳の娘と6歳の息子を連れて夫の実家に避難するというのはタカミさん(42歳)だ。実母とはまったく気が合わず、社会人になるとすぐひとり暮らしを始めた。そのまま縁遠くなり、結婚したときも親には何も言わなかったという。

「子どもができて、夫のお母さんが『せめて写真でも送ってあげたら』と言ってくれて。それでようやく実家と連絡をとりました。とはいっても今でも、義母のほうがずっと仲良し。60代後半ですが、気持ちも若いし行動的。私からみると姉のような存在ですね」

結婚してすぐ、夫とケンカをして義母に泣きついた。「そんなとこにいないで、こっちに来ちゃいなさいよ」と義母。すぐに行ってふたりでワインを酌み交わしながら、夫(義母にとっては息子)の悪口を言いまくったという。

「そこからさらに仲良くなって。ケンカすると義母のところに行ってストレス解消しています。夫はいい人なんですが、『何だかエラそうなのよね』というのが義母の見解。私もそう思います(笑)。外で突っ張って仕事をしている分、内弁慶というか。夫を立てるのが妻の心得かもしれないけど、義母は『そんなことしていられないわよ、女だって大変なんだから。こっちが立ててほしいわ』と言ってしまうタイプ。だから私とは気が合うんでしょうね」

夫の実家までは車で10分ほどの距離。2年前に深刻なケンカをしたときは、離婚の二文字が頭をかすめた。

「義母に言ったら、『タカミちゃんが離婚したいならすればいい。子どもたちと3人で住むもよし、うちに来るのもよし。好きなようにしたほうがいい』と言ってくれました。離婚しても義母は悲しまないし、私と義母の縁が切れるわけでもない。そう思ったらなんだか気が楽になって、夫のところへ戻れました。義母は本心から、子どもの人生は子どものものだと思ってる。だからいつも、タカミちゃんの好きにすればいいと言ってくれる。信頼できるんです」

義母がいるから離婚はいつでもできる。だから今はしなくてもいい。タカミさんはそう思えるのだという。
 

離婚してからも仲良し

一方、実際に離婚してしまったのはマリさん(44歳)だ。共働きでふたりの子を育ててきたが、夫の度重なる浮気に我慢ができなくなり、2年前に離婚した。現在は中学生と小学生、ふたりの娘と3人で、夫の実家近くで暮らしている。

「義母にはずっと心配してもらっています。私が仕事で遅くなるとき、娘たちは元夫の実家で食事していますし、ついでに私も寄ってご飯を食べて帰ったり。自分の実家以上に世話になっていますね」

元夫もときどき実家に来るので、ばったり会うこともある。義母は気を遣うでもなく、自然にしているので、マリさんも元夫と話をする。娘たちとは、同居していたときより父子関係がうまくいっているそうだ。

「結婚しているときは、家族はこうあらねばならないと思っていた。でもいったん壊したら、もう何でもアリじゃんと思うようになったんです(笑)。父と娘は仲良くしてもらったほうがいいし、私は元夫とは友だち感覚。もともと学生時代からの友だちだったので、元に戻った感じですね」

義母は度量の広い人、説教がましいことはいっさい言わないし、義母のほうからベタベタしてはこないのだという。

「元夫は母ひとり子ひとりで育っているんです。義母は必死で働いて自分で事業を起こした人。だから夫は母親には頭が上がらないところがある。でも義母は元夫にも私にも本当にフラットに接してくれる。ちょうどいい距離感を見つけるのが上手なんですよね。私も仕事で、少し責任のある立場にいるので、義母の人との距離のとり方を学びたい。生き方も見習いたい先輩です」

元夫は復縁したそうだが、マリさんはそのつもりはない。今がいちばんいい距離感だからだ。夫はその「ベストな距離」をわかっていないようではあるが。

「義母が言うんです。ちゃんと遺書を書いて、マリさんと孫たちに少ないけど遺産を残すから、息子のことなんて気にしなくていいからねって。それを元夫の前で言うから笑っちゃいます」

義母の事業を継ぐことも考えているマリさん。敬愛する女性が義母だったということなのだろう。それはとても幸せなことだと彼女は真剣な表情になった。

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