新型コロナウイルスの流行は、人々の暮らし方に大きな影響を及ぼしました。子どもの暮らしにも影響を与えています。その中でも「遊び」が十分にできないことは大きな問題でした。
そういった状況において、おすすめなのが「スポーツスタッキング」です。手軽に取り組める、進歩がすぐ分かるなど、子どもが夢中になる要素がいくつもあります。体を動かすことは健康の維持においてとても重要。子どもだけでなく大人も楽しめるので、親子でぜひチャレンジしてみてください。
子どもが夢中になる魅力にあふれている
私はもともと小学校の教員をしており、現在は大学で教員養成に携わっています。小学校の教員時代、梅雨時の休み時間の過ごし方には苦労していました。元気な子ども達が怪我などをしないような配慮が常に必要だったんです。これから教員を目指す学生達には、「レクリエーション論」「レクリエーション実技」などの授業で、雨の日の教室遊びに最適なこの「スポーツスタッキング」を紹介しています。もちろん、思いっきり遊ぶことができないような状況において、家庭でも活躍するアイテムです。
「スポーツスタッキング」のいいところは、手軽に取り組むことができ、また自分の進歩がすぐに分かること。これは子どもが夢中になるゲームと仕組みが同じです。ゲームの場合、レベルが上がったり、アイテムを獲得したりと小さな目標達成が繰り返されるようになっていますが、「スポーツスタッキング」の場合は、努力したことがすぐにタイムとして示されます。繰り返し行うことで、目標をクリアする達成感を得られるでしょう。
遊びながら体力・集中力がアップ
おすすめの遊び方は、「けん玉」や「だるま落とし」などのアップのような遊びと、「3-3-3」と言われるタイムアタックの種目です。「けん玉」はその名の通り、カップを使ってけん玉のように遊びます。2つのカップを上手に操ってカップを重ねたり乗せたりすることで、反射神経や集中力が培われます。
「3-3-3」は1/100秒を争う競技スポーツです。カップを3個積み重ねた山を3つ作って元に戻すタイムを競います。専用の用具(マットとタイマー)があるととてもやりやすいのですが、それらが無くとも手元にあるスマホのタイマー機能でOK。少し練習するとすぐにタイムが縮まるので、子どもも大人も夢中になってしまいます。
また、最近は大学などの研究者が「スポーツスタッキング」のよさを研究し、発表しています。上の写真は、日本体操学会(2019、新潟大学)において発表されたものです。
日本代表を目指せるかも?
「スポーツスタッキング」は、2018年の『グッと!スポーツ』(NHK総合・現在は番組終了)で、「競技人口が少ないマイナーな種目で日本代表を目指そう」というテーマの元、紹介された種目のひとつです。現在、日本における競技人口は約1万人。サッカーや野球は競技人口がとても多く、日本代表にはなることは至難の技ですが、この「スポーツスタッキング」は、子供たちがこれから本気になって取り組めば、日本代表も夢ではないかもしれません⁉
今後、ますます話題になっていきそうな「スポーツスタッキング」。家族や友達とぜひ挑戦してみてくださいね。
DATA
スピードスタックスジャパン┃スッタクスカップ12個セット単品【WSSA公認】
カラー:02202、02204、02206、02207、02208、02209、02210