「えっ、保谷さん、台湾まぜそばを食べたことないんですか!?」
ここ数年、何度か人に言われてきたこの台詞。台湾のトラベルライターが台湾まぜそばを食べたことがないという、早口言葉みたいなそのシチュエーションを面白がってくれるのはいいんですが、そのたびに私は苦笑いしながら「ナポリにナポリタンはないし、天津(てんしん)に天津飯がないのと同じで、台湾に台湾まぜそばはないんですよ!」と返します。
すると相手は、へぇーと感心しつつも、「台湾まぜそば、あれはなかなかおいしいですよ」と言うので、ほんとにもう、ずっと気になってしょうがなかったわけです。
Stay Homeでなんだか日々のご飯に飽きてきたある日、ふと思いついて、ぎん晴れ55の「台湾油そばセット」をお取り寄せしてみたら、すっかり気に入ってしまいました。
自分では用意しにくい具材が、いとも簡単に手に入る幸せ
台湾まぜそばとは、名古屋発祥のラーメンで名古屋めしの一種。台湾ミンチ(ピリ辛のひき肉そぼろ)を極太麺にのせて、タレを豪快に絡めて食べる「汁なし麺」です。
私が惚れ込んでお取り寄せを繰り返しているのは、ぎん晴れ55の「台湾油そばセット」。上の写真のように、具材や調味料などがセットになっています。台湾まぜそばの味の決め手となる台湾ミンチや魚粉があらかじめ入っているのは助かります。
名古屋にある台湾まぜそばの主流は醤油ベースですが、ぎん晴れ55の台湾油そばは塩だれベース。そこがおいしさの秘密なんです。
「ぎん晴れ55」というネーミングは、共同開発した「豚そばぎん」「麺の坊晴レル屋」「フジヤマ55」という名古屋のラーメン店の名前が由来となっています。
台湾まぜそばの作り方と食べ方! 自分で作るから好みにアレンジできる
ぎん晴れ55の「台湾油そばセット」では、生のニラ、生ネギと生卵を合わせるそうです。
私は生ネギと生卵が苦手なので、ザクザクと切っただけの水菜か茹でた小松菜、そこにゆで卵を添えています。チャーシューの代わりとして、さっと湯通しした豚肉も加えるアレンジもイチオシです。
それと、白いごはんをかならず用意してください。少しでいいので。
麺を茹でるのもテクニックいらずですし、台湾油そばは「汁なし麺」なのでスープのお湯を用意する必要もなく、本当に楽。 そして、麺が茹であがったら、お皿の上で豪快に混ぜていきます。
わが家はどんぶりではなく深めのお皿に入れて、パスタみたいに盛り付けています。これだけでちょっとカフェっぽくなります。
お皿の中でタレを絡めるから、違う味2つを同時に作れるのがいいんです。もちもちの太麺に塩だれが絡み合う油そばは格別です。
そして最後はタレと具を少し残しておいて、白ごはんを投入して食べる「追い飯(おいめし)」が現地流のシメ。 もちろんお皿にそのままごはんを入れてしまってもいいのですが、小さめのうつわにごはんを盛り、台湾ミンチを上からかける「なんちゃってルーローハン」にするのがうちの定番です。
自宅で気軽に楽しめる名古屋めし、今度の週末にいかがですか?
DATA
ぎん晴れ55┃台湾油そばセット
メニュー:台湾油そばセット、塩ダレ油そばセット、台湾&塩ダレ油そばコラボセット
内容量:2食セット、3食セット、5食セット