子育て/男の子の育て方

小学校高学年男子あるある……男の子育児特有の難しさとは?

小学校高学年男子あるあると男の子育児特有の難しさを紹介します。小学校高学年男子の場合、冒険心が仲間との行動でやり過ぎてしまうことがあります。またゲームに関するトラブルが女の子に比べて多いのも特徴です。性別や成長過程の特徴を理解しておくことは、子どものより良い育ちや無用なトラブルを減らすことにつながります。

鈴木 邦明

執筆者:鈴木 邦明

子育て・教育ガイド

小学校高学年男子あるある

小学校高学年男子の特徴

小学校高学年男子の特徴

小学校高学年頃は、子どもとの関わり方に苦労する時期です。中でも男の子場合、仲間と一緒に行動する中でスリルを求めて冒険心が行き過ぎてしまうことが少なくありません。またゲーム内で使用ができる通貨のやり取りや売買など、親の目から見えにくく理解しにくいトラブルが女の子に比べて多いのも特徴です。

子どもの成長は、個人差もあるので、一般論だけで対応することはできないものですが、この頃の子どもの成長の過程や性別における特徴を理解しておくことは「無用なトラブルを減らすこと」につながります。
   

小学校の高学年頃に見られる男女共通の難しさとは?

小学校高学年頃の子どもには男女共通の難しさがあります。その難しさとは、自立への準備時期であること、情報が多い社会であること、トラブルと勉強が関連してしまうことの主に3つが関係します。
小学生男子・男の子

小学校の中・高学年頃は、男女共通の難しさがある

それまでは様々な形で親にフォローしてもらいながら活動してきましたが、この頃は子どもの自立に向けた大切な時期です。小学校中学年から高学年に成長すると共に、親の言うことよりも友達などの言うことの影響が大きくなります。「ギャングエイジ」と言われたり、その後の「反抗期」と言われたりしますが、子どもの成長においては意味のあるものとされています。

また、今の子どもが育っている環境は、親が育った頃よりも圧倒的に情報が多いということが子育てにおける難しさにもつながります。情報機器の発達により、世の中の暮らしは大きく変わっています。たくさんの恩恵を受けていますが、逆に弊害もあります。

例えば、スマホなどの機器によりたくさんの情報に直接触れる機会が増えることで、トラブルもその分発生しています。フィルターなどを設定しても、それらは十分ではありません。

またこの時期のトラブルは、勉強にも影響が出てくることも少なくありません。人は成長する中で、割り切ることや切り替えることなど感情をコントロールする術を身に付けていきます。まだ小学校高学年の子ども達は、そういったことが十分にできない場合も多く、友達とのトラブルなどが、そのまま学校の成績に大きく影響を与えてしまうこともよくあります。
 

小学校高学年の男の子育児特有の難しさって?

このように男子と女子で同じような難しさがありますが、違う面もいくつもあります。男子特有の難しさは、冒険心ゲームに関するものが目立ちます。

男子の冒険心は、何かにチャレンジしようとしている中で少しやり過ぎてしまうことが少なくありません。小学校中学年くらいの年齢は「ギャングエイジ」と呼ばれ、仲間同志で行動を共にし、大人の言うことよりも仲間の言うことなどを重視するような時期があります。自立に向けてチャレンジ精神のようなものが出てくるのは良いのですが、それが行き過ぎ、ちょっと非常識なことをしてしまうことがあります。

秘密基地を作るなど、それらが他の人に迷惑をかけない範囲のものであれば良いです。ただ場合によっては、火遊びにより火事が起こってしまう、スリルを求め万引きをしてしまうなどの大きなトラブルに発展してしまうこともあります。これらは様々なことに興味を持ちやすく、挑戦(チャレンジ)が好きな男子に多く見られる傾向です。
小学生取説,男子

小学生中高学年の男子はゲームでのトラブルが多い

またPSPやDSなどの携帯型ゲームなどで遊ぶ割合が女子と比べて高く、ゲームに関するトラブルも男の子にはよく見られます。特にゲームのカセットの貸し借りはトラブルのきっかけになりがちです。売買も同様で、お金が関係してくるためさらに少し複雑になります。

近年、携帯型ゲームだけでなく、スマホなどでのゲームにおけるトラブルも増えていますが、男子の場合、スマホなどにおけるコミュニケーションのトラブルは、女子と比べ少ない方です。一方、ゲーム内で使用ができる通貨のやり取りや売買など、親の目から見えにくく理解しにくいトラブルが増えてきています。

またネットによる情報の漏洩も気を付けたい部分です。PSPなども含めた携帯型ゲームには無線による対戦ができるような機能があります。改善されつつありますが、そういったところから個人情報が漏れてしまうというトラブルもあります。
 

男の子への関わり方で大切なことは、しっかりと可愛がる

一般的にこの時期の男子の場合、可愛がるということが基本的な対応として良いと思います。しっかりと関わってあげるという言い方でも良いかもしれません。女子と比べ幼い感じである子どもも多いです。スキンシップをしっかり取ったり、子どもの好きな遊びを一緒に取り組んだりということが子どもと関わる時に有効です。子どもが食べたいものを聞いて、それを作ってあげるなども同様でしょう。

親からしっかりと愛情を受けている子どもは、精神的にブレることなく日々の生活を送ることができます。心が満たされていないとそういったことが変に影響し、トラブルにつながってしまうことも有り得ます。
小学生取説,男子

小学生中高学年の男子はたくさん可愛がってあげたい

ただ、この時期の子ども(特に男子)は、他の人からの見た目などを意識し出す頃でもあります。家の外と中で対応の仕方を変えるなどの工夫があると良いでしょう。

ゲームなどに関しては子ども任せにせず、時折、親が確認することなどが大切です。自分の子どもがどんなカセットを持っているのか、どのようなゲームをしているのかなどに関心を持ち、関わると良いでしょう。

見たことの無いカセットがあったり、不適切なもの(あまりに暴力的なものなど)をやっていたりという状況の場合は、子どもに聞いてみると良いです。子どもにとって何か都合が悪いことがある時には、不自然な態度を取ることが多いです。親が関心を持っているということを子どもが理解するだけでも抑止の力が働きます。


小学校中高学年の男子への関わり方についてまとめました。男女共通でのこの時期特有の難しさもありますが、男子だけの難しさもあります。個人差もあるのですが、親がこの時期に見られやすい難しさの特徴を少しでも理解しておくことは、親にとっても、子どもにとっても良いことでしょう。そういったことが子どものより良い育ちにつながっていくでしょう。

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