会いたくて会ったわけじゃない……不倫相手の妻に会ってしまった

奥バレ

不倫相手の妻に会わざるを得なくて会ってしまった。独身女性が既婚男性とつきあっていると、そんなこともある。避ければ不自然になるし、避けたくても避けられずに会った女性もいる。そんな経験をもつ2人の独紙女性に話を聞いてみた。

 

ケース1. 夫に忘れ物を届けに来た妻にばったり……ルミさんの場合

10歳年上の職場の上司と2年ほどつきあっていたルミさん(33歳)。彼はそそっかしいところがあり、その日も大事な書類を家に忘れてきたのだという。

「私はたまたま外回りをしていて、そのことを知らなかったんですよ。会社に戻ってきたら、ちょうど受付のところに女性がいて、上司に社名の入った封筒を渡しているところだった。ばったり一緒になってしまったので、女性がこちらを見たんですよね。上司はしまったというような顔をしながら、私に『うちの妻です。ちょっとオレが忘れ物をしてしまったので届けてもらったんだ』と。そして妻に私を紹介したので、挨拶せざるを得なかった。奥さん、なんとなく私を値踏みするように上から下まで見ていましたね。上司はあわてたように、『彼女はうちの営業部のホープで、部長からも期待されているんだよ』となぜか部長の名前を出して。私が妻だったら、妙だなと思いますね、たぶん」

妻は小柄で色白、おとなしそうな人だったという。話すこともないので、ルミさんが会釈して去ろうとすると、「これからもよろしくお願いしますね」という声が聞こえた。その言い方が「私は何でも知ってるわよ」と突きつけられたような感じだったとルミさんは言う。

もちろん、ルミさんに罪悪感があるからこその思い込みかもしれない。だがその数日後、ルミさんの部屋にやってきた上司は、「あれから妻がやけにルミのことを聞きたがるんだよ」と言った。

「その瞬間、私は上司と別れる決意をしました。妻と会ってしまったら、もうこちらは引くしかありません。揉めごとの張本人になるのも嫌ですから。何より私は仕事が好きだったし、会社を辞めたくなかった」

上司は別れたくないとダダをこねたが、ルミさんはその2カ月後、ボーナスを資金に引っ越した。上司には引っ越したことは告げたが住所は教えなかった。さすがに上司もあきらめざるを得なかったようだ。

妻に疑われたら身を引く。不倫におけるこの鉄則を実行に移したルミさんの精神力の強さが光る。

 

ケース2. 気付いた妻から慰謝料を請求されて……アサコさんの場合

一方、関係が長引いてしまって妻に現在、慰謝料を請求されているのはアサコさん(35歳)だ。彼女は、とある習いごとをしており、その師匠と不倫関係に陥った。

「最初、私はお宅にお稽古には行っていなくて、師匠が出稽古している場所で出会ったんです。半年ほどたったとき、師匠が『今後、うちに稽古に来ませんか』と言ってくださって……。個人的にいろいろ聞きたいこともあったので、私からお茶に誘い、そこから一気に親しくなったんです。親しくなったからお宅に稽古に行くのはどうかなと思ったんですが、彼は『気にしなくていい。彼女は稽古には出てこないから』って。だけど実際行ってみたら、ごくまれに奥さんの姿を見かけることもありました。話をしたことはなかったけど、どこか冷たい感じの美人でした」

当時、アサコさんが28歳、師匠は48歳だった。そこから5年間、密かに関係が続いた。ところがあるとき、妻が、「アサコってどの人?」とずかずかと稽古場に入ってきた。他の生徒もいるところでいきなり名指しされたのだ。

「私ですと立ち上がると、『あんたなの』とじっと見つめられました。師匠のほうを見ると知らん顔している。助けてくれないの、と思いましたね」

妻は、そのまま稽古場を出ていった。なにごともなかったかのように時間が過ぎたが、帰りがけ、玄関先で妻が彼女を待っていた。

「何も言わずに通り過ぎるわけにもいかないので、ありがとうございましたと言うと、彼女は相変わらずひと言も発さず私をじっと見ていました」

その後、突然、弁護士を通して慰謝料を請求されたのだという。彼女は焦って師匠に連絡をとろうとするが、すでに電話番号は変えられていた。

「今は私も弁護士を立てて、弁護士同士で話し合っているところです。師匠と連絡がとれないのがつらかった。私たちは愛情で結ばれていると信じていたのに。奥さんは『アサコという女は、うちの夫を寝取って勝ち誇ったような顔をしていた』と言っているらしいです。私にはまったくそんな意図はなかったのに」

いざとなると知らん顔して逃げを決め込む男に5年も従順に恋してきたアサコさん。自分で自分を「バカだなと思う」と自嘲している。


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