亀山早苗の恋愛コラム

同棲中の恋人の浮気相手が「人妻」だった……独女の悲劇

恋人の浮気が発覚。しかも相手は人妻だった。そんな場合、どうしたらいいのだろうか。別れる、相手と別れさせて恋愛を続ける、はたまた見て見ぬフリをする。選択肢はいろいろあるが、どういう方法をとるかは人それぞれだろう。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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彼が人妻とつきあっていた……どうすればいい?

人妻との浮気

恋人の浮気が発覚。しかも相手は人妻だった。そんな場合、どうしたらいいのだろうか。別れる、相手と別れさせて恋愛を続ける、はたまた見て見ぬフリをする。選択肢はいろいろあるが、どういう方法をとるかは人それぞれだろう。過去にそんな体験のある、2人の30代女性に話を聞いてみた。

 

ケース1:「人妻」との浮気がバレてもまだ!? ユミコさんの場合 

同い年の男性とつきあって2年たったところで、彼に親しい女性がいることを知ったユミコさん(33歳)。「男友だちと温泉に行く」という言葉を疑った彼女が、彼の携帯を見てしまったことから発覚した。

「温泉、一緒に入ろうねとか、いちゃいちゃしたいとかの文面を見て頭に血が上りました。だってこっちは両方の親にも紹介済み、そろそろ結婚をと思いながらつきあっていたんですから。そのまま携帯をつきつけて別れる選択もあったけど、やっぱり私は彼が好きだった。そこで温泉行きは泳がせたんですよね。ただ、どこにどういうスケジュールで行くかはわかっていたので、帰りの新幹線がホームに着いたころを見計らって東京駅まで行ってみたんです」

ユミコさんは入場券を買ってホームへ。そして見事に彼と彼女が新幹線から降りてくるところにばったり出くわした。

「彼は私の顔を見て、あわてふためいていました。彼とすれ違いざま、私は『男友だちなんだー』とひと言。そのまま帰宅したんです」

彼からはその晩すぐに連絡が入り、彼女はたまたま車内で出くわした知り合いで、男友だちは品川で降りたという言い訳をした。

翌日、彼と会ったユミコさん。「正直に言ったほうが後悔しないと思うよ」と彼を脅し、すべてを聞き出した。相手は5歳年上の人妻。

「絶対に別れるという彼の言葉を信用しました。ところが2カ月後、まだつきあっていることが判明して、さすがに私もキツかった。彼は『別れたいんだけど、体が離れられないんだ』って。その言葉はショックでした」

彼にとっては言い訳のひとつにすぎなかったかもしれないが、年上の女性がどれほどのテクニックをもっているのかを想像し、彼女は悶々としたそう。

「それでも彼は私とのデートはごく普通に続けるし、以前と様子が変わることもない。むしろ、私が容認したとでも思っていたのかもしれません」

今も彼にはときどき不審なところがある。彼女から「人妻とまだ会ってるの?」とも聞かない。膠着状態はまだまだ続きそうだという。

 

ケース2:帰ったら自宅が修羅場!? 同棲中の彼が近所の「人妻」と……サヤさんの場合

サヤさん(35歳)の場合は、一緒に住んでいる彼が近所の人妻と会っているのを見てしまったという少し稀なケースだ。

彼は32歳。サヤさんは会社勤め、彼は家でWEB関係の仕事をしている。同棲を始めて4年たつ。ふたりともあまり結婚願望がないため、同棲期間が長くなってきた。そんなとき、彼女がたまたま直帰してきたところ、駅前の喫茶店で彼が女性と会っているのを見つけた。

「ただ、彼はよく仕事でその喫茶店を使っていたので、気にはしないつもりだったんですが、私がふと見た瞬間、彼女が彼の髪の毛に手をやったんですよね。あれ、と思いました。仕事関係の人とそんなことしないでしょう?」

帰宅したものの、なぜか気になる。彼に「どこにいるの?」とメッセージを送ると、「駅前のパチンコ屋」という答え。おかしいと思い、駅まで行くと喫茶店にもパチンコ屋にも彼の姿はない。そしてその日、彼とはそれきり連絡がとれなくなった。

「彼が帰ってきたのは午前2時頃だったかな。眠れなくて悶々としていたので、彼がキッチンで水を飲んでいるところを後ろから抱きついてみたんです。すると彼、あわてて私をふりほどいた。そのときかすかに香水の匂いがしました。冷静でいようと思ったのに、その香りにカチンときて、『香水つけてるなんて無神経な女ね。誰なのよ』と叫んでしまったんです」

彼は「仕事だよ」の一点張り。彼女は責め続けたものの、結局、彼は認めようとしなかった。

その数週間後、彼女が帰宅するとマンションの前はパトカーが数台来ており、大騒ぎになっていた。

「結局、相手は近所の人妻で、夫が部屋に乗り込んできたんです。彼は殴られて救急車で運ばれていました。近所の人から、『ふたり、ずっと噂になってたのよ。あなた、知らなかったの?』とまるで私が悪かったかのように言われて……。びっくりしたのは相手が彼より一回り上の44歳だったこと。さらにそのご主人が、奥さんより一回り上だった。円満な家庭を壊した張本人ということで彼はご主人に訴えられました」

そうなったからには、彼女自身ももうそこにはいられなかった。同棲していた部屋を出て、ひとりで引っ越したという。

「その後も彼と連絡はとっていたんですが、彼はご主人を訴えない代わり、不倫の慰謝料もほとんど払わずにすんだそうです。『オレにとっていちばん大事なのはサヤだった』と泣かれましたが、私は戻るつもりはなかった。彼とのつきあいは私の黒歴史みたいなもの。あの4年間はなんだったんだろうと今でも思っています」

男性にとって人妻との恋は禁断の実なのだろうか。それにしても近所の人妻というのは、あまりにリスキーではないだろうか。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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