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洗濯で毛玉を抑える方法…プロに聞いた毛玉防止策5つ

今回はなぜ毛玉ができるのか、毛玉を防ぐためにはどうしたら良いのかを洗濯のプロに聞いてきました。ニットやフリース、コートからスーツまで、寒い冬にはフワフワのあったかい衣類を着用したいところですが、冬モノに限って、毛玉が激しくできてガックリなんてことも。

神崎 健輔

執筆者:神崎 健輔

洗濯ガイド

洗濯のプロに聞いた、毛玉をつくらない秘策

洗濯のプロに聞いた、毛玉をつくらない秘策

洗濯のプロに聞いた、毛玉をつくらない秘策

ニットやフリース、コートからスーツまで、寒い冬にはフワフワのあったかい衣類を着用したいところですが、毛玉が激しくできてガックリ、お気に入りなのに恥ずかしくて袖を通せない……なんてことも少なくありません。今回は、なぜ毛玉ができるのか、毛玉を防ぐためにはどうしたら良いのかをご紹介いたします。
 
<目次>
 

毛玉が発生する繊維やメカニズム

気をつけて着用していても、少しずつ増えてしまう毛玉。その原因は、洗濯時や着用時の摩擦によって繊維自体が毛羽立つためです。毛羽立ちは、摩擦によってさらに絡まり合い毛玉になっていきます。しかも厄介なのは、「どんな繊維でも毛玉になってしまう」ことです。

毛玉ができやすい衣類に代表されるのが、ウールのセーターですが、ポリエステルで作られたフリースでも毛玉はできます。動物繊維や化学繊維、合成繊維問わず、摩擦によって毛羽立ちが起これば、毛玉が発生する可能性はあるのです。

一般的にはメリノウールカシミアといった高級な部類に入る衣類のほうが毛玉ができやすく厄介なイメージを持ちそうですが、柔らかい繊維のため自然と毛玉が脱落しやすく、意外と目立たないのです。
毛玉がぽろっと

毛玉がぽろっと落ちるため、意外と毛玉が気にならないウールのニット

ポリエステルアクリルといった繊維の場合は、繊維自体が強く毛玉が自然に落ちることがないため、毛玉が目立ってしまう傾向にあります。
化学繊維のニットは毛玉が…

化学繊維のニットは、小さくてしつこい毛玉ができやすい

 

毛玉を抑える5つの方法

摩擦が毛玉を作る原因になっていることは説明しましたが、洗濯や日々の着用で摩擦を軽減させることが毛玉を作らない一番の方法です。

(1)柔軟剤を使って静電気を抑える
(2)異素材(ウール×ポリエステル等)の重ね着を避けて静電気を抑える

実はウールとポリエステルは、帯電性がそれぞれプラス、マイナスと別々なため、重ね着すると摩擦によって静電気が起こり、余計に毛羽立ちや、毛玉になりやすい環境を作ります。重ね着する洋服を考えたり、柔軟剤を用いることで静電気を抑えると、毛玉防止につながります。

(3)ヘビロテで着まわししない
衣類を着用すると汗などを吸い込み湿気を帯びます。すると摩擦の力が強くなり、繊維が痛みやすい環境を作ってしまいます。着まわし頻度を長く高くして、含んだ湿気を取り除くことも、毛玉防止につながります。

(4)着用後はブラッシングで毛並みを揃える
初期状態の毛玉はまだ繊維がほぐれやすい状態です。着用後や洗濯後にブラッシングすることで絡まりがほぐれ、毛並みを整えてあげることで次の着用時にも毛玉になりにくくなります。

(5)洗濯するときは裏返して洗う
洗濯時にも摩擦は起こります。裏返して洗うと表面の毛玉になるリスクを抑えることができます。
 

毛玉ができてしまった時は?

どんなに上手に着まわしても、洗濯しても、毛玉を完全に防ぐ方法はありません。できてしまったものは、指でむしり取るのではなく、毛玉取り機や、子供用の爪切り、カミソリなどを使って慎重にカットしましょう。

毛玉取りの道具に関しては、毛玉の状態やつき方によって使う道具が変わってくるので、複数持ち合わせるのが理想です。

毛玉がまったくできない状態にすることは、洗濯のプロでも難しいもの。毛玉ができることを受け入れて、日々のケアとメンテナンスでできにくくするのが一番良い毛玉との付き合い方かもしれません。

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